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「お嬢様とおつきのメイドの暗い百合」をテーマに、友人の「矢代 スズシロ」氏と書きました。15000文字くらいです。 〈一〉矢代 スズシロ 栄華を極めた帝国の、狂瀾怒涛たる享楽の都。そこでは叶わぬ望みはないという。 悪魔に魅入られた大商人が一夜で身代の全てを蕩尽したかと思えば、橋の下で乞食坊主の占いを聞いていた若者が一日にして大富豪となる。魔術師がこの世の道理を曲げ、神憑りが不吉な予言を垂れる。そのような時代にあっては、父祖らが奉じていた理性や人倫など一顧だにされぬ骨董
間近に結婚を控えている人とネイリストの精神的百合小説です 百合です!!!(重要) バタイユらの現代思想&椎名林檎《女の子は誰でも》の混合物 片方に婚約中の彼氏がいる設定ではありますが、女→女のクソデカ感情を描いているので、私的には百合だと思っています 合わない人は帰ってくれよな!! シアーな指先に小さな金色のパーツが乗せられる。 ほんの一瞬の、ささやかな贅沢。僅かばかりの煌めき。心躍る刹那。 「…わたし、今度結婚するんですよ」 何気なくそう呟くと、私の爪にア