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【詩】 世界の縁側・桃

詩集〈砂の詩集〉から


世界さんは云いました
「世界はそれぞれ閉じられておる」
続けて
「隣の世界を覗くことは出来ない」

鈴木さんはふんふん
と云いながら
お茶を啜ります
(急須で世界さんが淹れました)
「たとえば、この羊羹
わしは漱石の羊羹として食べる
するとうまいうまい
世界さんが食べる羊羹とは
同じなようで全く違うんじゃ」

「それな」

ずず、ずと
お茶を啜り啜り
羊羹を堪能しました

庭の、
桃の花が
きれいです




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