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【168】Today’s Branding Topic


平成 30 年に経済産業省・特許庁は、「デザイン経営宣言」を公表しました。これは、民間企業のデザインに対する意識を高め、デザインを活用した経営手法「デザイン経営」によって、産業競争力強化を目的としています。その取り組みのひとつとして、経済産業省・中国経済産業局より公開された、エリアブランディング実証事業の競争入札について、本日は取り上げます。

エリアブランディングとして、スペインのビルバオというバスク地方の都市を思い出します。そこは鉄鋼業界の町でしたが、1990年代に産業が低迷し始め、危機を感じたバスク州政府は、ソロモン・R・グッゲンハイム財団に対し、美術館の誘致を提案し、1997年に開館しました。今では、バスク名物のピンチョスとアートの町として観光業が栄えているようです。

今回の施策は、中国経済産業局は、「デザイン経営」の普及を中小企業を対象として進めてきたが、エリアの価値向上にも展開したいと考えたもののようです。

この事業は、以下のことを要件としています。

①国内外のエリアブランディングの事例調査
②エリアブランディング実証に向けた説明会
③2地域程度を対象としたエリアブランディングのためのワークショップ及び戦略策定
④策定した戦略に基づいて早期に実現可能な PR やイベント等の実施

本事業では、地域内の企業等の商品・サービス開発の促進やマークアップ率向上につなげるとともに、地域団体商標等の出願数の向上等につなげることを目的とするとなっています。

詳細は、こちらまで。https://www.chugoku.meti.go.jp/info/bid/r4fy/220822.pdf

写真出典:https://www.guggenheim-bilbao.eus/ja/hours-and-admission

HP:https://www.essepartum.com/