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私と私のファッションが通じ合ってきている【#断服式 2023秋の備忘録】

9/9(土)に衣装ケースから服を全部出して着て、売る/捨てる/残すに分類した。未来の自分のためにお別れした服の特徴を書き残しておく。

・ワンピースは自分の面積が大きくなったような気がして落ち着かない。

・チクチクする服は着たくない。わりと敏感にチクチクを感じとるほう。

・袖にゴムが入ってると、腕に跡がつくからイヤ。

・パフスリーブを着ると、行事に参加するママ感が出る。

・腕や首元に穴が開いてたり、紐がついてたりする暗い色の服は、傷ついたことを主張してる人っぽく見える。

・ハーフパンツはトップスや靴でバランスをとるのが難しくて、けっきょくはかない。

これらの服を買った時のことを思い返してみると、「店員さんに言われるがまま試着したら意外と似合っててうれしい」と衝動買いしたものだった。

あのとき。仕事で自分の意に反することをしなければならないときに「社会とはこういうものだ」と会社のトップに言われて、自分は自分のままでは社会で生きていけないのだと衝撃を受けた。以来、自分にない視点の意見がすべて正しく見えて、それに触れるたびに恥ずかしくなって傷ついた。

お別れした服たちは、同じ頃に店員さんの意見を丸呑みして買ったものだった。よく考えると「意外な服が似合ったこと」は気に入っていたが、その服を着ている自分が好きなわけではなかった。ほとんど着なかったのはそのせいか。

今回の断服式は、前回に増して人の意見という名のノイズを減らす作業だった。私と私のファッションが通じ合ってきている。自分なりの生き方のようなものが、輪郭を持ちはじめている。

おわり

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