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#18 さるうさぎが生きる道

いつもの沙留卯(さるうさ)
そして、あのうさぎがいなくなってから、少しの時間が経った頃、大きくて、元気な声が聞こえてきた。

「あっ、美香ちゃんだ。」

沙留卯は言った。

「こんにちは、サエ!」

と、美香は言った。そして、お母さんも、

「こんにちは、美香。今日はどうしたの?」

と言った。聞こえてませんけれど。

「ごめんね、サエ。あなたの子供、バカにして。」

美香にも分かったようだ。自分がひどいことを言ってしまったことを。

「ねえ、あなた、何を食べて生きているの?」

と美香は言った。すると、お母さんは貯蔵室にあった少しの人参と、一枚の大根の葉を持ってきた。

「これしか、食べないの?」

母は首を縦に振った。

「人間と全然違う!人は、もっとトマトとか、メロンとか、豆とか、色々なものを食べるのに。」

沙留卯は、てっきり人も兎も同じものを食べると思っていたので、びっくりした。

「でも、どんなに衣食住が違っても、みんな同じ生命から生まれた生き物なんだよね。」

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美香の言った、この言葉の意味が、まだ幼い沙留卯には分からなかった。しかし、美絵はこの言葉にじんときていた。

「XX□□X」

聞き取れないような声がした。すると、

「美香のお母さんが『帰りましょう』と遠くから言っているわ。私たちも家に帰ろう。」

とお母さんが言いました。沙留卯は、

「うん」

と答えた。そして、美絵と沙留卯は美香に気づかれないように、家に帰っていった。

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