情報リテラシー論 第13回

画像認識技術と流出問題

生物はカンブリア期に爆発的に種類が増えたのは「カンブリア期」である。それは「眼」を手に入れたからであり、そこから生物の飛躍的な成長につながり今に至ると言う。

それほどまでに視覚から取り入れる情報は重要である。人類の発展に必須であった。

視覚情報といえば「写真」である。

写真は視覚からの情報を保存することに成功した文明の力である。近年では様々なSNSが発達し、その中の要素として写真(または画像)はもはや必須とも言える存在である。

最近では、PinterestというSNSが画像検索に用いられることが多くなってきた。Pin(ピン=とめる)+Interest(興味・関心)=Pinterest といった意味だ。これは様々なサイトから画像を集めているSNSで、おもにetsyというサイトから引用することが多い。

しかしそこで問題になってくるのは著作権問題だ。引用元から引用の許可がおりてなくても引用される場合がある。実際に、イラストレーターが、自身の制作したイラストがPinterest経由で保存され、転載されると言う問題を多くみてきた。製作者自身の掲載元を確認すれば「引用・転載禁止」と書いてあるが、Pinterestで検索すれば、その注意書きがないためこのような問題が出てくるのだ。そのため現在では、対策として「Pinterestに勝手に盗用されないためのHTMLコード」が発表されたのである。自身の権利は自身で守らねばならないと言うことだ。

Pinterestの機能の一部で、画像検索機能がある。調べたいものが映っている画像から、その関連の画像を調べられる機能だ。

今では、Googleもその機能を持っている。さらに、自分の画像がどこで使用されているかわかる機能もできた。この機能は自分の写真がPinterestやその他サイトで盗用されていないかチェックできる代物だ。これらすべてAIの発達によって成り立つ機能である。今日ではAIの発達によりこのような便利な機能が増えてきている。自動文字起こしや、画像の切り抜き、車の自動運転・運転チェックなど。

そして、冒頭に戻る話でもあるが、AIやさらにインターネット、そしてスマートフォンの発達によって問題になるのはやはり「著作権問題」である。

Googleの画像検索エンジンが、画像の転載・盗用の助長になっているのかという問題が浮上した。そもそも、Googleの画像検索エンジンでは、一度Googleサーバーに保存し、掲載元の画像をリサイズし、検索に利用し広告対象にしている、と言う点で著作権に違反しているのではないか、と言われ裁判となった。判決としては「小さい画像で出ているのであればOK」と言うことになった。しかし、不正コピーの助長をしている問題はある。

そのため、最近では著作権法自体が改正されることになった。スマートフォンの発達により、スクリーンショットをする人が増え、グレーゾーンとなったためである。改正案としては、生活の範囲内であれば許容されると言うことだ。

自分自身のネットのマナー・モラルが試される時代となった。気がつかず著作権を侵害している場合があるため、今一度著作権について学び直すことがよいとされるでしょう。


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