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自作小説(一次創作)

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一次創作小説です!ごった煮!ごった煮ですよ!!
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2019年2月の記事一覧

アカシック・カフェ【2-epilogue】

これまでのお話はこちら □ □ □ 曲がり角で律儀にもう一回振り返って、浮田様は今度こそ…

高梨蒼
5年前
11

アカシック・カフェ【2-5 アップ・ライト・アップ】

これまでのお話はこちら □ □ □ 無数の情景。その殆どが白と黒だった。ピアノ。鍵盤。五…

高梨蒼
5年前
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アカシック・カフェ【2-4 紅の扉・目くるめけレッドゾーン】

これまでのお話はこちら □ □ □ 「どうする気なの、弥津彦?裏技でもあるの?」 俺が小…

高梨蒼
5年前
11

アカシック・カフェ【2-3 翠の扉・枯れるエバーグリーン】

これまでのお話はこちら □ □ □ 今回の相談者、浮田様は音楽が趣味の、ごく普通のバーの…

高梨蒼
5年前
9

アカシック・カフェ【2-2 閉じた大屋根・開く本音】

これまでのお話はこちら □ □ □ すっかり冷めていたであろうコーヒーを、淹れ直しを固辞…

高梨蒼
5年前
9

アカシック・カフェ【2-1 ノックして、もしもし】

マガジンはこちら □ □ □ テーブルを囲むのは、三つのカップと俺を含む三人の男女。いわ…

高梨蒼
5年前
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アカシック・カフェ【二つの扉】

マガジンはこちら □ □ □ その瞬間、表情は、はっきりと変わった。あからさまに変わった。ここまで変われば、どこまで朴念仁だろうと一目でわかるだろう……。表情を作るのが苦手な俺にとっては、いっそ羨ましいくらいにはっきりと、彼は落胆した。 「……あくまで過去、ですか」 「……えぇ。過去の真実。未来予知はできません」 あまりの顔色の変わり具合に、思わず説明を止めて数秒。他に誰もいない店内に、ぽつりと確認が来て、それに俺が返して、また数秒、沈黙。メインストリートから一本入っ