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DXというけれど

DX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉がここ2~3年のうちにビジネス界隈を賑わせている。
行政においても(というか行政が主導して)、さかんにDXDX言っている。

こちとらDXに対応しなければならない仕事をしているのだが、DX化していない、というかデジタルとかそういうのが疎い又は対応したくない人に対してサービスを提供しないとならない場面が多くある。

さらに例外はあれど、一定の年齢を超えるとデジタルなものが全く受け付けない層になってくる。
これがいい悪いということを言いたいのではない。
どうしてもそうなるのだ。

しかも行政DXの一丁目一番地であるマイナンバーカードについてはエラーが大変多く報告されている。
これについては、デジタルなものに慣れ親しんだ人であってもマイナンバーカードというものに不信感を抱くことはよくわかる。

ITやDXというものはアナログであったものをデジタル化することで世の中を便利にする、という目的があったはずだ。
もちろんその目的が達成されているものもあることは認める。

しかし、デジタルが無理な層をなんとかデジタルに繋ぐコスト、及び、マイナンバーカードのような極めて重要な個人情報データに関する取扱いのエラーの数々を見ていると、DXというものが本末転倒な気がしてならない。

DX化というのも1つのビジネスなのだろうが、それが本当に人々の生活の役に立つものかどうか、僕は取捨選択する必要があると思う。
デジタル化するかアナログでいくかは選べるのだから。

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