【SmartHR×ミツエーリンクス】アクセシビリティスペシャリストのキャリアってどんな感じ?文字起こしレポート No.3

SmartHRでアクセシビリティテスターをしているparuruです。
前回に引き続き【SmartHR×ミツエーリンクス】アクセシビリティスペシャリストのキャリアってどんな感じ?というイベントの文字起こしレポートをしていきたいと思います。
No.2まではこちらからご覧ください。

それでは文字起こしレポートスタートです!
今回の内容は34:40〜です。

アクセシビリティスペシャリスト・アクセシビリティエンジニアの前職とは?

masuP9: 次のトークテーマに行くにあたってですね。非常にいい質問を
いただいてます。
アクセシビリティ専門になる前に、皆さんどのようなお仕事をしてましたか?ということでどんな人がスペシャリストになれる?
教育とか研修とかどうしてますか?っていうことで、これは教育とか研修っていうのは全社向けの教育研修というよりか、アクセシビリティスペシャリストないしはエンジニアとして教育研修とかですねっていうところを、聞いていきたいなと思いつつ、まずはこの4人のスペシャリストがどんな人であったかということをちらっとお聞きできればと
ちょっとmomdoさん最後にしようかな

masuP9の前職

masuP9: 私はSmartHRにプロダクトデザイナーとして入社して1年半ぐらいは従業員サーベイのプロダクトデザインをしていました。
兼務的にアクセシビリティのことをやっていて、専門部署を立ち上げて、専任になったのがここ1年とか1年半ぐらいの話です。
その前はフロントエンドエンジニアだったりとか、いわゆるマークアップエンジニアですね。
CMSとか構築したりシングルページアプリケーション書いたりTypeScript書いたりみたいなことをやりながら、前職でも全社向けのアクセシビリティの啓蒙推進みたいなことをやってましたのでエンジニアもやったし、デザイナーもやった。
その前はさらにその前はですね、実は営業マンを7年ぐらいやってまして、それもあって今の例えばセールスの人たちと一緒に動くとかマーケティングの仕事もチラチラってあったりしたので、一緒に動くってことが割とやりやすくて抵抗なくやれてるかなとは思いますね。
ということであなたはどうやってスペシャリストに?

maihaの前職

maiha: そうですね、私は元々Webが好きで23歳ぐらいの時に、未経験でWeb制作会社に入社して、いわゆるマークアップエンジニアみたいな。
ホームページ作ったり、ECサイトのテンプレート作ったりみたいな業務をやっていて、そこから7年近く受託にいました。その後、事業会社でフロントエンドエンジニアとして2・3年働いてました。
アクセシビリティに関する興味は、実はWeb業界に入ってすぐぐらいから自然と自分でもよく覚えてないんですけど自然と芽生えてずっとやりたいなとは思っていたんですけど、職業の選択肢としてアクセシビリティスペシャリストっていうのが採用応募するときとかにそういう選択肢がなかったのでアクセシビリティやっていくにはマークアップやるか、フロントエンドをやるかが一番、可能性的にはあるのかなっていう感じで、事業会社入ったときもフロントエンドのエンジニアとして頑張りたいんですけど、本当はこういうアクセシビリティってのやりたくて、もし可能であればそういうのを会社でやっていきたいですっていう感じでずっとやってきて、たまたまSmartHRがアクセシビリティスペシャリストの応募をですね去年の夏ぐらい?

masuP9: そうですね

maiha: 出したので、これはもう行くしかないと思ってずっとずっと私がそういうポジションで働きたいと思って、そのポジションがオープンになったっていうことでも、すぐmasuP9に元々知り合いだったので連絡してそうですね、すぐにもほぼ即決でここに参ります

masuP9: ありがとうございます。何か余談なんですけど僕の知り合いは僕に連絡してくるのになぜかリファラルで応募でしてくれなくて、僕にリファラのインセンティブが入らない、直接会社のサイトからカジュアル面談を申し込んで、謎に僕にインセンティブを与えない。これ辻さんもなんですよ。余談でした。結構似ていますね。そういう意味でフロント前までフロントエンドエンジニアとかマークアップとか。ちなみにkiyochikaさんは?

kiyochikaの前職

kiyochika: こっちはだいぶ謎な感じ。私、前職ない

masuP9: そうかそうか

kiyochika: あんまこの話はほとんどしてないかな。
ミツエーリンクスが元々初めて就職した会社なんですね。何で前の話をするといろいろいろいろややこしいというか、無駄にアメリカの大学に行って帰ってきたみたいな経歴があるんですけど、それを話さないと話にならないから今お話したんですけど一応そのアメリカの大学に行ってるときに、
私はコンピュータサイエンスを学んでいたんですけれどそこでアクセシビリティっていうものが出てきたんですね。
多分たまたまですけどWebは興味があったので、Webを作るような授業があってその中でアクセシビリティっていうのを知ってもうこれは素晴らしいことだなと。
日本に帰ってきてそういう仕事があったらいいなと思い、その当時多分アメリカでもそんなにその仕事はなかったんですけれど。
帰ってきて探してたら、ミツエーリンクスはその当時アクセシビリティの仕事があったんですね

masuP9: 何年前ぐらいか聞いていいですか。

kiyochika: 2005年だと思う。入社したのが2006年の1月なのでそれを探したのは2005年の最後。
もちろん別にその大学で学んだこと以外はあるわけではないんですけれど、これは素晴らしいことだなと思う。
入社させてもらってっていう形で始めているので、私はもう本当にそういう意味で1からその道の人としてやっている

masuP9: もう入社してすぐずっとアクセシビリティの仕事も、例えば入社してはマークアップエンジニアとか、今御社でいうUIエンジニアでしたっけ?

