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合理的な意思決定でモノを捨てるには、サンクコストバイアスを考慮すればいい話。

こんにちは、YouTubeでは論理的に話しているので論理的な人間だと思われてるかもですが、むしろたぶん直感的な人間のトヨナガアツシです。

論理的に話したほうが伝わるのであれば、論理的に話したほうがいいのでそうしているというだけの話です。とはいえ、論理的に考えるのは有益ではなかったとしても楽しいです。

さて、久しぶりのnoteですが、今回は「合理的な意思決定でモノを捨てるには」というテーマで書いていきたいと思います。

「高かったからという理由で捨てられない人」や、「もったいないからという理由で捨てられない人」向けですが、ぶっちゃけ全然有益ではないので、ただの読み物として楽しんでいただければと思います。

というのも、僕自身は直感でモノを捨てているので、もし「直感を使わずにモノを捨てるならどうしたらいいんだろう?」というのを深堀りしただけなんですよね。

いちおうモノを捨てた理由に関しては、後付けで話すことはできるんですが、ぶっちゃけ実際に捨てるときは、合理的な意思決定なんかしてなくて、僕は直感なんですよね。

というわけで、ここから本題に入ります。

サンクコストバイアスを理解せよ。

合理的な意思決定でモノを捨てるには、サンクコストバイアスを理解すればオッケーですね。サンクコストバイアスに関しては、知ってる人も多いと思いますが、いちおうサンクコストバイアスの説明からしておきます。

例えばですが、2時間の映画のチケットを1,800円で買ったとします。そして、その映画を10分見たところで「この映画おもしろくないかも」という感じになりました。そこで出てくる選択肢が、下記の2つですね。

・その映画が面白くなることを期待して見続ける
・その映画を見るのをやめて、残りの1時間50分を別のことに使う

合理的な意思決定をするのであれば、この2つのことを比較して意思決定しないといけないんですね。しかし、大半の人は、映画のチケット代1,800円と、映画を見た10分間というのを、意思決定する時の判断基準に含めてしまうということです。

しかし、このチケット代1,800円というお金と、最初の10分間という時間は、絶対に戻ってこないコストじゃないですか。この戻ってこないコストのことを「サンクコスト」といいます。

そして大半の人は、おそらくこのチケット代1,800円を判断基準に含めてしまうので、「その映画が面白くなることを期待して見続ける」ということを選択する人が多いと思うんですよね。

これをサンクコストバイアスがかかっているという状態で、つまり「せっかくお金払ったから」とか、「チケット代がもったいないから」という理由で、合理的な判断ができなくなるということです。

しかし、戻ってこないコストのことを考えても仕方ないんですよ。なので、合理的な判断をしようと思うなら、その戻ってこないコストは除外して判断しないといけないということです。つまり、過去に起こったことは全て捨てて、未来を優先するということですね。

ちなみに、サンクコストが大きいほど、バイアスがかかりやすいし、小さいほどかからないです。たぶんですが、映画のチケット代が0円であれば、面白くないなら即見るのをやめますよね。というわけで、ここまでがサンクコストバイアスの説明ですね。

サンクコストバイアスを転用するだけです。

ここからは、合理的な意思決定でモノを捨てるには、なぜサンクコストバイアスについて理解するといいかについてですね。

理由は簡単で、捨てられない人というのは、サンクコストバイアスがかかっている場合が多いからなんですよね。例えば、1年前に12,500円で買ったスニーカーを持っているけど、あまり使っていなかったとして、このときの選択肢は下記の2つですね。

・これからこのスニーカーを使う可能性にかけて、とりあえず持っておく
・このスニーカーを捨てるなり売るなりして、所有するコストをなくす

ここで合理的な意思決定をするのであれば、この2つを比較しないといけないんですが、捨てられない人は、サンクコストバイアスがかかっている可能性が高いので、スニーカーを買ったときの12,500円というコストを、判断基準に含めてしまうんです。

なので、「いつか使うかもしれないし、捨てずに置いておこう」という選択をしてしまうんですよね。しかし、12,500円というコストは、もう戻ってこないコストなので、それはもう判断基準には入れてはいけないんです。

