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KingGnuの武道館ライブに行った話   (お行儀良くしてしまう自分vs踊りたい自分編)

全力で定時までに仕事を終わらせ、最寄り駅の九段下に着いた。
改札では、待ち合わせをしている人がちらほら。
でも、半分以上は一人参加だったと思います(八野調べ)。
私も一人参加だよ〜。

地下鉄の階段を上って地上に出ると、
皇居のお堀と武道館の屋根が見えてきて、
「こんな歴史的な、立派な会場で、KingGnがライブをするんだ、
そしてそこに自分が立ち会えるんだ」
と思って興奮してきた。

武道館の門をくぐって、昔ながらの立派な敷地に入っていく。
なんか武士みたい。

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そしてデデーン。垂れ幕見えた!!!

ようやくライブの実感が湧いてきた。

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綾野剛さんからお花届いてたよ。兄さんさすがっす。
MIU404最高でした。

会場入るまでは、検温と消毒2回くらいされた。安心。

そして席は、2階席の前の方。真正面やや右側だったので、
ポジション的には、私の真正面200M先に井口さんがいる、という感じ。
はい最高、仕事頑張ってきた甲斐があった。

会場にはおそらく1964年の東京五輪をオマージュしたTV中継みたいな音声がずっと流れてて、
ステージには「KingGnu」のロゴがトーチのようなものとかがげられていて、
アルバム『CEREMONY』のジャケットの中心に描かれていた、こいつみたいで、興奮した。

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ってことは私は、ジャケットでいう、この下にいる白黒の人間だ!
って思って、心の中でいえい!てなった。
私もKingGnuの祝典「CEREMONY」の一員なんだと実感した。

まじPERIMETORONのアートワーク最高だよ。

ステージには、裏方のスタッフの方が何名もいらして、最終チェックみたいなのしてて、
ああやっぱりライブって何人もの雇用を生んでいるんだよなと認識した。
そういう意味でも、ライブをやる意味はたくさんあるんだよなと再実感した瞬間でした。

開演は、予定の19時を5分くらい過ぎた。

照明が全て消えて、歓声が上がった。

1曲目は「どろん」からだった。
思わずマスクの中で声が出て、興奮した。

立ち上がろうとしたんだけど、意外と周りが立ち上がらなくて、
「あれ?コロナ対策で自分の席から離れるなって言われたから、立っちゃだめなのかな?」と思ったけど、
遠くにいる何人かは、私と同じく「え?みんな立たないん?」って感じて周りを見渡した後、立ち上がっていた。

私は、空気を読んでしまって立ち上がれなかった。
私の後ろの人も座ってたから、見えなくなっちゃうかな、とか考えて。

3曲ぐらい、座ったまま上半身で踊った。
でも立って踊りたいーて思った。
1階席はほぼ全員立っていて、2階席は立っている人はまばら。

でも3、4曲目で井口さんのMCが入って、
「みんな立って大丈夫ですよ〜」的なことを言ってくれたんで、
2階席の人々も結構立ち上がりました。私ももちろん立ち上がった。

井口さんが今日ライブなのに、区役所で印鑑照明してきたみたいな話をして
せきゆーがオチみたいなところでドラム叩いてて笑った。

MC明けはどんどん曲が続いてったんだけど、
1階席は結構手上げたりしてて盛り上がってたのに、
2階席はあんまりで、自分の中で葛藤した。

「このまま空気を読んで踊らないのか、自分。。。」

その時、今月のMUSICAでのKingGnuのインタビューが蘇ってきた。

2020年、CEREMONYをリリースしてどうだった?という質問に対して、
「怒涛のスケジュールでCEREMONYをリリースしたから、まだ気持ちが整理できていなくて、
その後すぐのツアーの中で、自分たちの中で整理ができると思っていた。
だからそのツアーが延期になっている今、
まだ気持ちが浮ついていて、11月からやっとツアーに回れるようになって、そこでようやくお客さんとライブを作っていく中で、
整理できるのかなと思っている 」というような内容だったと思う。

このまま、この彼らの生音に乗らないで、もしそれが4人に伝わって、
なんか今日ライブいまいち盛り上がらなかったし、、、今年の活動微妙だったね、、、
とか思わせたくない!!
私、KingGnuの音楽にたくさんたくさん支えられてきた!
その事実に、コロナとか、周りの目とか、関係ないやん!!

て思って、それから、めっちゃくちゃ集中して、
4人の奏でる音に溺れて踊りました。

その日ライブに来ていた推定5000人くらい?の中で5本指には入るくらい全力で踊ってた自信ある。
少なくとも2階席では一番踊っていた。

全力で踊りすぎて、階段から落ちるの怖かったから、
私通路側の席で手すりがすぐ横にあったので、左手はずっと手すりにしがみついていて踊っていた。

最後のFlash!とか、アンコールのTeenagerFoeverとかめっちゃ全力でジャンプしました。楽しかったあ。。。


2階席だったから、音的にはそんなにがんがんこなかったんだけど、
常田さんがギターをギュイーンてやった時は、私の席も、ギュイーンて振動きたよ。

何よりKingGnuの4人と、自分自身との間に、何も障害物を置かないで、
全身全霊でこのライブを楽しもうと思って、
めっちゃ踊って、聴いて、周りとかだんだん見えなくなってきて、すごい楽しめた。

ずっとずっと、雑誌や映像でしか見れてこなかった4人だっかから、
肉眼で見れて、「あ、同世代の青年たちなんだよね」って再実感したよ。

ライブ終わってからは、 好きな人と手が触れて洗えない小学生みたいに、
彼らの演奏に触れたこの耳と、目と、脳みそを更新したくなくて、
家帰っても、テレビもつけられなくて、携帯も触れられなくて、
でも寝て、このんライブが昨日のできごとになるのが嫌で、
むだに夜更かしした。。。

ライブに行って、決意したことというか、
んーーー、なんか、なんだかんだ周りの目を気にしてお行儀よくしてしまう自分とか、
自分の周りにまとった殻とか取っ払って、かっこよく、潔く、自分らしく、
生きていこうと思った。ありのままで全力でライブする4人を見てね。

そしていつか巡り巡って、もっと近くでKingGnuの4人に会ってみたいなと思いました。

いつもいつも、全力でいい作品を届けてくれてありがとうございます。
これからも、全身全霊、真正面から、KingGnuの作品を楽しんでいく自分でいたい。


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