悲しい歌ほど好きだった、10月

渋谷ハロウィンのニュースを見て、今年も10月が終わるのを感じた。
いや、嘘です。あんなイベントに季節なんて感じてたまるか。
私はもっと高尚に生きていきたいんだ。将来の夢は”形而上”になることです。

今日はスマートフォンを見ない時間がたくさんあり、その分頭の中であれこれもやもやたくさん考えた。
それ故にそういう気分になっているので、noteを書いている次第。
The note Day みたいな日、あるよね。社会人よりニートにたくさん発生するというのが学会での通説です。
今日の日記と、簡単な10月の振り返りをしたいと思う。

・単発のアルバイトをしました。

守秘義務みたいなのがあった気がするかもしれないので、詳細は書かない。
端的に言うとイベントの運営ですね。朝7時から8時間働いたよぉ。

このバイトは過去何度か入っている現場で、既に勝手がわかっていていたので終始楽々。淡々と時間をお金に変換するという行いをしていた。

しかし、終わりを意識しかけた15時ごろ異変が起こる。
※以後、この段落では気分を害する可能性のある描写があります
夕方の休憩の時間となり、ルンルン気分で建物内を歩いていると、今回初めてこの現場に来たという女の子から「すみません」と声をかけられる。
なにか困りごとかな?と思ってそちらを見ると、顔を真っ赤にしたおじさんが後ろに立っており、その女の子の顔は今にも泣きそうな様子。
今回の現場はお世辞にも客層の徳が高いとは言えない場所だったので、だいたいのことは察知した。難癖をふっかけられているところにスタッフが来たのでその子にとっては渡りに船だっただろうな。あの道を選んで歩いていてよかった。
背筋を伸ばしてその二人のもとに近づいていくと、どうやら建物内のある設備に行きたくてその女の子に声をかけたが、答えが返ってこなくて憤慨していたらしい。
「そりゃあ派遣単発で初の現場のニッチな場所なんか把握しているわけないよなぁ」と女の子に同情する気持ちと、
「確かにスタッフが設備を説明できたいことに嫌な気持ちになるのはわかるが、別にそのくらい自分でマップ見ろや!お前の目と脳はなんのためにあるんや!」というおじさんに対しての憤慨が瞬時に湧いた。
しかし、争いを好まないZ世代の私は、面倒になる前に女の子とおじさんを引きはがすのが最優先だと判断し、端的に設備の場所だけ伝えた。
とにかく早く去ってくれ…と思ったその矢先、女の子に向かって「なんでこんなの雇ってるんだ!○○が!××だろ!!△△ねよ!!」と恐ろしく汚く、常人なら口に出すのも憚られるような言葉を吐き出して去っていった。
もう周りにいた他の客も啞然で周囲の空気が冷めるのを感じた。
自分もこんな真っすぐな悪意を目にしたのは初めてで、数秒脳の処理に時間がかかったかもしれない。
女の子はどうしているだろう、とハッとすると、その女の子は「本当に助かりました、ありがとうございます」と私にお礼を述べていた。
それに対して私は「大丈夫ですよ、ちょっとやばい人だったんで、気にしないでくださいね」と反射的にたどたどしい返しを口にした。

謂れのない罵倒をされたその女の子を間近で見た自分は、義憤を持ってもっと毅然とした態度でその客に対峙すべきだっただろうか?
でも「やばい人には極力関わるな」という友人の教えは真っ当だし、自分を守るためにも突き通すべき考えだとも思う。
鋭利で真っすぐな悪意の矛先になってしまったその女の子に、もっと気の利いた言葉をかけられたのではないか?せめてサポートして休憩を変わってあげるくらいできたのではないか?
その後もずっと脳内では反省会が行われた。それでも人生経験値の低い自分には他の答えは出なかった。
もっと咄嗟の日常の問題・壁に対峙するための、自分の引き出しを増やしたいなぁと強く感じた出来事だった。

・暗い!暗すぎる!!

ここで終わったらスカッとジャパンみたいな後味のnoteになってしまう!!
(スカッとジャパンではスカッとできないのは、読者の皆さんには説明するまでもないだろう。)←ちょっとむかつく参考書の一文

実際私も、このバイトだけで一日を終えたら嫌な日で終わってしまうと思い、夜はひとりでアクティブにいくことに決めた。

最近は、ふらっと本屋に立ち寄り、気になる本をメモして、帰宅後にググって評判や冒頭部分の試し読みをすることにハマっている。
今日もそのムーヴを見事にかまそうとしたが、何をとち狂ったか、メモしてある「買う本リスト」から3冊、新しい本をおうちにお迎えしてしまった。お陰で気分が上がってホクホクしている。
1日で1万円弱稼いだので財布の紐が緩んでしまったらしい。本物の金欠なのに。10月は欲望を抑える質素倹約月間だったのに。これだから私はいつまでも”私”でしかないんだよ、あんぽんたす!!

仕方ないか、今日という一日のバランスを、とらなくっちゃいけねぇもんなぁ!!

真島さん!!?