そして、もし僕がこの2つの選択肢から選ぶなら、後者を選びますね。というのも、後者であれば「所有するコストがなくなる」という確実なメリットがあるからですね。

しかし、前者を選択した場合、確実にメリットがあるとは言えないですよね。というのも、「使う可能性にかける」わけなので、使わない可能性があるわけじゃないですか。というか、モノに関していうと、使わない可能性のほうが圧倒的に高いんですよね。なので僕は、確実にメリットがある方を選ぶという感じです。

もちろんメルカリで売れるものであれば、いくらか戻ってくる可能性はあるんですが、メルカリで売るというのも、モノ自体はなくなるわけなので、捨てるという選択に入るかなと思います。

こういった感じで考えたら、「もったいなから捨てられないです」とか、「高かったから捨てられないです」っていうのは、解決できるんじゃないかなと思います。

そして、サンクコストバイアスに関しては、あらゆることに転用できるので、知っておくと合理的な判断をするのに役立つんじゃないかなと思います。

直感でモノを捨ててオッケーです。

ちなみにですが、僕はモノを捨てるときに合理的な意思決定なんてしていないですよ。というか、モノを捨てられる人は、たぶんみなさん直感で捨ててるんじゃないですかね。

というのも、直感で捨てないとモノを捨てるのに時間がかかってしまうんですよね。当然ですが、全てのモノに対して合理的な意思決定をしようと思うと、めちゃくちゃ時間がかかるわけなので。

「人生は選択の連続である」と言われている通り、人は1日に何千回という意思決定をしてるわけじゃないですか。それなのに全てに対して合理的な意思決定をしようと思うと、1つの意思決定をするのにかなりの時間がかかってしまうわけなので、モノを捨てるだけで人生が終わりますよ。

なお、直感で捨てるメリットは、圧倒的な時間の節約ができるということですね。ただもちろん直感なので、稀にミスを起こすこともあるんですが、とはいえモノを捨てることに関しては、全然直感でいいと思っています。

例えばですが、モノを捨てる時の「迷ったら捨てる」というコツは、めちゃくちゃ直感だと思うんですよ。しかし、この直感ってほぼ外れることはないんですよね。これはなぜかというと、そもそもモノに関していうと、ほとんどのモノって別になくても生活できるからなんですよね。

ほとんどのモノなんて生きる上で必要がなくて、スマホ、少しの服、寝床とかがあればいちおう生きられるじゃないですか。食器とかなくても外食で完結できますし、日用品等も買い直せば問題ないわけなので、ほぼ捨てても問題ないんですよ。

というわけで、「迷ったら捨てる」というのは、ただの直感でしかないんですが、ミスることはあんまりないかなと思います。

サンクコストバイアスによってスルメ曲は生まれる。

ここまでは、合理的な意思決定をするならサンクコストバイアスを考慮したらいいですよ言ったんですが、とはいえサンクコストバイアスも使いようによっては、いい部分もあったりするんですよね。

例えば、僕は昔よくあったんですが、CDを買って1回聴いて微妙だったとしても、「せっかく買ったしな」という損したくない感情で、何回も聴いたりしてたんですよね。そして、何回も聴いてるうちに、「あれ?この曲めっちゃいいやん!」みたいなことがめちゃくちゃあったんですよね。

これがいわゆるスルメ曲というやつですね。アルバム曲やカップリング曲って、正直1回聴いたところで、あまり良いと思わなかったりすることもあると思うんですよね。

しかし、それを無料で聴いていたとしてら、2回目聴くことってほぼないと思うんですよね。というのも、無料であれば聴かなかったとしても、「せっかく買ったしな」という損したくない感情は生まれないじゃないですか。

実際、僕はSpotifyを使い始めてから、スルメ曲に出会うことがなくなりましたね。もちろんCDを買った場合は出会うんですけどね。

そんな感じで、スルメ曲というのは、サンクコストバイアスのおかげで生まれるのかなと思ったりしています。

とはいえ、モノを捨てることに関しては、サンクコストは除外して考えないと捨てられないよっていう話でした。

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