幕間:佐藤新くん、アイドルになってくれてありがとう。
夜中にうっかり開いて、胸がぎゅっとした。これは偶然にも“あの日”の1年前に刊行された雑誌で、新くんがグループができるよりも前のことを語っていた言葉。アイドルとして——当時の新くんは、“あの事務所の”アイドルとして、その憧れへと突き進む、ひたむきな気持ちを語っていた。きっと(これは限りなく“絶対”に近い“きっと”だ)この時からすれば、新くんは想像もしなかったような“今”を生きているのだと思う。この雑誌を手にした時の私が想像もし得ないような“今”を、今、私が生きているように。
IMP. 記念すべき3曲目「SWITCHing」がリリースされた。今回も期待以上、前作2曲ともまた違ったIMP.らしさが詰まっていて、毎度の事ながら深夜に目がすっかり冴えてしまった。嬉しい悲鳴である。
8月、9月、そして10月と毎月のリリース。そして来月にはついにCDもリリースされる。12月にはイベントが控えていて、慣れないながらに始まった“デビューしたグループのおたく”生活も、やっと身体に馴染んできたような気がする。週に2回(と言いつつダンプラ等々は別腹なので実質2回以上だ、正直多くてびっくりする)のYouTube、各媒体での生配信、充実したFC動画に通販開設と、目まぐるしく供給を与えられすぎているから、もしかしたら馴染んだというよりは“身体がギリギリついてくるようになった”のかもしれないが。
今、私はとても幸せだ。毎日仕事に頭を悩ませながらも、憂鬱な朝にはIMP.のプレイリストがある。疲れた夜にはYouTubeやFC動画があるし、時折生配信でリアルタイムの声が聞ける時はより癒される。寝不足になりながらリリースを待つ深夜の時間だって、どきどきして、最高に楽しい。SNSの更新ひとつにも心が躍る。IMP.からたくさんの“嬉しい”を貰っている。
だから、といったらうまい流れかもしれないが、その実だからという訳でもなくて、思う。どうかIMP.も、どうか新くんも、幸せでありますように、と。私が幸せだからそう思うというよりは、これはきっと、新くんのことがめちゃくちゃ好きだからそう思うのだと思う。そっちの方がしっくりくる。
きっと新くんは、あの頃と変わらず憧れに真っ直ぐなままだ。歌って踊って、求められて、応えて。それに焦がれて“アイドル”で居続けた少年は、今もなお“アイドル”で、それもBillboardで数字を取るようなグループの真ん中にいる。7人で意志を持って、この場所で咲き誇っている。
眩しくて綺麗なこの場所の片隅で、私といういちPINKY.は、どうか大好きな貴方の欲求が少しでも満たされていますように、と願うばかりだ。人間くさい、と自分を評する貴方が好きだ。素直にその感情と対峙できる貴方が好きだ。いつだって自分を持っている貴方が好きだ。私は佐藤新というアイドルが大好きで、佐藤新という人間を尊敬している。
そして同時に、「もっと」と求めてくれますように、とも思ってしまうのだ。だって、「人間くさい」ところも含めて大好きだから。
落ちも何もない。あるのはおそらく偏愛だけ。それでも大好きな新くんへ、今日も幸せな寝不足をくれる新くんへ、ここに一言記しておく。
アイドルになってくれてありがとう。今日も大好きです。
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