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【詩】 朱色の切妻屋根のもと


畳の縁は踏んだらいけんよ
祖母の声がきこえて
姉はまた
キッチンで嬉しそうに
カルボナーラを作る

(黄身だけを使うこと)
それは神秘的な匂いがした
とろりと崩れて
パスタと絡まった
(あたためすぎてもいけない)
姉はいつもあたしに
むつかしいことをいう
出来たてのパスタを
首を長くして
待っていたのは
影をもたない
弟たちだった






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