日商簿記1級合格体験記

※この内容は、10年以上前にエール出版社の『私の日商簿記1級試験合格作戦』に執筆したものに少し修正を加えたものです。

一にも二にも問題を解こう!
合格への近道は問題に慣れることです

★簿記の知識を生かした職業に就きたい

私は高校に入って、初めて簿記に出会いました。そして、毎日簿記を学習していく中で簿記の知識はすんなりと頭の中に入ってきて、問題を解いていても答えが一致した時などはとても嬉しく、楽しかったです。
それで、簿記は自分に向いているのではないかと思うようになり、高校在学中に一年生で日商簿記3級、二年生で日商簿記2級を取得することができました。
そこで、私は簿記の知識を生かした職業に就きたいと思うようになり、公認会計士を目指すことにしました。そして選んだのが現在、在学中の東京IT会計専門学校仙台校です。
この学校は、私が目指している公認会計士の資格を取るための学習もでき、その前段階として日商簿記1級という難関の資格取得のための学習ができます。
そういったことから、この学校に進学することを決めました。
まずこの学校で初めてやったことは、入学式前の春休みの段階で行われている春季特別講座への参加です。
前述した通り、私は高校二年生で日商簿記2級を取得していたため、高校三年生のときは日商簿記2級以上のレベルの問題を解いていませんでした。ですから、入学式が終わり、授業が開始される前に少しでも簿記の知識を思い出しながら定着させていこうと思い、参加しました。
ここで一つ、最初の難関にぶち当たりました。今まで高校では多くて一日に3時間が簿記の時間などということはありましたが、専門学校では一日中簿記をやるのです。もちろん慣れるまではとても大変でしたが、慣れてからはだんだん楽しくなってきてよかったです。
春季特別講座、入学式も終わり、授業が始まり本格的に日商簿記1級に向けての学習が始まりました。
この学校では、ゼミ学習という形で勉強しています。これは、先生の講義を聴いた後に問題演習をします。そして、もしわからないことがあれば先生に聞くこともありますが、ゼミという形をとっているわけですから、同じゼミの学生たちで質問し合い、話し合いながら一緒になって考え、お互いに教えあって理解を深めます。
このような形でやると、質問した側が理解できるのはもちろんのこと、質問された側も解き方などを復習できるので、いい方法だと思います。ちんみに、私はけっこう質問されることのほうが多かった気がします。


♦︎私の具体的な学習法

そして、具体的な学習方法としては、まず私が利用していたテキストは学校で配られたテキストのみでした。わからないことがあればその都度、何度も何度もテキストを見返し、理解するまできちんと読みました。

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