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オタクをやめる

3月からずっとオタクをやめようと意識していた。自分がどれだけアイドルを好きでも、アイドルがどうなろうとも、結局自分の人生の現実は何も変わらないんだという考えがあることをきっかけに強烈に自分にのしかかり、もう離れて自分の人間関係と生活を見つめなければとずっと考えていた。幻想、理想(ファンは無意識でアイドルに理想的な自己を投影しているらしい)を追って”それを好きでいる自分”を軸にすることは結局自分の人生を大切にできていない状態なんだと自覚した。アイドルを好きでいることは、夢を見ていることと完全に同義だ、と思う。彼らの人生を少しだけ(勝手に)共有させてもらって、それについて考えたりときめいたりしている間は自分の人生の現実から離れることができる。自分の現実にはなり得ないのに。だから夢。あくまで、夢に過ぎない。これは紛れもない事実だ。

4月が情報局の更新月で横アリが当たっていなかったら更新しなかったと思う。それでも、横アリ行ったらライブはめちゃくちゃ楽しかったしやっぱりアイドルが好きだなあと思った。私はただ彼らの作るパフォーマンスをみて、YouTubeで笑っていられれば本当に良い。しんどくなってどうしようもないときにインターネットを開けばいつも変わらず明るくて楽しいアイドルたちがわちゃわちゃしている様子を見ることが私に安らぎを与えてくれるのだからそれ以外に求めるものはない。私が織山さんのファンなのは彼の踊りと表現が本当に好きで、センスや物事の捉え方、感性に興味があるだけでそれ以上でもそれ以下でもない。私が今私の人生を生きるためにはこれくらいの気持ちでいないといけなくなったという話なだけである。完全に離れることはしないけど、何光年か離れた場所でみんなのことを見ていたいのだ。

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