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わたしが覚えてる「宗教」

ご飯を食べる前には神に祈りを捧げます。何故か、覚えてる記憶の時には、わたしが祈り担当になっていました。わたしは、決まったセリフを毎回言います。
ご飯だけじゃなくて、ことあるごとに祈ることを推奨。勉強する前や終わった後、
お願いしたいこと、神に聞いてほしいとき、常に祈ることを推奨。
わたしは、祈っても現状は変わらず、でも変わらないのはわたしのせいであると思ってました。まぁ、そうだよね、嘘つきだもんって思ってました。

1914年に生きていた人が全員死ぬまに終わりの時(ハルマゲドン)がきます。
なので、終わりの時は着々と近づいています。悪魔サタンはあの手この手で、わたしたちを誘惑します。ハルマゲドンがきて、この世界は楽園となりエホバの民は永遠に生きることができます。何なら、死んだ人にも復活します。
世の人とクリスチャンに分けられます。
この世を滅ぼす時、神は水を使っては滅ぼさないそうです。(ノアの箱舟の一件から)
わたしは、そもそも「永遠に生きたいのか?」って思うし、死んだ人にまた会いたいって思うのかな?って思う。今は。でも、幼きわたしは、そんなことは微塵も思うことなく、母に流されて生きてました。

たくさんの禁止事項があります。覚えているものを書き出してみようと思います。
そして、今、本当はどう思っていたのか1枚目の嘘を剥がせたらいいなって思いながら書きます。

世の人との交わり禁止。
だから学校で、友達はできません。基本はエホバの証人とだけです。
もちろん、恋愛も。エホバの証人同士でないとだめです。
わたしは、そんなの耐えられなくて、でも、母をガッカリさせたくなくて、結果母の前と外の世界での帳尻を合わせるために、親に嘘をつくことが平気になってました。あの時のわたしは、そうするしか生活できませんでした。
熱心な信者は、世の人を交わらないために、高校も定時制、大学なんてもってのほか。正社員で働くことも推奨されてませんでした。


他の宗教の催しを祝うの禁止。
例えば誕生日。クリスマス。お正月。お盆。ひな祭り
結婚式やお葬式もだめです。祝っていいのは、キリストが死んだ日(主の記念式という名前だった)
なので、親から誕生日を祝われた記憶はもちろん皆無です。「誕生日プレゼント」を親からもらったこともありません。みんなが羨ましかったです。
母は宗教上の理由で。父は娘の誕生日も関係なく興味なし。
クリスマスに枕元にサンタがプレゼントを置いてもらうことはないですね。
何なら、サンタの正体も知ってるし。
母は自分の親のお葬式にも出席していません。娘の結婚式にも出ていません。
1番寂しかったのは、やっぱり自分の誕生日にお祝いしてもらえなかったこと。寂しかった。寂しかった。他の親子が羨ましかった。

争いごとや他の宗教を崇拝するような行為は禁止。
例えば学校行事では、君が代斉唱。騎馬戦、生徒会選挙、もちろんお誕生日会やクリスマス会もです。
それを「担任に自分でどうするか証言しなさい」って言われました。これってわたしに委ねてる風で、「え?わたしは参加しようと思ってるよ?なにか?」なんて絶対に言えない空気感です。だってそれって悪魔サタンだもん!世の人!
嫌だった。周りの生徒の目もあるし。本当に嫌だった。でも「自分の意志です」みたいに演じて震えながら先生に言いに行ったことを今でも覚えてます。母はきっと満足だったんだろうね。そして、同じ学校に同じく2世の人がいる場合が1番最悪で、その人が熱心なクリスチャンだった場合、学校でも監視されて「なんでかおりちゃんはやってるの?」って聞かれたりします。嫌だった。
学校の行事の時は、見学で。すごく恥ずかしいし、聞かれたくないし、嫌だったな・・。でも、それが正しい。それが信仰。周りのクリスチャンの人たちに「本当に励まされます」とか言われる。マジかよ?

墓参り、お寺や神社に行くことも。もちろんお参りすることも禁止。
もう悪魔の巣ですもん。最たるものです。

讃美歌以外の音楽などなど禁止
歌詞がだめ。ラップとかも。だからカラオケもだめ。童謡もだめ。このアーティストが好き。もだめ。崇拝になるから。カラオケ行ったり、友達とライブ行ったり、そんな生活がしたくて嘘ついてました。母に前ではいい子な2世。外の世界で息をしているような気持ち。
他にも「キキララちゃん」とかも天使がモチーフだからだめ。十字架などのモチーフももちろんダメです。

本当はもっと禁止されていることがあると思うのですが、離れてから大分時間が経っているので忘れていると思います。

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