文句を言ってはいけないのだが

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最近読んだものはワールドトリガーくらいです。あれは良い物だ。
因みに推しは唯我と鬼怒田さんです。

交代制勤務という職種なので、決まった曜日に休みがある訳でなく、要員の配置によって早朝からの勤務、午後からの勤務。そして間の時間帯の勤務がたまに存在する。
1月31日と2月1日で連休をもらい、次の2日は早い勤務。 朝6時からの労働は体は辛いが3時には退勤できると言うメリットもある。
勤務の指定が出た時から、このようなプランを考えていた。
2月1日の午後に妻の実家から肉を回収。 自宅に運び水につける。
流水を通しつつ2月2日の勤務を終わらせ、夕方に水から引き上げ、血管に残った血をしごきだす。そのまま2.3日自宅にて表面を乾燥させた後に、2月4日に再び妻の実家へと預け、熟成を開始する。
一度に4本も仕込んでしまったため、水につけるにあたり子供向けのプールを買った。 そしてそのプールを膨らますために電動エアーポンプも買った。(あわせて3400円税込み)
この秘密兵器を使って今回は効率的に… と自分の計算にほくそえみながら、1月31日の朝を迎える。 夢見心地で気持ちいい朝を迎える筈が、寝ていてもお構いなしに鳴る携帯にたたき起こされる。 …誰だ?

「…はい、卯奈屋吉兵衛です…」
お掛けになった電話は現在…と続けようとした所、電話の向こうはよく聞く会社の人の声。 何か失態をしでかしたかなと寝ぼけた頭でどうしましたと尋ねると、
「会社の人で濃厚接触者が出ました。 その人を自宅待機にする関係で、ついては勤務が変わります」
はいい?
「卯奈吉さんは今日と明日のお休みはそのまま、4日もそのままです」
「ほうほう」
「2日の勤務が午後からの勤務になります」
待ってくれ。 午後からだと?
待ってくれ。 この日のために40日も前から段取りを立てていたんだぞ?

抗議もむなしく勤務時間が変えられて、予定の一切が組みなおしになる。
自宅を出発する12時前までに24時間の塩抜きを行い、且つ、血抜きをする。 実家に運ぶ前に表面を乾かすための移動も行う。 それも4本。
駄目じゃんか。
どうすんだ。 5万円の肉だぞ。 失敗したら会社が払ってくれんのか。
あれか?、濃厚接触者になった奴に請求しろとでも言うのか、出来るかそんなん。
仕方なく段取りを以下のように切り替える。

2月1日は8時前に家を出て、妻の実家に行き塩漬けにした肉を回収。 10時頃までに水につけ、塩抜き。 24時間後の2月2日の10時に引き上げ、再度の血を抜きを行い、物干し台に架けてから12時前までに出勤。
これでいこう。 これしかない。

翌朝7時。 妻の実家に向けて出発。 この時間は通勤の車が多くなるから五日市街道と東京環状と接続するあたりは大渋滞になる事は確実。  なので渋滞を避けて新青梅街道へ。

大渋滞。 新青梅まで動かないなんて。

上下4車線の道なのに事故でも起きたか工事でもしているのか、新青梅街道大渋滞。 並走する青梅街道に逃げた所で意味もない。 カーナビみたら五日市街道は渋滞を示す赤表示。 やむなく流れのままに向かうも普段1時間と少しの距離が、2時間かかるとは思いもしなかった。
朝9時、目的地妻の実家へ到着。
ガレージ奥の物置に入り、塩漬した肉をしまったコンテナを運びだす。
ドリップはというと、あれほど掬ったのにまた2週間前に見た時と同じ程度に出ている。 この40日のあだに重量にしてどれだけの水分が出て行ったのだろう。
計測方法を持たないので想像するしかないが、それぞれ1.5キロ~くらいは抜けたんじゃないだろうか。 今度は処理前に計測する事を考えてみよう。
急いで車に乗り、自宅へ。ここでも所々詰まったが、1時間と少し遅れて自宅に到着。
購入していたビニールプールと空気入れを出し、さあ、はじめよう。
…と、ここからが本番なのだが、ここで今回の問題の大多数が発生する。

・空気を入れるのに時間がかかる。
当たり前の事だが、工場出荷時にぴっちりと圧縮されているプールを膨らませるのには相当の時間を必要とする。 電動のエアーポンプの出力不足と言ってもいいかもしれないが、この量を仮に人力で入れていたらと考えるとゾッとする。
・場所の選定はきちんとすべきだ。
外水道のある建物と建物の間のスペースに置いて水を入れ始めるのだが、とにかく狭い。 そして土の上に置いてしまったものだから、周りを歩こうものなら水を含んで泥になった土がプールの中に入ってくる。 衛生的にマズイ。
・長辺180㎝ 幅120㎝のプールの容積を考えたら、安易に移動できる重さにはならないのだから、これも最初によく場所を考えて設置すべきだ。

水がたまるのを待ち、キャンプ用の3本足の架台に肉をかけて、そこに水をかけ、表面のぬめりを落とす。
この架台。 地面に突き刺して、料理するための道具であり、水をかけることなど本来考えていない道具だ。 バランスも悪く、肉を泥になった地面に落としそうにすらなった。危ない。
洗った傍からプールに放ち、水をかける。 いろいろと不都合があり、周りを歩くと、泥が跳ね、プールに落ちる。
ダメだ。 この位置じゃまずい。
慌てて肉を出し、運んできたコンテナに再び。 プールの位置を変え、コンクリの打設された駐車位置で行う事に急遽変更。

したのだが。 水が抜けない。

そりゃそうだ。体積考えたらどれだけの量の水が入ってるんだって話だよ。しかも栓が地面に向いているもんだから地面に蓋されて水が出て行かない。
器を持ち出しかき出して少しでも流量を増やす。 そうこうしてやっと動かせる重さになったので駐車場の方まで移動。 気休めかも知れないがもう一度洗って、再び水を貯め始める。
ここまでで1時間半の時間をロス。
浸る程度の水量が溜まった時点で肉を入れる。 このまま24時間、ちょろちょろとした水量を流しつつ、肉にしみ込んだ塩分量を減らしていく。

この状態で24時間

どれだけ抜けてくれるだろう。 抜け過ぎても困るのだけど。
そんな感じで今日の文はおしまい。 おつかれさまでした。

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