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R5予備論文に向けて何をすべきか

先日は、短答についての記事を書きましたので、今回は、R5予備論文に向けて何をすべきかについて書いてみたいと思います。
R5予備短答合格推定の方向けが中心となりますが、短答の結果が伴わなかった方、来年が初受験の方もご覧いただければと思います。なぜなら、R5予備論文を受ける受験生全員が合格するわけではなく、来年も受けるからです。
では早速、はりきってどうぞ!!

”自己分析”を”客観的”に行うこと
なんといっても、自己分析を客観的に行いましょう(ちなみに、来年受験予定の方は、短答対策にも同様に妥当します。)。
大きくは、

・R5予備論文に向けてすべきことをリストアップする(したいこと、した方がいいことではないことに注意)
・リストアップした項目が複数の場合、優先順位をつける

という流れになるでしょう。

方法①:論文用の基礎知識の習得状況確認
まず、論文対策用のテキストを用意しましょう。アガルートでいえば、『重要問題習得講座』が当てはまります。論証集を使って行うことも考えられるでしょう。
そして、問題文を見て、
・「どの条文を使って解いていくのか」
・「その条文に沿って検討する流れはどんなものか」
・「検討していく中で、どの文言・どの事実が論点となってくるか」
・「論証・解釈はどんなものか」
・「論証・解釈に沿って当てはめる流れはどんなものか」
といった項目をひたすらチェックしていきます。
このチェックをしていく際に、つまづいてしまった場合、論文用の基礎知識が不十分・曖昧になっているといえるでしょう。
したがって、この場合、

R5予備論文までにすべきは、論文用の基礎知識の確実な復習・再確認

ということになるでしょう。
なお、すでに短答前の段階で、上記作業を終えてしまっている受験生は、早速、復習・再確認をすべきということになります。

方法②:論文過去問の取組み状況確認
次に、論文過去問一式を用意します。アガルートでいえば、『論文過去問解析講座』が当てはまります。
そして、問題文を見て、
・「どのように問題文を読み、検討していくのか」
・「その際、出題者の意図≒出題趣旨を想起することができているか」
・「試験時間、答案の分量を前提に、何をどう論じて点数につなげるべきか」
・「論文用の基礎知識では対応できそうにない部分をどう処理するか」
といった思考過程を踏むことができているか、ひたすらチェックしていきます。
ここでの注意点は、方法①で紹介したような、知識として覚えているかどうかの単純な確認ではなく、本番さながらの思考過程の確認をする必要があるという点です。
このチェックをしていく際に、踏むことができていなかった思考過程がある、そもそも、チェックしていない過去問があるとなった場合、過去問の取組み状況が不十分・曖昧ということになるでしょう。
したがって、この場合、

R5予備論文までにすべきは、過去問に取り組んで、本番さながらの思考過程の確立・再確認の徹底

ということになるでしょう。
なお、論文過去問は、「やってもやっても終わりがこない」くらいに味が変わるというのが持論です。そのため、過去問に取り組む作業は終わりなきものといっても過言ではないでしょう。

方法③:答練や模試の受験を受ける必要性の判断
最後に、答練や模試の受験を受ける必要性の判断方法を考えます。
間違っても、お勧めしないのは、「みんな受けるから受ける」という判断方法です。しかもそれが、上記論文用の基礎知識が不十分・曖昧な状況又は上記過去問への取組み状況が不十分な状況であれば、なおさらです。
つまり、答練や模試を受けるのは、力試しという側面が少なからずあるはずです。
・論文用の基礎知識が不十分・曖昧なのに、力試しをする必要があるか?
・過去問の取組みが不十分で思考過程が確立していないのに、力試しをする必要があるのか?
という点を、よくよく考えていただければと思います。
そのような視点を超える意義が答練・模試にあると判断した場合、活用すればよいでしょう。

あり得る一つの視点ではありますが、何かみなさんの勉強のお役に立つことができれば幸いです。
引き続き頑張っていきましょう!

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