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改善提案制度って、チームでどうやって進めています??

当社では2015年から「改善提案制度」を実施しています。
数百時間におよぶ時間削減や大きな利益改善から、現場での日々のちょっとした提案まで、幅広い提案が毎月あがってきます。
こうした社員皆さんからの改善が、当社の業績を支えてくれています。
今回は、2023年上期チーム賞に選ばれた有明撮影Gの佐名川チームリーダーに、チーム内で改善提案制度をどのように運営しているのかお聞きしました。

2012年入社。神戸本社で制作進行からキャリアをスタート。
現在は東京 有明撮影Gのサンプル管理チームのリーダーとして活躍されています。


2023年度上期は全チームの中で改善提案数が一番多く、チーム賞に選ばれましたね、感想はいかがでしょうか?

賞に選ばれるとは思っていなくて。
今回の方針発表会はオンラインで開催されたので、当日はチームメンバーみんなと一緒に同じ部屋で聞いていたんですよ。全員で驚いて、とりあえず全員で拍手しました(笑)。
賞に選ばれようと思ってやってはいなかったのですが、皆で改善提案を出せたらいいねって言いながら、全員で一生懸命改善提案を出して、そういう賞に選ばれたのはやっぱり嬉しかったです。


メンバーから提出された改善提案の中で、嬉しかった内容はありますか?

提出してもらった提案全て嬉しかったんですけど、やっぱり若いメンバーから提出された改善提案は嬉しかったですね。入社して1~2年目のメンバーで、今回初めて改善提案を出したメンバーもいます。私も一緒に考えたりすることもあったのですが、最終的には本人が頑張って書きあげて提出できたのは良かったなと思います。


メンバーから提案を出していただくのは大変なことも多いと思うのですが、佐名川さんはどのように促進されているのですか?

2つ考え方を持っています。
自分たちのチームは組織のオペレーション事業を担っています。
例えば営業とかディレクターの人は売上数字やクリエイティブの仕上がりで勝負する世界だと思います。
一方、オペレーション事業のメンバーの役割や責任って、やっぱり業務改善かなって思うんです。だから決められたフローをそのまましてるようでは、オペレーション事業の社員として、あまり成果を残していないのかなと思っていて、チームミーティングでは改善は業務の一環なんだよってメンバーに日頃から伝えています。
改善提案を出すことがすごいというよりは、普段からやっていて自然と改善していることを書き上げたらいいんだよって感じですかね。
もちろん、メンバーみんなが改善提案を1件は出した方がいいんじゃないかなと、私から改善提案を出そうかって言いたい時もあるんですが、メンバーに話すときは改善は業務の一環って側面から話すようにしています。

もう1つは、メンバーのミッションにしてしまうこと。
定量的な成果として改善提案の件数とか、改善提案提出までを成果とするよう目標設定しています。グレードが高くなるとチームミッションとかになりますが、まだ仕事をスタートしたばかりのメンバーだったら、基本を覚えるとか、指示された業務を責任を持って全うすることが大切だと思うのですが、この改善提案数を目標設定通りに達成するいうところが一つの成長なのかなと捉えています。

この2つの考え方で促進することで改善提案数が増えました。
件数を荒稼ぎしようとするのではなく、昨年ぐらいから全体の自然の流れを意識してやっていますね。


業務が良くなっていっているな、という実感ってありますか?

すごく感じるものと、そういう実感は少ないかもしれないがちゃんと改善していっているものとがあります。
改善の中には、なんかこれDXやわーって感じるものもあるし、役割変更して体制ごと変えたものもありました。

神戸本社にいた時、私は個人で改善提案に結構な件数を出していたんですが、幹部のどなたかから一回だけ「件数じゃなくて、体感で良くなったなって感じるようなのものを出して欲しい」って言われたことがありました。
いつも定量で物事を考えるよう言われていたのに、その真逆のことを急に言われた感じがして、その時からその言葉が頭から全然離れないんですよ。
でも、今はそれがわかるというか。数字だけではなく「めっちゃ良くなった!」みたいな気持ちになれることって大事だなと思っています。
だからそれは意識してますね。画期的に良くなったかどうかみたいな。
定性が実は大事って個人的には思い続けています。ただ報告するときは定性より定量なんですよね(笑)。

メンバーたちも定性的に良くなってるなって感じられているんですか?
もしかしたら上期終了時点では「改善提案っていうのを出してみたぞ」って気持ち的にほっとしてるところが大きく、ようやく目標設定したものが達成できた、出すのも大変やったなーと思っているかもしれないです。
ただ、実際良くなっていると残業時間とか見てても感じますね。今は繁忙期で残業時間も延びがちなので、ちょっとあんまり言えないんですけど、昨年より早く帰れる時も多いので、それは体感として感じてくれてたらいいなと思います。


時給社員の方からも改善提案を提出していただいているんですが、応募してもらうコツとか秘訣とかはありますか?

