インターホン

 私には最近、とっても怖いものがあります。それはインターホンが鳴ることです。なぜなら、無機質な機械音が非常に怖いからです。また、何の前触れもなく鳴るからです。このことについて、今日は掘り下げていこうと思います。

 1ヶ月ほど前、私は、祖父母が住んでいた家に単身で引っ越してきました。祖父母は3年ほど前に立て続けに亡くなり、家は今まで空き家でした。家の近くには親戚の家族が何世帯か住んでいます。

 祖父母が生きていた時から、A家という親戚のAさんがよくうちに遊びに来ていました。Aさんは、午後になるとお散歩がてら色んな家に遊びに行っているそうです。Aさんは耳が遠く、会話のキャッチボールがうまくいきません。ストレートな言い方をすれば、こちらが大きな声で喋らないといけないため、すごく疲れてしまいます。だから私としては家に招きたくないのです。話をし始めると小一時間は居座り、Aさんが帰ったあと、私はいつもぐったりしてしまいます。そのため、毎日付き合っていたら、私の場合、精神的に非常辛いのです。だから、Aさんを招き入れたくない時は、居留守しようと決めたんです。
 ですが、居留守も居留守で体力がいることを学びました。ある日、居留守を決め込んでいた際、Aさんはインターホンを何回も鳴らし、ドアをガチャガチャ押し引きしたあと、窓ガラスをバンバン鳴らし、「居ないの?」と大声で言い、なかなか立ち去ってくれませんでした。私としては、怖くて仕方ありません。まるで借金取りに追われているかのような気分です。それからというもの、インターホンが鳴ると心臓がバクバクし、身動きが取れなくなるほど恐怖に怯えます。その行動は、Aさんに会うのが嫌ということと前触れもなくインターホンが鳴る恐怖からきているのだと思います。
 そういえば幼い頃からインターホンが嫌いでした。今まで指定時間にくる宅配便以外のインターホンには一度も出たことがありません。怖いのです。ドアの向こうにどんな人がいるか分からないのにドアを開けることは恐怖でしかありません。たとえ、Aさんと分かっていてもインターホンが鳴ると出たくなくなるのです。

 インターホンの恐怖を少しでも浄化させたくて今日は書きました。自分の中で解決策を導くことができた暁には、また記事にしようと思います。 

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