ウーバーイーツ月収40万円のウソ・ホント

どうもUber Eatsが月収40万いけるとかのヤフーニュースが発端でTwitterのトレンドになっている。
令和も一年が過ぎた5月2日にこういった記事がトレンドになるのは面白いなぁと思う。

さて、Twitterでは配達員の方を始め色々な方がコメントされているが、僕も現在進行系でウーバーイーツの配達員をしているので、この記事に一問一答的な形で「実際はどうなのか」を書いていく。

見出しで区切るので、読み飛ばしたい方は使ってほしい。


そもそもウーバーイーツは何を配達してるの?

4月下旬、平日の昼下がり。福岡市・天神の新天町商店街周辺には、自転車で頻繁に行き交う配達員の姿があった。「ファストフード店が多く、注文が集まりやすい。ここを拠点にする人が多いんです」。

まず、早速最初から。僕は「東京都内全域」を「50ccの原付」で「都内一人暮らしの生計が成り立つ収入レベル」で行っている。
(自転車での配達は未経験のため、記事内容に相違があればコメント頂きたい)

ウーバーイーツを除く飲食のデリバリー(ピザや寿司など)は主にバイクで行われているため、そもそも「自転車メインで(ウーバーイーツで画像検索するとイケてる自転車に乗っている人が多く出てくる)飲食デリバリーを行う」と言う行為自体が形態としては新しいと思われる。

そのため、まずウーバーイーツの配達行為は大きく二つに分けられる。

1.自宅から数百メートル程度の距離を配達代行してもらう形
2.通常のデリバリーと同じように食べたいものを配達する形

先に引用した「自転車」で「ファストフード店」のものを配達する行為は、この場合1に該当する。自宅近辺のマクドナルドを注文する、などだ。この場合配達距離は長くても2km程度であり、配達員が得られる素の報酬は2020/05/02現在で「300円台半ば~400円台後半」になる。
ランチタイムやディナータイムでは、この素の報酬が1.1倍~1.3倍になったり、+100~250円と言った追加報酬が乗っていく。

次に2だが、こちらは「あそこの店を家でも食べたい」に応える形のデリバリーになる。そのため、新宿区の店の食べ物を北区の家へ配達する、と言った長距離の配達が起こりやすい。僕の場合では、主にこちらの注文が入る。
こちらの場合、距離は最長で10km程度あるため、素の報酬は幅があり、「400円台後半~800円台」になる。上乗せについては同様。

体感だが、コロナ禍以前よりも一件あたりの配達報酬は微減した。


ウーバーイーツは「何」を配達してるの?

ウーバー日本法人によると、エリアが広がり、新型コロナの影響で出前需要が高まったことで、国内の契約店は今年2月中旬の1万7千店超から3月末には2万店超に。

次にこちら。都内ではローソンのようなコンビニも配達対象だったりする。最初に注文が入ったときは驚いた。

置き配・現金払い・クレジットカード払いが対応のため、配送料が高いと感じ得ることを除けば利用者としては良質な部類に入るのではないか。

それと、インド料理やタイ料理と言った「家では作りにくい料理」の注文や、いきつけの店の味の需要は高いのかもしれない。実際、「ここ美味しそうだな~」と思うところは多い。

ファストフード店から個人店まで、バリエーションがある。


ウーバーイーツは実際どれだけ稼げるの?

昨年10月から副業として配達員を始めた福岡県春日市の男性(38)は、電動アシスト機能付き自転車で多いときで1日約80キロ走り、30件ほどの配達をこなす。「誰からも縛られないし、上下関係もない。安定した収入にもなる」。報酬は距離や回数などに応じて支払われ、月に40万円以上稼ぐ配達員もいる。

やべえ。すげえマッチョなんだろうか。って思ってしまう。
ちなみに僕の場合(原付)では、最大時で1日約140km、20件ほどである。稼働時間は12時間近くだ。ウーバーイーツでは12時間オンラインにすると6時間はオフラインにしないといけない。(そもそも配達の運転を半日以上すると疲れるのでこれ以上やらないのだが)
この記事では肝心の「時間」が書いてない辺り面白い。

さあ、そして問題のこちら。

報酬は距離や回数などに応じて支払われ、月に40万円以上稼ぐ配達員もいる。

やべえ。裏ワザか?
ウーバーイーツの働き方としては近距離の配達を多数こなすか、中長距離の配達を中数こなすかのどちらかに寄っていく。

いやそれにしても40万ってどうなってんだ。試しに自分で計算してみよう。

僕の場合、稼働時刻は大体11~22時の範囲である。稼働時間は4~10時間ほど。上乗せされた報酬も合計した上で時給換算すると、1200~1500円。正直1500円台に行くことは最近ほぼない。

