情報リテラシー論 第11回

苦戦する紙媒体と電子書籍

紙情報誌の衰退
インターネットが始まってから新聞の発行部数は落ち続けている。やはり情報収集はインターネットで事足りるのである。ほかにもスポーツ情報誌の落ち込みも激しい。
最近は新聞各社もネット有料記事に移行しているが、そう簡単にいくわけでもなかったようで、売り上げは落ち続けているようだ。
とはいっても日本は世界でみたらまだまだ新聞は読まれている方で、世界の新聞発行部数ランキング読売新聞である。読売新聞のネット記事は有料会員のみオリジナルの記事を閲覧できるようにするなどの工夫で成功をしてきた。このような工夫はこれからも必須であるだろう。

紙媒体の衰退により、書店もどんどん減少している。電子書籍の普及もこれらに拍車をかけているようだ。日本で流行らないと言われていた電子書籍はタブレットやKindleの普及により多くの人が利用するようになった。

さらにスマートフォンのアプリで簡単に読める電子コミックアプリが流行り、さらに紙離れが進むようになった。このアプリではスマホ専用に縦スクロール専用で描かれている漫画もあり、どんどんと電子化が進んでいるようだ。
しかし、漫画や本を愛する人の中には「やっぱり紙がいい」、「棚に並べて背表紙を眺めるのが好き」などといったこだわりのある人も多いようで、そういった人たちに紙媒体は今後も支えられていくのではないかと私は感じた。

私はブックデザインについて研究しているが、私自身は電子書籍を多く購入しているが、やはり手にとって初めてわかる紙の良さがある。この文化を衰退させてはいけないなと私は思った。

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