つよさとは

強い選手とはどんな要件を揃えている人なのだろう。

2年前から自分にも他人にも「強い選手であれ」と言っておきながら、その詳細をうまく言葉で表現できていないのが今更恥ずかしくなってきたのでまとめます。


僕の考える「強い選手の特徴」としては…

・狙った大会で狙い通りの記録を出す

・他人に流されない軸をもって活動している

・練習がコンスタントでムラがない

といったものが挙げられます。

わかりやすい例で言うと、大迫傑選手や三浦龍司選手、田中希実選手、少し前だと室伏広治選手などが典型的かなと思います。


オリンピックに出ているくらいだからそりゃ誰が見ても強い選手でしょ…という話ではなくて、部活のような身近なところにも強い選手はたくさんいるなと感じます。実名は出しませんが…


では、一体どんな要件が彼らの強さを強さたらしめ、成果に繋げているのでしょうか。

それはブレなさ、言い換えると「安定感」といった性質ではないでしょうか。信念などと片づけるのも烏滸がましく感じるほど、固くしなやかな軸を持っている。


更に一歩踏み込んでみて、その「安定した軸」はどこから生じるのかを考えてみます。

固さは、これまでの人生に向き合い続けて到達した”イメージ”から生まれたというのが私なりの仮説です。イメージとは想像、理想像。理想像の具体性を高めるために世の中の色々なものに触れ、その像が本物の理想かを確かめるために壊しにかかる。その繰り返しでイメージはより洗練され、ゴールが明確になる。ゴールが明確になれば道筋も見えてきますからね(ココ説明雑)、強固な行動の軸が生まれるとの考えです。

固さと共存するしなやかさ、それは飽くことのない向上心や素直さといったメンタルセットの賜物ではないでしょうか?自分なりの軸を作ったら、今度は他の人の軸と戦い、比較する。そこで自分に生かせるものは吸収するという、素直に自分の至らなさを受け入れて限りない高みを目指さんとする姿勢こそ、ここで言うしなやかさです。


長くなりましたので、そろそろまとめますね。

強い選手とは「固くしなやかな姿勢」を持つ選手である、というのが私の持論です。そこに至るために必要なものは、自分と向き合い続けるという行為と素直さ、そして向上心。

強さとは「したたかさ」とも読めますね。”粘り強くて、他からの圧力に屈しないさま(goo辞書より引用)”らしい。僕にとって本当に強い選手は、記録という絶対的な指標以上に他者との関係の中で輝いています。

外からの期待を一身に受け止めるだけではなく、自分をしならせてより大きく外へ還元できることが強さなのかもしれないなぁ。



【余談】

自分なりに強さを悶々と考えている時に、誰かが言っていた「結局結果が全て」という言葉が頭に浮かんできました。よく聞く言葉ではありますが、僕個人としてはあまり好きな言葉ではありません。

確かに実業団選手など競技で生計を立てている人は、記録を残すことが明確な強さの指標のひとつなので結果への執着心が必要なことは否めません。

ですが、あくまで部活動においては話は別じゃないかしら。教育機関の課外活動である以上、成長という過程に主軸を置いても良いはず。結果というわかりやすい指標に頼ることの方が思考の幅を狭める気がして怖いんだよなぁ…

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