ちなみに、哲学の入門書と『ドグラ・マグラ』を買った。
今更ながら、ドグラ・マグラはWebで無料で読んでいたのだけれど、途中まで読んで「やっぱ紙が良いな」と思ったので買ってしまった。

積読をたくさん楽しんでいきたい。

・常識の獲得って難しい、って話

生きていくうえでの細かい常識って、どうやって身に着けていくんだろう。
例えば、市役所での手続き類だったり、税回り、引っ越し時のマナーなどなど…

今日の夜の私には、前の家で使っていたポケットWi-Fiを解約したので、それを郵送するというミッションがあった。
家で端末を丁寧に梱包して、最寄りのコンビニに持ち込んだ。
そうしたら、そのコンビニでは発送は受け付けていないらしい。この大メルカリ時代にそんなことあるんだと思って調べてみたら、どうやら普通にダメなところはそこそこあるっぽい。常識むずかしい。いちいち調べるのも面倒だしわかりにくいのもどうにかしてくれ。

次、ちゃんと取り扱いをしているコンビニに行った。財布を持たずに。
その場で求められた値段は1,050円。Suicaには850円しか入っておらず、為す術がなく「あッ…スー、アノ、すみません、一旦お金取りに帰りますね、すぐ戻りますスミマセン!本当スミマセン!!」とここまで一息で小声でまくし立てた。シンプルな恥をかいたな。
「軽いし送料500円くらいだろ」と舐めていた10分昔の自分を呪った。ちゃんと調べないと、その辺の常識がないってさっき気づいたばかりなんだから。

今はGoogle先生がいるから、本気出して調べたらだいたいのことはわかるんだろうけど(行政関係、てめーはだめだ。Webサイトに何の情報もない)、昔の人はどうしていたのだろう。あたって砕けてを繰り返していたのかな。
もしそうだとしたらとても偉い。それこそ大人になるということだ。
それを経験してきた大人からすると、今の日本の若者も貧弱に見えてしまうかもしれないな、確かに。(だが夕方のじじい、てめーはだめだ。)

・私の庭、登戸をご紹介

せっかく少し遠めのコンビニまで2回も足を運んだのだから、そのまま家にすごすご帰るのはなんだか癪に感じてしまい。夜の散歩に繰り出すことにした。
なんだかテンションが良かったので、お散歩についても詳しく書きたいと思う。既にこのnoteは2,946文字だ。大作になりそう。

登戸駅付近の河川敷に、なんだかよくわからないがおしゃれな3階建てのレストラン?カフェ?がある。いつか行きたい。
基本登戸には住宅しかないので、こうした建物はレア。レアな登戸をお裾分けです。


・ホテルに入らないカップル

上図のお店から3分ほどの場所に、登戸唯一(唯二?)のレジャーホテルがあります。
そのホテルは河川敷に面しており、またその河川敷にはイイ感じのコンクリートの階段がある。
そのホテル目の前の階段にカップルが一組、肩を寄せ合っていた。
もうここまで来たなら河川敷を挟まずに直行すればいいのに。

女「今夜、このあとどうする?」
男(明日は朝から大切な商談だから、宿泊したら朝始発で出ないと…もう休憩だと終電もなくなるから、ホテルにいくなら宿泊…でも、寝不足で商談に臨むのは……どうすれば!)
女「いいよ、ちょっとゆっくり考えようか」

みたいなやりとりをしていたのだとしたら、ギリ許す。商談は大切だもの。

男が誘う勇気がなくて、ホテル前まで二人で歩いてきたのに二の足を踏んでいるのであれば、絶対に許さない。神が許しても、キヨは許さない。

・お散歩のお供

今回のお散歩のお供はこちらです。

少し前に買って家に置いてあったのを持ってきた。
私の中にある「少年と中年」が見事に表出している。これがまさに「青年」。
アルフォートは言わずもがな「少年」だが、発泡酒というところが特に、財布と相談をする「中年」味が出ている。これがもしビールだった場合、ただただ味覚がおこちゃまの青年がイキって河川敷で飲酒するセットになってしまう。
この小さく思える差異が、大きな印象の変化を与える。
何事も注意深く、考えていきたいねぇ。

・こんな感じの「夜の施設」が苦手

取水施設?
RPGでいうと2章の中ボス(水属性の魔法を使う初めての敵)と戦うような建物と、そこにある機械。シンプルに怖いです。

・多摩川を渡る

登戸の付近は、多摩川が県境となっている。
登戸に住み始めてから「雨の日以外は一日一回は県境を越える」ことを実はひっそりと意識している。
積極的に外に出ることと一日の歩数を増やすことが目的。
橋の県境で反復横跳びしてそうだよねっとよく言われる。現時点では、これは誉め言葉だと思っている。

・散歩中、休憩は必須

橋を渡ってすぐのところに、屋根+小さいテーブル+石の椅子4つのザ・休憩スペースがあるので、小休憩を挟む。
夜の川沿いのテーブルなんてヤンキーの絶好のたまり場のような条件だが、これが意外といつもいない。
多摩川周辺には意外とヤンキーが少ない。荒川とは違うので。


散歩はとても良い。気分が落ち着かない時、落ち込んでいる時、盛り上がりすぎている時、どんなときでも気持ちを穏やかにさせてくれる。
一旦考え事を頭の片隅に追いやり、散歩で街の他人の日常や見落としてしまっている物事に目を配る。どうでもいい思索に耽り、まだもう少し歩きたいなというところで家に帰る。
その物足りなさが、明日の活力になりそうじゃないですか???
私はそう思っていますが……

本日のお散歩の耳のお供は『水星/ラブリーサマーちゃん』でした!


・10月まとめ

安寧!
だが、それでいい!!

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