大谷翔平の50-50がすごいと言われるホントの理由
50-50はホームラン50本、盗塁50本という意味です。
単純に数字が大きいことと、「走る」と「打つ」のジャンルの違う数字だからすごいといわれていますね。パワーとスピードを兼ね備えた選手、と。
しかし野球の本質的な根幹の部分で大きな変化を与える数字だと考えています。今回はそのことについて述べようと思います。
記録がホームラン50本単体の場合
こういう属性の選手と対峙する際に相手チーム・相手バッテリーが考えるのは、「敬遠か最悪凡打をねらう」ことです。野球は点取りゲームなのでとにかくこの選手の最大の強みを消すことで点を取られることを防ぎます。
元松井選手とかバンバン敬遠されてましたね。
記録が盗塁50本単体の場合
こういう属性の選手と対峙する際に相手チーム・相手バッテリーが考えるのは「次の打者でアウトを取るか、この選手の前に2アウトをとっておく、またはこの選手にフライを打たせる」ことです。塁に出られると走られるので、塁にでられないようにフライを打たせるか、塁に出ても次の打者でアウトを取ればい言い訳です。
イチロー選手が現役の時にマリナーズがそこまで強くなかった理由は、そういうところですね。他の選手が連動せず塁にでられなかったりホームランやヒットを打てずにイチロー選手がホームに帰って来れなかったからです。
ホームラン50本と盗塁50本の場合
この場合は、それぞれ単体の場合における対策が効きません。
ホームランを打たれるから、敬遠か凡打を打たせる:
敬遠すると盗塁される危険があるから敬遠できない。ゴロ凡打もスピード早くて出塁される。盗塁されるから次の打者でアウトを取りたい:
ドジャース打線は次の打者も優秀だから難易度が高い。盗塁されるからフライを打たせてアウトを取りたい:
フライ打たせるとホームランになる可能性がある
単体の対策がすべて裏目にでるんですよね。なので50-50の偉業をなしとける選手は野球のルール上でねじ伏せる手段がない。だから偉業を成し遂げた選手
ということにつながります。
MLBのことだから、来季は「大谷潰し」のルールが出てくると予想しています。それを超えてくる大谷翔平が楽しみです。