やっぱりチームミーティングかな。
アジェンダに改善提案という欄を作っていて、まあ期末、半期の終盤になればなるほど、その温度は高まります。
私からは「改善提案はどう?」「なんかある?」って感じでまず言います。
改善提案を出し慣れていないメンバーからは、なかなか出てこない時もあるんですけど、普段からメンバーの業務を見ているので、あの行動は改善提案に該当するやんっていうのが自分の頭の中にあって、あれは改善提案にできるっていうのを分かりながらで、まぁ2回ぐらい言っても本人が思いついていない時は「前にやったあれは改善やと思うから、上手いことまとめたら1件出せるよ」と言っています。
そして、その次のチームミーティングで「前に言ったあれは改善提案として書けそう?」と聞いてみて、こっちは忘れてないよみたいな感じの雰囲気を出しています(笑)。プレッシャーをかけるつもりじゃないんですけど「これを改善提案として提出することはすごくポジティブなことやって思うし、出した方が絶対に良いと思うで」って話しています。
それでまあ表彰もされたので、メンバーたちはちゃんとリターンがあるなぁって感じてくれているのではないかな。
今ではメンバー皆が有明撮影グループは改善提案を出すチームなんだって思ってくれていると思います。改善提案を書き上げる時期は、夕方以降で改善提案を書いてる人がいると感化されているようです。書いてる人がいたら「あっ」て思うのか連なるように皆んな書き始めるって感じになっています。自ら改善提案を書くって雰囲気に少しずつなっているのかなって思います。今回も新しいメンバーで提出する雰囲気がなかったのに、締切間際に「書きました!」って提出してくれたりしました。

佐名川チームの中で改善提案提出はもう当たり前のことになっているんですか?
そうですね。改善提案を出すのが当たり前じゃなくて、改善は当たり前のことだから提出しないともったいないよって、もうどうせ改善しているんだしクッと集中して書くまでしようねって感じですかね。


今後の取り組みについて考えていることはありますか?

2つあります。
1つは、2023年度下期のグループ戦略が外向きの改善を掲げています。もちろん内向きの改善も進めていけば良いと思うのですが、お客様に対しての改善にスイッチしていければいいなと考えています。
2つ目はDXですかね。この一年半で体制の改善やマニュアル作成などたくさん行ってきましたが、お客様はかなりデジタル化されているので、当社でもどんどんとデジタル化していきたいと思っています。
すぐにやらなければいけないことではないけれど先を見越して、第二領域に手をつけるという感じで改善をしていきたいと思います。

皆さんがちゃんとその意識を持って取り組めていることが素敵ですね
そうですね。もちろん、キャリアによってはまだそういうところまで考えることが難しいメンバーもいるんですけど、私がそう思っていることを頑張って伝えながら、今はできなくても良いけど、そういった目標を先に据える感じで引っ張ることができればいいなと思っています。


ほかのチームにアドバイスをお願いしたいのですが。

答えになっていないかもしれないですけど、私は “佐名川が改善提案を出せって言っている” から改善提案を提出するのではなく、当社では社員みんなで改善して良くしていこうっていう考え方があって改善提案制度があるので、当社で働く皆は改善してそれを提案しなければいけないんだよって伝えています。
リーダーひとりひとりは良いところもあれば弱点もあります。自分自身の過去の経験から、リーダー個人の主観で発信する言葉には納得することもあれば、言葉のチョイスで自分の中に入ってこないこともありました。
会社のルールや方針などを引用して発信したら、メンバーって動いてくれるんじゃないかと。
そんな風に伝えた後でメンバーの数名が改善提案を出しているのを見ると、他のメンバーも「やっぱりそういう文化なんだ」って感じになっています。

大企業に勤めている人たちは、幹部の人が見えないじゃないですか、幹部の人は遠い存在というか。人事異動や新しいルールの発令も全然見えない世界からピュッてやってくる感じなんですが、でも社員はそれに沿って動いていて。
ジーエークロッシングは、良くも悪くもリーダーとか幹部の人ってすごく近い存在だと思います。今まで自分がリーダーをやってきた中で、近いからこそ言いづらかったり、ブレが出たりとかして自分を苦しめたり、うまく運用できないっていう結果に繋がりました。だから誰かが言ってるのではなく、会社の考え方やカルチャーとしてと考え、伝えるとみんなが自分に落とし込んで物事を考えられるのかなと思います。

これからより一層「改善」が全社に浸透すればとても嬉しいなって思っています。


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