見出し画像

写真をNFT化して売れるまでに失敗したこと5選と、今からNFT販売を始める方に役立つかもしれない情報。

【注意 ※11月13日追記】
この記事はすでに公開から1.5ヶ月経っており、NFTの情報としてはかなり古くなってしまいました。最後に1.5ヶ月経った雑感も追記しておりますので、それも含めてお読み下さい。


こんにちは。スプラトゥーン愛好家兼フォトグラファーのゆーいです。先日NFTのオークションプラットフォームであるFoundationにて、自分の作品が落札されました。

落札されたNFTはこちら。自分の周辺ではNFTがホットな話題だっただけに、NFTについて理解がない状態から調べながら出品し、NFTクリエイターとして第一歩を踏み出せた事をとても嬉しく思っています。まだまだ情報が少なく変化の激しいジャンルにて貴重な経験が出来たので、記念にnoteを書いてみました。めちゃめちゃ長くなってしまいましたが、お時間あれば最後までお時間いただけるとうれしいです◎

このnoteには

・写真をNFT化してから売れるまでに失敗したこと5選
・これからNFTを始める方にむけたアクションプラン

これらの内容について書かれています。NFTについての日本語での情報がなさすぎて失敗しまくって散財した経験を是非お楽しみください。笑

特に、情報の少ないFoundationの出品事例を紹介しています。この記事を読んで頂ければ無駄に散財せずに済むコツがわかりますので、これから取り組まれる方は是非読んでいってくださると嬉しいです。

ちなみに僕もNFTについては調べ初めて1ヶ月程度の素人です。間違いなどあるかもしれませんし、そこそこNFTとブロックチェーンの知識があれば全く必要のない記事になります。そういった前提で読み進めていたけましたら幸いです。


写真をNFT化してから売れるまでに失敗したこと5選

それではさっそく失敗したこと5選を紹介していきます。失敗した事を紹介しながら、こうしたらよかったなと思う事まで書いてますので、これから取り組まれる方の参考になれば幸いです

1,ブロックチェーンの理解が甘いと、そもそもNFTが理解出来ない

失敗したというか、理解するのに時間掛かった事です。なんとなく盛り上がっているけどそもそもNFTとは?という状態からスタートしました。NFTとはNon Fungible Token=代替性の無いトークンの事です。デジタルなのに代替性が無いとはどういうことでしょうか?これを説明すると長くなってしまうので端折りますが、代替不可であることはブロックチェーンの技術の上に成り立っています。そのためブロックチェーンの事を理解していなければ、なぜ代替不可なのかが理解できないため、まずはブロックチェーンの理解が必要になります。もしブロックチェーンのことも理解してないよという方がこれから調べるのでしたら、ブロックチェーン→ビットコイン→イーサリアム→スマートコントラクト→NFTというキーワードの順番で調べる事をおすすめします。
詳しい説明は省きますが「NFTってよくわかんないけどすごい金額で作品が取引されてるし、とりあえずやってみたい!」という考えでNFTの事を理解せずに取り組む事はおすすめしません。これは後述する文化を理解しなければ販売に繋がらないからです。調べた限りだと、話題になるような高額取引は運がよかったか、もともとファンの中にNFTコレクターがいたか、NFTの文化を理解している方の実績です。ちなみに僕はラッキーでした←


2、最小の日本円で試そうとしたこと

ブロックチェーンを理解し、NFTについても理解を深めたところで、NFTを取引するために必要なガス代と呼ばれる手数料のようなものが発生する事を把握できます。僕は過去にブームだったときにあまり理解もないまま購入したイーサがあったのですが、とうの昔に売却していたため0からイーサを買う事になります。これから始めるのであればイーサを所有していない方も多いかと思いますが、今はめちゃめちゃ高騰してます… できれば損をしたくなかったので、当初は調べた限りで必要であろう最小限のイーサを買い、足りなくなったら追加購入すればいいかと考えました。これが間違いでした。次のガス代がかかるタイミングの話にも繋がるのですが、ガス代がかかるタイミングの他に、ガス代自体がいくらになるかはイーサの状況次第なため、結果的に予想してたより遙かに多くのガス代がかかりました
「調べた限りで必要であろうガス代」の調べた内容はすでに数ヶ月前の事が書かれたブログ。多少の誤差はあると思ってましたが考えていた以上にお金がかかり、結果的に最初に入金した分はあっという間に額が減り、1つも出品できない残高になってしまいました。
プラットフォームにもよりますが、これからイーサを買って始める方は5〜10万くらいは購入する覚悟で始められた方が良いかと思います。


