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ラッコの妊活&不妊治療専門学校

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妊活&不妊治療に関するお話や少し重い情報なども、ライトに軽やかにラッコ先生が語るnoteです。 個人体験談をエッセイ調に、時にユーモアな表現を交えながらご紹介。 そして、不妊治… もっと読む
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#体外受精

〈ラッコ先生が聞く!〉セキララトーーク! vol.2 : コンサルティング会社に勤めるOLさんのお話

 実際に妊活や不妊治療を行なったご夫婦に、インタビューしに行くコーナーです。不妊治療のきっかけや、実際にどんな病院に行ったのか、気になるお金のお話まで…なかなか表には出せないセキララに伺った貴重な体験談をシリーズ化してお届けします!  *当時のお話なので、現在と病院や制度、値段など異なる場合もありますので、参考としてご覧ください。  第2回目は…  ベンチャー企業などを経て、不動産関連コンサル会社に勤めるOLさんのお話です。 高層ビル群の都会… タクシーに乗ってラッコ先生

不妊症/不妊治療について、もっと話したい6つのこと

「孫はまだかな」  夏休み、そしてお盆。夏は親族で集まる季節である。 この言葉はいつだって結婚後に聞く言葉No.1だ。  そしてわたしは夫と共に、はじめてIVF専門クリニックへ行った。重い足取りで、なんだか精神的にも苦しいものだった。  約1ヵ月半の検査を通じて、お互い不妊の原因となるような目立った原因は結局見つからなかった。不明のまま、かれこれ約2年間子どもができなかった。  1つの明らかな原因は、タイミング。 夫が海外での仕事をしているため、1年間のうちにそもそもチ

ぶっちゃけ妊活日記 vol.6 / 感情ってどこからやってくるのだろう?

漆黒の暗闇。  頭から薄いタオルケットをすっぽりかぶり、裾をズルズルと引きずる。冷蔵庫を開けると、青白い光が冷蔵庫から漏れ出る。今の姿を背後から見たらお化けと間違えられそうだ。取り出した麦茶をコップに注ごうとしたら、暗くてうっかりタオルケットに溢してしまった。同時に、ため息も1つ溢れた。  カチッカチッ…と小さいな音が響き渡る。 ズルズルと引きずってリビングへ向かうと、ダラリと身体をテーブルにあずけて突っ伏した。あの言葉が何度も頭の中を行ったり来たりしている。 "本気で

〈ラッコ先生が聞く!〉セキララトーーク! vol.1 : ベーグル店の店長さんのお話

 実際に妊活や不妊治療を行なったご夫婦に、インタビューしに行くコーナーです。不妊治療のきっかけや、実際にどんな病院に行ったのか、気になるお金のお話まで…なかなか表には出せないセキララに伺った貴重な体験談をシリーズ化してお届けします!  *当時のお話なので、現在と病院や制度、値段など異なる場合もありますので、参考としてご覧ください。  第一回目は…  野田、春日部、鎌倉にある大人気ベーグル店の店長さんのお話です。 鎌倉のキラキラ光る海沿いを歩くラッコ先生… 裏路地に入ると、

ぶっちゃけ妊活日記 vol.5(前編) / はじめてのクリニック

 カチッカチッカチッ…グゴゴゴーーーー  リビングから聞こえる時計の針の音がいつもより大きく聞こえる。  そして、隣からは旦那さんの豪快なイビキが響いてくる。針の音とのハーモニーは、朝食のキッチンオーケストラとは違って、いつもより心をざわつかせ、今夜はなかなか寝付けない。 …のんきに寝ちゃってさっ。  ちょっとだけ八つ当たりで、Tシャツから覗かせた癒し系の旦那さんのお腹を平手でパチっと軽く打つ。 フガガガ……  イビキ止んでくれるかもしれないと、淡い期待を抱きながら

ぶっちゃけ妊活日記 vol.5 (後編) / 院長先生の正体

そこには、人間の院長先生がいた。 なぜか少しガッカリしたような気持ちになりながら、イスに腰掛けた。 院長 「えー、院長の海野です。よろしくお願いいたします」 旦那さん「よろしくお願いいたします」 院長 「体外受精という事で、その方向で進みますが、精子凍結なども行っていく予定なので、その辺りまた詳細はセミナーを聞いていただいてね」 旦那さん「ゴクリ…」 院長 「それで、えーと、今日はお2人の採血検査と子宮の方も見てみましょうか。じゃ、一度旦那さんは中待合室に待機していただい