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2022/11/30 制作29日目

レーザーの光、大好きな音と言葉が飛び交って、時間はすぐになくなります。圧倒的な体験や記憶を前に、自分の感情が迷子になって、記憶がすごい勢いで更新されていくのを感じました。

ぼーっとした頭で帰宅して、そのまま寝て起きて普通の日々が始まります。
それでも私は、今自分がどこにいるのかわからないような心地で、夢なのか現実なのか、「いやそもそも昨日のライブは現実だったのか?」と頭と心がぐちゃぐちゃになっているのを感じます。

それでもご飯は美味しいし、授業は普通に参加するし、いつも通りぼんやりと生きています。
いつも通りの普通の中に、圧倒的にいつもと違うことが湧いてくると不思議な気持ちになるんですね。前から決まっているわけではないと尚更です。
昨日も明日も知らない人たち同士なのに、私はとてつもない力をもらいました。「知るすべはないけど、生きていてほしい」と言葉ももらいます。その言葉ひとつで私は、「あなたたちを好きになれて良かった」と心の底から思うわけです。
今は記憶が断片的に駆け巡っています。

悲しいことでもあるかもしれませんが、この記憶がもう少し編集された後、何かにまとめておきたいです。

29日目 進捗

2階席から見るレーザーはまっすぐのびて輝いていて、スポットライトが照らします。この光景は忘れられなくて、それはやっぱり影響します。
きらきらとしたたくさんの光と輝かしい音が、まだ頭の中に飛び交っていて、それを無視して絵を描くことは難しいのです。
例えばペン先が折れたとして、そのかすれは光の筋のように輝きます。
素晴らしい昨夜の記憶は、私の中できらきらとしていて、それはいつか形を変えるとしても、今この絵の中に確かに影響を与えるのです。
明日も続く日常で、記憶も絵も変わるとしても、それはそれで何の問題もないのでしょう。それはそういう風にできているからで、あの記憶は忘れるわけではなくて私の生の中で息づくように思うのです。


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