3,どのタイミングでガス代がかかるか理解していなかったこと

これが一番調べてもわからない部分でした。特にFoundation。NFTのプラットフォームに関する説明は英語が多いため、まずは英語を読んで解読するのですが、DeepL頼みの翻訳を読んでもわからない…日本語で書かれた記事も見付かりましたが、それも数ヶ月前の記事だったりで信用していいか分からない…ということで、とりあえずFoundationとopenseaに出品してみて幾らかかるか試しました(バカ)  2021年9月時点でこのぐらいかかるよという目安にして頂ければと思います。

・opensea
作品のmint(商品登録のようなもの)にはお金がかからず、最初のlist(販売開始)にお金がかかります。僕が試した2021年9月前半では12,000円程度でした。その後商品の編集や値段を変える、出品を停止するなどの軽度の手続きは2,000円前後のガス代でした。重要な事ですが、openseaでは2回目以降の出品にガス代が掛かりません。

・Foundation
作品のmintとlistの両方に6,000円〜12,000円程度の費用がかかります。かつFoundationは2回目以降のmintとlistのどちらにも同じようにガス代がかかります。これがopenseaと大きく違う所です。また、もし仮に落札があった場合、最後にNFTを引き渡しイーサを受け取る際にもガス代がかかります。僕が最初に落札してもらった作品を引き渡した際には8,000円程度掛かりました。もしかしたらopenseaなどでも引き渡しの際に掛かるのかもしれませんが、まだopenseaでの販売実績がないので不明な部分です。


4,プラットフォームによって後から編集出来る内容が違う

デジタルゴミと揶揄されることもあるNFTですが、ここで僕の高級デジタルゴミをみてみましょう。こちらのNFTは現在リスト(販売)しておりません。なぜならリストしたあと誤字に気付いたからです。 こちらの作品は原宿で撮影したものですが、眠かったのでしょうか、なんとShibuyaと書いてあります。これぞまさに燃えないゴミ?一応渋谷区ではあるものの…これは恥ずかしい。いや一応自分が所有している作品なので全くゴミではないのですが、これをミントしてリストするまでに14,000円くらいかかってるのでなんとも言えない気持ちです。笑  Foundationは後からタイトル、説明文の変更が出来ません(価格、タグは可だがガス代はかかる)。opeanseaでは出来る事を確認していた僕は完全に油断してました。そして削除(burn)はできるのですが、削除するには更にガス代が掛かります!高いガス代を支払って高級デジタルゴミを生産したうえさらにガス代を支払って燃やすなど…どこの貴族の遊びですかこれ。しかもburnの履歴も残るはずなので、ゴミ生産者であることも誰にでも分かる状態で公開されます。笑 自戒の意味も込めてしばらくはこのまま所有しておこうと思います。


5,NFTの文化を理解しなければ販売に繋がらない

これはNFTの文化に触れてからやっと理解できたことですが、NFTにはNFT独特の文化が存在します(僕もまだあまりわかってないけど)。 販売先は各プラットフォーム(Foundationやopenseaなど)ですが、コミュニケーションと作品宣伝の主戦場はTwitter、さらにslackやチャットワークなどのようなチャットサービスであるDiscordを利用したコミュニティ活動が盛んです。さらにコミュニケーションは英語が中心で、airdropやgiveawayなどの独自の文化もあります。また、多くの場合これまで活動してきたことで獲得しているフォロワー数はあまりあてにならない可能性が高いです。僕はNFTを始めた時点でTwitterが28,000フォロワー、Instagramが2アカウント合計で5,000フォロワーなのですが、NFT関連に反応してもらえるユーザーはごくわずかでした。上記のような独自の文化が育っているので、そういった文化に合わせた運用をしていなければいるハズもないですよね。体感ですが、10万フォロワーいてやっと少しはNFT関連のフォロワーがいるかも?くらいのものだと考えてます。それでも全くいない可能性もありますが…幸いな事に僕は過去に何度かデジタルアートを制作している界隈にリーチするようなバズがあり、Foundationに招待してもらうキッカケになりました。

これから始める方におすすめのアクションプラン

最後に、仮想通貨も持ってないけどこれからNFT販売を始めたい方向けにおすすめのアクションプランをお伝えします。僕が今の知識量で0から始めるとしたらこうするかなと思います。恐らくこの記事を読まれるのは僕の知人で、ある程度SNSで活動している方が多いと思うので、そういった方を対象に書いてあります。大前提として、ブロックチェーンについては理解した上で始めることをおすすめします。

1) 5万〜10万ほどをETHに換金
送金にもガス代はかかるため、余裕をもちある程度纏めた額を最初に送金した方が良いです。取引完了時にイーサが足りない!なんて焦りたくないですしね。