kiyochika: UI開発者ですね

masuP9: UI開発者っていうのに一旦なってからアクセシビリティスペシャリストではなく、もう入社して

kiyochika: そうですね、枠としては経歴的にその普通の新卒じゃない年齢ではあったので中途で申し込んではいるんですけれど、そこの枠に申し込んでただ別に何ができるってわけじゃなかったんで、Webデザインは趣味で少しやったことあったんでマークアップのことは少しはできるかなってその全然できなかったんすけど今から考えると。
そのつもりでバイトでもいいからやりたいなっていうのがあって入れてもらって、なのでただアクセシビリティのお仕事って当然その当時今みたいになかったので、マークアップの手伝い実際やってましたし、アメリカ帰りなので英語できるだろって言われて翻訳的な事をやったり

masuP9: あるあるですね

kiyochika: 意外とそういう仕事もあったので、また逆に英語のページのマークアップとかしてました

masuP9: なるほど。面白い、実はkiyochikaさんのことをイベントをやる前から何度かお話したり食事行ったりしてしましたけど初めて聞いてビックリしました。
話せる範囲で構わないんですけど、momdo_さんはどうやってアクセシビリティスペシャリストとかエンジニアになりましたか?

momdo_の前職

momdo_: そうですね。前職っていう意味では

masuP9: 前職とか前入社前にやってたこととかでも

momdo_: 前職って意味では全然IT業界ですらなかった。民間の研究所で働いてたんですけども、どっから話せばいいんでしょうね。難しいですけど

masuP9: Vivaldyの次ぐらいから

momdo_: Vivaldy次なかなか難しいですけど、

masuP9: いや、趣味でね仕様をずっと

momdo_: そうですね、趣味っていうか元々Web標準っていうんで興味があってVivaldyというブラウザがあるんですけども、それの前にOperaという知ってる人は知ってるマニアックなブラウザがあるんですけれども、それで当時まだインターネットエクスプローラが元気だった時代で、
趣味で個人のあのWebサイトのWebページを書いたんですけども、それをこう書いたときにインターネットエクスプローラだと思った通り表示されるけども、Operaで表示するとあれうまくいかないっていうところから、いろいろ調べてたら仕様書っていうところに行き着いたっていうところで、それが巡り巡って翻訳とか初めてWebの標準の知識をすごい身につけた。
IT業界じゃなかったんですけども、そういう知識があるんで気が向いたんでせっかくやるならお仕事にしてWeb業界で働きたいと思って、ミツエーリンクスに話をして、アクセシビリティエンジニアとして雇ってもらったというような流れです。

masuP9: そうすると、momdo_さんは野良のWeb標準詳しい人だったわけで、kiyochikaさんはアメリカでアクセシビリティって聞いた。
熱意のある人達。ある意味2人とも未経験でミツエーリンクスの門を叩いてって感じだったんですね。
なんか、懐が広い。我々結構何か現場でずっと私はその営業マンの時代もあったので現場経験がそれほど同世代と比べて長いわけではないんですけど。
とはいえですね、ここの4人はある意味特殊は特殊なんですよ。特殊というか私はむしろ職能を会社で作った側だし、ミツエーのお二人も今から真似できるかっていったら生まれ変わるしかないって感じなので、maihaさんが唯一のスペシャリストの求人を見て入ってきてくれたということで、どんな人がスペシャリストになれる?というお話もありますよね

アクセシビリティスペシャリスト・アクセシビリティエンジニア採用情報

masuP9: 今日は、実は採用のPRイベントなんですよ。ということもありまして、各社今アクセシビリティスペシャリストの求人を出しておりますのでちょっとそれを見て、どんな人を求めているのかっていうのをちょっと見ていこうかなと思うんですけども。
SmartHRのアクセシビリティスペシャリストの求人とミツエーリンクスさんのアクセシビリティエンジニアの求人をですねちょっと見つつですね、お話をしていけたらと思います。
まずSmartHRから

