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「愛想が良い」は壁と罠

「愛想の良さ」それは社会人にとって必要なものであり、特に男性よりも女性に求められがちな条件である。

さっそく本題へいこう
愛想の良さは自己防衛のための壁(ガード)であり、相手を探る為の罠(トラップ)である。人柄というより、処世術に近い概念である。

愛想が良い人は大抵ノリが良い。行動を相手に合わせようとする。さらに自分から情報開示をして、相手の警戒心を解こうとする。しかし対等な取引のように見せかけて、自分は相手より安全な情報を提示する。細かい会話の節々に、相手を調べるための問題をきちんと用意している。その駆け引きが上手いから、こちらの手玉が先に尽き、化けの皮を捲られる。

愛想という概念の先に、本当の愛が存在するなら私はしばらく辿り着けないだろう。特に相手と利害関係がある時、素の相手を見ることは不可能である。人と人の距離は、良くも悪くも愛想によって遠ざけられているのだ。

そして私は思う。もし相手を喜ばすために過度な愛想を振り撒くとしたら、それは相手に「あざとい」と思わせてしまうだろう。すなわち逆効果である。人はタネを知っているマジックをされても嬉しくはないのだから。

おしまい

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