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椿のつやつやした葉の 水の玉 覗きこんだそこには 小さな茶室がありました (表ではなく 茶室…
手紙のおもみを 増やしたいから 荷物をまとめて 引っ越します ほんの隣の世界まで 遊び場み…
あちらの方から やって来る あつあつの長蛇です 風をあやつり 信子さん 長蛇を素速く ヒヤシ…
「おそろしいことです 日頃の 不鮮明がたたっています」 いいですか? みてください 日頃の名…
放置された 猫車の上に 育つ森のようなもの 「われわれもかつては ぐんぐん育ったものだ」 …
冬の終わりを 買った帰り道 ぽぽぽっ と浮かんだ雲に フランスの 詩人が浮かんで (桜より 梅…
商店街を過ぎてしまい 一つ先の通りを ゆく 夕暮れは 切ない男が いつもと違う杖をついてる オイルの高騰 本屋の閉店 胡瓜の安売り あいつの外れた鼻唄 ペタペタ足音が近づく 軽快に 鼻唄 日の色は濃く僕の影は薄く 駄目な事ばかりが増えて ゆく先はもう 何処にも無い ペタペタ 「こちらもぜひご覧ください」🐈
二センチ程の一のような線に 1のような線が立ち 釣っている 紙の川 垂らす 糸のような糸 水中…