能登牛を焼くなら榮太郎

能登といえば能登牛
能登牛といえば榮太郎です!

金澤市内を悠々と流れる犀川のほとりの風情有りげな通りにある、牛や榮太郎。

石川に居るなら能登牛を食べよう。
初めて行ったあの日は、完全能登牛目当てでした。

能登牛以外は要らない。そんな感じをすごい出しながら訪問。
予約していたら2人なのにめちゃくちゃ大きなテーブルが用意されていた。
テンションあがる!

さあ能登牛を頼もう!
とメニューを開くと、能登牛の文字が全然見当たらない…
この和牛という表記は能登牛ではない…ですよね?
混乱するも、なんとか能登牛を見つけた。
すき焼き風に焼いて食べるやつだった。
これは純粋な能登牛の焼き肉ではない…
でもそのメインメニューには、能登牛カテゴリがそのすき焼き風のやつしかなかった。

仕方なく店員さんを呼び、
能登牛ってこれだけですか?
能登牛食べに来たんですけど…と悲壮感をびんびんに出してみたが、
そうですねこれだけです。と言われてしまい
やむなくすき焼き風で食べるやつをオーダーした。 

しばらくすると、目利きのおじさんのような店員がシュバッてきて
「お客様、能登牛を御所望ですか?」とさながら皇帝の側近の如く聞いてきた。
メインメニューには載ってないが、焼き肉用のロースを用意できると言う。
上ロース及び座布団ロース。
大変喜んだ。
特別にご提供しますという感じも凄く嬉しかった。

そしてやってきたロース&ロースを、宝物のように慎重に焼きますと、並大抵の牛肉でない高貴な脂の香りが…
口に入れるとまるで雪のように溶ける。
絶句した。
夢幻の類である。


興奮していると、また店員さんがやって来たので
能登牛がとても美味しかった。夢のようだったと熱烈に感謝を述べさせて頂いた。
店員さんは少し我々の熱気に戸惑っていたが、喜んでもらえて良かったと言って奥へ消えて行った。

しかしよく考えると能登牛を出してくれた目利きの店員さんと違う人だった。
人違い。
いきなり能登牛に感謝しだしたお客さんになってしまった。

裏でちゃんとその事が伝わったらしく、
無事に目利きの店員さんがやってきて改めて感謝を伝えることができて良かった。 
特別な日とかですか?と聞かれ、いえそういうわけではないですと答えたが
今になると、ある意味特別な日になったと思う。
能登牛との出会いに感謝。
ありがとうございました。




 

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