2) まずはopenseaに登録し、1作品を購入されやすそうな金額で販売開始状態まで進めてみる。
openseaはオークション形式(Highest Bid)にすると登録直後からカウントダウ開始されてしまうため、オークション形式では無く固定額販売(Set Price)にて出品することをおすすめします。購入されやすそうな金額(ここはセンスにお任せします)はなぜかと言うと、どれだけSNSでフォロワーがいようがNFTクリエイターとしては0の状態からスタートすると考えてください。そういう文化なので。まずは高額NFTコレクター以外を突き放すような高い金額ではなく、活動を知ってもらうために購入しやすい値付けでの出品をおすすめします。出品したらSNSで告知しましょう。

3)Foundationに登録し、TwitterやInstagramにて何回かに分けて招待してもらえないか投稿してしてみる。
どのプラットフォームでも始めるのが大切とはいえ、やはりFoundationの方が売れやすいことは確実です。そのため、万が一フォロワーさんにFoundationの招待枠が余っている方がいないか確かめます。重要なのは先にopenseaに出品(list)してから招待投稿をすることです。Foundationの招待枠はクリエイター登録しただけでは付与されず、一度でも自分の作品に入札がなければ付与されません。しかも3枠しかない貴重な枠です。Foundationにて販売実績を作ることはそれなりに苦労がありますので、いくらフォロワーさんといえどNFTに対する理解度は試されます。そこで、先にopenseaにlistまで完了しておくことにより理解を示せます。mintまでではダメで、必ずlistまでする事をおすすめします。ガス代は掛かりますが、だからこそmintまでとlistしているの間には印象に天と地の差が産まれます。

4)英語で積極的にNFT関連の発信をする別Twitterアカウント作成を検討
NFTクリエイターとして、自分の作品を売り込む活動の主戦場はTwitterになります。さらに、コミュニケーションは基本的に英語です。そのため、英語で発信する別アカウントの作成を検討していただいた方が良いです。もし積極的に活動していくのであれば英語での投稿は必須です。そうなるとフォロー解除率はあからさまに高くなるため、今のアカウント育成の方向性と合わなければ思いきって別アカウントの作成した方が良いです。
僕はアカウントを分けることも検討したのですが、結局はフォロワー数が多い方が情報を得るの際に色々な面で強いため、同じアカウントで活動していく事を決めました。(フォロワー増のスピードは明らかに落ちています。)

5)海外/日本含む様々なdiscordコミュニティへの参加
NFTはDiscordによる活動が活発です。リアルタイムの生の情報が沢山更新されているので、積極的に参加して情報を掴むことをおすすめします。日本だとNFT NIGHT,NFT CRYPTO ART JP などなど多くのコミュニティが存在しますので、自分に合ったコミュニティを見つけてください。NFTクリエイターとして活動している仲間とも出会えるので、意見交換や情報交換などにも役立ちます。

6)Twitterにてgiveawayなどの認知活動
NFTには、自分の作品をプレゼントするgiveawayという施策があります。Twitterで#giveawayのタグを追ってもらえればすぐに理解出来ると思いますが、自分の作品を拡散してもらう代わりに抽選で作品をプレゼントするよ!というものです。NFTクリエイターとしては無名の状態から始まるため、こういった地道な活動も積極的に行われる事をおすすめします。ただあまり多くやっても安売りになってしまうため、何かの記念とか、月1とか限定感を出す事をおすすめします。

※11月13日追記
1.5ヶ月後の僕です。これから始める際のアクションプランとしてもう一つ大切な要素が、「なぜNFTを販売するのか?」「どのようなコレクションを展開するのか?」を明確に決める事です。決して安くはない金額を投資していただくわけですから、発表している作品に対して、また今度の活動まで含めて投資家さんは見ています。

さいごに

NFT販売の失敗談と、もしかしたら役立つかもしれない情報をお届けしてきました。最初にも書いた通り僕の情報はNFTについて調べはじめて1ヶ月程度の情報ですし、変化の早い分野なので鵜呑みにする事はおすすめしません。あくまでも参考までに。

もし少しでも誰かのお役に立てていれば、スキとフォローしていってもらえると喜びます。もし僕のことを知らなかった方がいらっしゃれば、Twitterもぜひフォローしていってもらえると歓喜します。

それではまた、どこかでお会いしましょう。

1.5ヶ月後の僕から一言。

こんにちは、1.5ヶ月後の僕です。この記事に書いてある内容もすでに古くなってしまいました。ガス代やおすすめのアクションプランなどは9月時点での参考までにして頂ければと思います。現在は海外だけではなく日本のコレクターさんもNFT購入に参入していたり、NFTに対するる本気度を見られるためTwitterも本垢(フォロワーが多い場合)での活動が推奨できたり、この短い間でも信じられない程多くの変化が起きました。当時合計取引ボリュームは0.35ETHだった僕も3ETH以上の取引量となり、その間にも何度も考えが変化してきました。また改めてnoteなどでまとめようと思いますが、この記事はあくまでも参考迄にご覧いただいたうえ、NFT参入に踏み出す一歩を支えられれば幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?