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立ち直るためにどうする?

立ち直るのは大変だ。困難で処理能力が必要な時に限って精神力が弱まり、頭が混乱し、思考が止まり、すぐに力が出せない。偏頭痛、体の強張り、胃腸の弱り、空咳、睡眠障害、痩せるまたは太る、自律神経の乱れまでともなってくる。人は身体、精神、頭が整ってやっと機能するのだと痛感する。

一生立ち直れないケースもある。その場合は時間の助けを借りて、瘡蓋を作ってその傷と一緒になんとか生きていくしかない。

人生には外界、他人、自分の身体ですら頼りにならない時がある。今後も必要となる「立ち直る力(折れない心、精神的回復力)」について、以下の本を参考にまとめておきたい。

自分のメンタルだけが頼りという状況下では、「自分への思いやり、決意、自信」が鍵となるらしい。実は必要なものはすでに自分の中にある。あとは自分の心の持ちようを上手くコントロールすることだ。

そのためにはまず、自分を大切にすること。どうしようもない状況とあらゆる自分の感情を受け入れ、解決策を考えるために心にスペースを開ける。自分を大切にするのは意外に難しいため、自分を非難しなくなり、自尊心を高められるまで反復練習あるのみだ。

そして諦めない力も重要だ。心理学者Viktor FranklがMan's Search for Meaningに記したように、死にゆく苦境に陥っても他人を励まし助けようとする人たちがいる。最後まで希望を捨てないという選択の自由がある。誰しも無力感、絶望、悲観、抑圧、不安などを掻き立てられることがあるだろう。しかしその流れに身を任せるのではなく、自分で物事を変えられるという感情に集中し、自分を信じて人生の舵を取る。この感覚も再訓練できる。

さらには自信をつけることで安定感や安心感につながる。幼少期の親からの励ましが自信や自尊心につながるらしいが、これも継続的な努力で訓練できる。自分が大事にされた経験、大事にされるに値すると感じた経験を思い出すことから始める。

立ち直る力とは、自分自身の持っている強さを発揮すること。そして予想通り、日常生活で成功体験を積むことで強化していける。逆境とどう向き合うか、ストレスの中どう冷静にいられるか、夢を追うための自信をどう育むかを学び、精神力を鍛えることはできる。

以上を踏まえ、自分ですぐに実践できそうなことは以下の3つだ。
1、呼吸法を定着させる
2、感謝の気持ちを忘れない
3、サバンナのシマウマをイメージする

呼吸法は自律神経を整える。息を6秒で吐いて3秒で吸うだけでリラックスしてくる。ヨガの先生が「息」は「自」+「心」で自分の心を表すと言っていたことを思い出す。

感謝の気持ちは自分を前向きにしてくれる。できるだけ自分が感謝できること、幸せや喜びを感じることに時間をかけること。大変な時こそ、そのプラスの感情が不安や孤独感を解消し、立ち直る力につながる。常に感謝する習慣をつけておきたい。

最後にサバンナのシマウマだが、弱肉強食の厳しい社会で生きている。常に捕食の危険に晒されながらも、ゆったりと草を食んでいる。緊張した感じは微塵もないように見え、だからこそ咄嗟の時に力が出せる。それに死の危険に晒された直後でも平静を取り戻せる。意識散漫にならないよう自律的にコントロールし、そこには静かなる集中がある。エネルギーが温存できていて、小さなことに一喜一憂せず、何が起きても準備ができている。自然から学ぶことは多い。サバンナのシマウマをイメージして生きてみる。🌴🦓

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