見出し画像

抽象表現へのブラックホール ~入口~

抽象(abstract)・・・それは。私にとってなくてはならないもの。なんて言ってること自体が抽象的な書き方なのですが。

アーティゾン美術館で今開催中の展覧会、「ABSTRACTION抽象絵画の覚醒と展開」をみてきたので、すぐさま記事として書こうと思ってのですが・・・
前置きを書きたくなりまして。というのも。


《無題》1969年 マーク・ロスコ アーティゾン美術館 新収蔵作品

私が最初に美術館で名前を覚えた人。好きな画家は誰ですかと聞かれた時に答えたことがあるその人は・・・
「マーカス・ロスコビッチ」=「マーク・ロスコ」なんです。
直近でみた作品で印象に残っていたのでロスコと勢いで答えましたけどもね。
ロスコと言えば、抽象表現主義の代表的な画家で、ロスコ以外の抽象表現も好きかもしれないってぼんやりと思っていたので、今回のアーティゾンでの展覧会は外せないなって思っていたのですよ。

自分語りになりますが、ロスコの作品の代表的なカラーフィールド・ペインティング(先ほどの写真のような、キャンバスを少ない色の面で塗っている絵画)の、解釈の自由度の高さがとにかく好き。というか、解釈すらいらないのかな?何も考えなくても良い。ただ絵を前に見つめていれば良い。それは思考停止のようにも思えますが、実は頭を真っ白にする大切な時間形成なのかもしれない、なんて。
ロスコのカラーフィールド・ペインティングをみるたびに心を奪われます。持っていかれます。ホワイトアウト?心地よいのです。
音楽でもアブストラクトというジャンルがありまして、好きなんです。こちらも頭真っ白になる系です。

と、ここまでが前置きで。

展覧会レポートとしては、見どころは全部。だって作品数260以上あるのだもの。甲乙つけがたいじゃないですか。
と言いつつも、いくつか写真を載せてみます。

丁寧に手を揃えて接吻してみたい 《接吻》1907−1910年 コンスタンティン・ブランク−シ


《空間における連続性の唯一の形態》1913年ウンベルト・ボッチョー二 アーティゾン美術館


展覧会図録《キュビズムと抽象芸術》1936 MOMA アーティゾン美術館


《円筒形の画像》1926年頃 古賀春江


《蝕》1964年 今井俊満
《10番街》1957年 ジョルジュ・マチュー
《朱の丸》1959年 オノサト・トシノブ
《袋を持った空間》1963年 杉全直
《都市計画(黄色 No.1)》1968年 猪熊さん

他にも、スタッフさんが使用するであろう所の、なんだろう、気になって。素敵なのです↓

スタッフIDをタッチするのかな。

何はともあれ、私は抽象画の入り口に立ったに過ぎません。これからどんな風に抽象表現と向き合っていくのか。それは自分でも分かりませんけれど、少なくとも今「生きている」。その事実を受け止め、模索していきたい所存でございます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?