５月３０日の観察～今年も来たアイツ～
人様のnoteを眺めながら、面白い文章を書かれる方に出会えるとすごい得した気持ちになれる。 軽妙にして洒脱。テンポ良く、わかりやすくイメージを膨らませ、時に自虐を交えつつ、決してぐだる事無く、すっと余韻を響かせて終わらせる。 すごいなぁ。 どうしたらあんな文章書けるんだろう。
頭が良いんだろうな。 いろんな意味で。
スキの数が多いのも納得で、自分もいつかあんな文章を書ける人間になりたいものだといつも思う。
５月も末、梅雨が近くなったとは言えまだこの時期は空気が爽やか。
日差しがやや強めに感じるあたり、夏が近づいたことを実感する。
お仏壇に手を合わせ、肉を吊してある納戸へGO。
さて、２０２０年１月に塩積を開始したこちらの肉。 良い感じに白カビがまとわりつき、あと２ヶ月もすれば文句なしの食べ頃を迎える。
去年は手探りだったから、ちょっとしたことでも大慌てだったよなー、カビが生えたと騒ぎ、虫が付いたと騒ぎ・・・なんてなこと思いながら肉とカビの具合を確認すると、あ、なんかいる。
あー、ここかぁ。
ここですか。 ここですね。
ここから侵入したということかーと思うと少し上の方にも小さい穿孔がある。 齢の少ない方がその穴を、齢の多い方が大きい穴を開けたのかも知れない。
だいたい３週間から７週間で孵化から蛹化し、その後一週間で羽化するらしい。 ご無沙汰した２週間の間に侵入を許してしまったようでちょっと悔しい。 また、わかってはいたが不織布程度では侵入は防げないようだ。
袋の下の方で動いている成虫を発見。 持っていた食品用アルコールをこれでもかと噴霧したら、おそらく窒息したのだろう。動かなくなった。
Gなんかはアルコール耐性があるらしく、高濃度のアルコールでも影響ないそうなので、メイガ類の成虫には効果があるのかも知れない。単に窒息しただけかも知れない。
他の肉を容れてある袋を確認するが、目立った穴も、成虫も発見することが出来なかった。 まぁ、見落としているだけかも知れないんだけども。
昨年からの肉にのみメイガが付いていたのは、昨年のカビ落としの時に卵とかが洗い落とし切れてなかったか、スニャトゥーラが原因かと推定する。
メイガの卵は肉眼で発見するのはかなり難しいらしく、生ハムのような凹凸の多い表面の隙間に産み付けられていたら発見などはまずできない。これが孵化したものかも知れないと言う可能性が一つ。
もう一つは、昨年仕込みのこの一本には、米粉とラードの混合物を表面に塗布し、内部の水分の抜けすぎを防止するスニャトゥーラと言う行程を経ている。 カビ落としの時にほとんど洗い落としているのだが、隙間に残ってしまっていたのを目敏く見つけられてたかられてしまったのかも知れない。
穴が開いている以上、外部からの侵入があったと考えられるため、恐らくはこっちなんじゃないかなぁ。
他の肉にはメイガが侵入した痕跡が（今のところは）確認できず、では明確な違いは何かと言えばそれくらいなので…
今年はスニャトゥーラはしないつもりだったが、過乾燥も怖いと思っていたので、実験も踏まえて１０月以降、メイガの繁殖が終わった頃に冬の乾燥時期対策もかねて試してみよう。 忘れてなければ。
写真の撮り方が下手なのでわかりにくいが、燻煙にかけた物の下だけ脂がまだ染み出している。 脂の質がこれだけ異なっているのだろう。
燻煙温度の管理失敗とかだったらやだなぁ。
メイガが穴を開けた袋に付けていた害虫忌避剤も随分小さくなっている。
メイガには効果が無いのか、使用期限が切れただけなのかはわからない。
ただ、唐辛子の辛み成分はメイガには効かないらしいので、この忌避剤に過剰な期待を向けるのはいかがだろうかとは思った。
そうでなくてもカツオブシムシには効くかも知れないし。
室温２５度。 湿度５１％ 熱中症の表示が出始めている。
ここからずーっと上がりっぱなしの季節だ。 今からうんざりする。
帰りに、道沿いにあるお寺の小道の向こうにある清流を眺めに来た。
ここでは季節になると蛍が見られるそうで、環境維持を呼びかける自治体の看板からも並々ならぬ熱意が感じられた。
環境維持は大切。 うん。 わかる。
ここに来るまでにめちゃくちゃ虫に体当たりされたり、蜘蛛の巣浴びたりしたけれど、ここはそういうとこなんだ。 うん。
なんか駆け足だったけど、今年仕込みの肉にはそれほどカビは付いてなかったよ。 虫もいなさそう。 腐敗はしていなさそうだったけど、匂いも無かったね。 これからこれからって感じ。
そんな感じで今回の観察日記でした。 お疲れ様でした。おやすみなさい。