火傷とちょっと懐かしい記憶など
左手の人差し指を火傷した。
油揚げの油抜きをしようとして、左手に思いっきり熱湯をぶっかけた。
手元が狂うとかいう次元じゃなかった。
自分の右手が、左手を油抜き対象だと認識したとしか思えないかかり方。
反射神経が悪すぎてすぐに手を引くこともできず、ゆっくり1数えられるくらいしっかりかかった。
熱いと感じたのはさらにその1秒後くらいだったので、自分の神経伝達速度および身体感覚の処理速度が少し心配になる。
久しぶりの火傷で、あぁ火傷とはこういう痛みだったな、と思い出した。
冷やしている間はなんともないのだが、水から手をあげると細かい針でたくさん刺されているように疼く。こういうのを疼痛というんだろうか。
見た目には多少赤くなっているかな?くらいの跡しかないのに、結構しっかりと痛くて、あれまあこれはちゃんとした怪我だ…と思う。
火傷をすると、中学校の理科室を思い出す。
何かの実験の授業の最初に、先生から受けた化学熱傷についての説明。
酸性の溶液の方が危険な感じがするけど、アルカリ性の化合物は気づかないうちにじわじわ肌などの身体組織を溶かして、ゆっくり痛みが出る。
触れてすぐは気づきにくいことも相まって、アルカリの方が酸よりずっと奥まで侵食されて酷いことになると。
やんちゃな子の多かったクラスで事故が起きないように、明確に危険性を伝えてくれたのだと思う。
そしてそうする義務があったのだろう。
けれどじわじわと浸透してゆっくりと骨まで溶けていくところを想像した私は恐怖に震えた。
結果、今でも覚えているし、火傷のたびにあの古く薄暗い理科室を思い出す。
ぱっと目に見えないのに、身体の一部が侵されていく、死んでいく、のは、想像するだけで怖い。
というか私はとにかく、目で見えなかったり、頭で理解できないことが自分の身に起きることが怖い。
怪我をしても、何が起きているか分かれば、幾分怖くなくなる。よくわからないけど腫れている、とかが一番怖い。原因が分かったところで痛みが引いたりすることはないけど、分からないより遥かにマシ。
別に怪我や病気に限ったことではなくて。
世界、何が起きてるのか分からないことが多すぎて怖いので、もうちょい分かりやすくなってほしい。
知らないことがまだまだあるということは、私にとって嬉しくもあるんだけど。
火傷したのは今朝のことで、30分くらい冷やしたのち面倒になって放置してたわりに、さっきお風呂に入っても痛くなかったので大したことなかったらしい。強いのか、痛覚が鈍いのか。
・今日の記録
読んだ本:
レッドデータガール (荻原規子)_続→終
・今日の一言
ベトナム行きたい🇻🇳
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