SmartHR

masuP9: 職務内容とか、募集背景みたいなところはさっきちょっと話したかなあという感じで何をやってるかというところは書いてるかなと思います。
どんな人がなれるのっていうことで応募要件みたいなところです。
応募資格か。ということで、こんな感じになってまして我々はですね必須、特に必須を見ていきますか。
必須にですね下記全て満たす方ということで、一つ目にアクセシビリティに対する熱意を入れております。
次にSmartHRミッションとバリューへの共感を入れております。
なんで上二つはもうなんかスキルとかじゃないですよね。もう気持ちみたいな感じで、最後に組織に対するアクセシビリティ啓蒙や推進、またそれに相当する経験や技能というふうにしています。
ちょっと解説的なことを話しすると、二つはですね何て言うんでしょう。
特に熱意はこんだけニッチな職種なので、続けていったりとか活躍してもらうためにはパッションがないとどうしても動きが出ないというか、何か与えられた仕事をこなすみたいな感じのフェーズではまだないので、ある意味こう仕事がどんどんチェックするものが溜まっていく、試験するものが溜まっていくみたいな感じよりかは、プロダクトアクセシビリティをどうやって高めていけるかを自分で考えて動いてもらう必要があるので、やっぱりそういう意味では熱意ってのは必要だなと思っています。
一番下の組織に対する啓蒙推進に相当する経験技能はここが一番悩んだところで、何て書いたらいいかなってすごい悩んだんですけど、今アクセシビリティマスター養成講座みたいな形で、各開発チームに支援をしたり向上、一緒にアクセシビリティ向上していってる中で、そういう経験とか、あるいはうちのエンジニアとかデザイナーを引っ張っていけるとか、直接はやったことなくても、少なくとも彼らより詳しいみたいなところが必要になってくるので出来ればね、それ自分の技能や知識を持ってみんなと一緒にやった経験は欲しいなと思ってますけど、少なくともあの人にアクセシビリティを聞こうみたいな感じの人であってほしいなみたいなことは、というのをちょっと大人語にするとああいう表現になりました。あとはね歓迎のところは各種作ることだったりとか、必ずしも何かWCAG完全理解マンかじゃなくていいんですけど。
もちろんそのスクリーンリーダーの操作めっちゃうまいよとかいう話でもいいですし。
続いてミツエーさんのアクセシビリティエンジニアのですね。特にその必須の条件を

ミツエーリンクス

momdo_:募集の面で必要な経験

masuP9:求める経験スキルの必要な経験スキルのところ

momdo_:そうですね。まぁ一つ目にHTMLで、WAI-ARIAっていうのがなぜか二つ目に書いてあって

masuP9:確かにこの順番新鮮ですね

momdo_:CSS,JavaScriptって書いてある。要するに我々は物を作るんじゃなくて、作られたものをチェックするっていうところになってくるので、なんでしょう。
出来上がったWebページなりアプリケーションをこう見て、あるいはスクリーンリーダーに読ませてチェックしていくものになるんで、そう特にスクリーンリーダーのとこ、マシンリーダブルってところなってくるので、HTMLがこう書いてあるからスクリーンリーダーがこう解釈する。WAI-ARIAがこう書いてあるから解釈する。というところで、要するにDOMを読んでいく必要があると

masuP9:そうですね

momdo_:そっちの方が必要でスタイルシート、JavaScriptはある程度わかってればいいよねっていうすごい軽いノリってところで

masuP9:じゃあ順番は優先順位ぐらいの感じですか?

momdo_:そうですね。特にmasuP9さんとかmaihaさんみたいにゴリゴリfront-end書いてるっていう経験があると思うんですけど。私はそんな経験、当然ないので。もうJavaScriptとか書けないんで、読めればいいかなっていう感じですね。
二つ目は、W3Cの発行する文章に目を通した経験。
まぁ結局、WCAGっていうアクセシビリティのガイドラインですね。ここをこう理解していくのに、結局WCAGの解説書というものが存在するんですけどね。
その達成基準っていうこのアクセシビリティの基準を説明している文章があるんですけども。それをこう書いてあるその決まりを解釈するのに、やっぱりどうしても解説書を読み込まないといけないんで、書いてあることをちゃんと理解できるっていう能力が必要。というところで、二つ目に書いてあるということですね

masuP9:あとGitの基本的な操作知識。ちょっと気になるなと思いつつ、ちょっと一旦後ろの二つは置いといて。ある意味、今お2人がさっきされてた仕事というか多分おそらく入社したらチェックから入りますかね?
どういう仕事ををしてもらうような、想定の応募を求める経験は

kiyochika:これは、先ほどお話していたうちのアクセシビリティエンジニアっていう枠なので、本当にアクセシビリティの専門家になっていって欲しいっていうところなので、そうなるためには、まずはうちの中でいくと、チェックができるレベルになる必要がある。
その上でチェックした結果を説明もできるし、教えることもできるっていうふうになってくるので、この枠に関しては最初にチェックできるようになるっていうことを進めていく

masuP9:そのための土台としてHTMLとかWAI-ARIAとかW3Cが発行する主要関係の文書の読み方をなんとなく知ってるみたいなとか、ぐらいは求めたいよっていうことですよね

kiyochika:そうですね、読み方とまで言わずともなんでしょう。やっぱり技術文書を読む

masuP9:癖というか思考というかまず標準に当たるみたいなね

kiyochika:そうですね


今回は登壇者4人の前職の話とアクセシビリティスペシャリストとアクセシビリティエンジニアの採用情報についてのトークでした。
次回は教育研修や資格についての話を公開する予定です。
お楽しみに〜!

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