とりあえず1300円で計算してみると、約310時間労働で手元に来る金額は40万になる。
(ウーバーイーツは予めウーバーが持っていく手数料が引かれた状態で、配達員のアプリ上で報酬が表示される。報酬は振込手数料なし、税金の計算もなしで振り込まれるため、アプリ上で表示された報酬がそのまま事業所得となる)

月に310時間。稼働30日なら1日10時間超、稼働20日なら1日15.5時間だ。

凄。こんなにやったら疲れて事故りそう。身体をドローン化すれば余裕なのかもしれない。
それはさておき、厚生労働省には使用者向けにこんな労働基準のページがある。


使用者は、原則として、1日に8時間、1週間に40時間を超えて労働させてはいけません。
使用者は、労働時間が6時間を超える場合は45分以上、8時間を超える場合は1時間以上の休憩を与えなければいけません。
使用者は、少なくとも毎週1日の休日か、4週間を通じて4日以上の休日を与えなければなりません。

圧倒的超過!
まぁ、月収40万・・・とりあえず手元に40万と言う意味なら、はバイク使ってガチめに毎日やればイケないこともないよと言う感じ。(ガチめ、と言うところに複数の含意がある)
疲労しすぎない範囲でやるなら月15~30万くらいではないか。


ウーバーイーツと外国人

最近は景気が良いと思われがちだが、「配達員の数が増えた分、個人の配達量はそれほど変わっていない」。飲食店やスポーツジムなど本業が休業中の従業員が生活費を稼ぐために働くケースが増えており、中には外国人もいる。

前者については概ね同意だが、なぜ配達量で考えるんだろう・・・収入で考えないのかな・・・とは思う。人によるのかもしれない。

そして後者。大久保周辺では特に外国人を多く見かける。開業届や確定申告、大丈夫なのかなと若干不安にはなる。
鉢合わせる配達員のうち、1~2割は外国人かなぁと言う体感。

ただ、最近は面白いサービスを町中で見かけるようになった。

中華版のバイクウーバーイーツ的な感じだろうか。
中国語ができる方はこちらに行っているのかもしれないが、よくわからない。


ウーバーイーツの「置き配」の比率

 配達員との接触を避けるため、玄関先に荷物を置く「置き配」を希望する客が増えた。前述の春日市の男性は「1カ月前は全体の2割程度だったが、最近は明らかに増えた。感染が怖いのは理解できるけど」。

置き配は増えた。ウーバーイーツには現金払い・クレジットカード払いがあり、クレジットカード払いの場合は置き配が選択できる。

現金払いは配達員がお釣りを用意する必要があるため、現金払いに対応するかどうかは配達員次第である。

僕は全て行っているが、先月の体感では

30% クレジットカード払い&置き配
20~70% 現金払い&手渡し
残り クレジットカード払い&手渡し

と言う具合だった。注文が現金払いかどうかは受注する段階で配達員には知らされないため、日によって大きくバラつく。ただ、曜日によるとかいう話でもなさそう。


ウーバーイーツの配達員は避けられる?

それでも集合住宅でエレベーターに乗るとき、住民から一緒に乗るのを避けられることがある。「人間ではなく、自分たちを“道具”みたいな目で見ている」と声を落とす。

タワマンなど、防災センターがあるところでは宅配便の方と同様に裏口で受付してから配達になるため、実際かなり時間を要する。

で、「乗るのを避けられる」だが・・・
僕の使っているタイプのウーバーイーツのリュックは横50cm・縦30cmである。人間一人立てるくらいの幅だ。小さめのエレベーターでは邪魔感アリアリだし、むしろこちらが同乗を遠慮する。

更に言うと、例えば「自転車で走ってきて若干息が上がっている人が、大きなリュックを置いてエレベーターに乗っている」ところに同乗するのか?という話だったりもする。

まぁ、人によっては同乗するの避けるんじゃない?と僕は思う。


ウーバーイーツ配達員と感染リスク

自身の感染リスクも気になる。「免疫抑制剤を使う母親が近くに住んでいる。自分が感染してうつすことが何より怖い」。配達は楽しく収入は魅力的だが、最近はなるべく稼働日数を抑えているという。

コロナ禍においてはこの「感染リスク」はまず思い浮かぶことだろう。

ウーバーイーツの配達員が最も会話を交わす瞬間は、飲食店で注文品をピックアップする時である。簡単にすると内容はこんな感じ。

配達員「ウーバーイーツです」
店舗スタッフ「(注文の)番号お願いします」
配達員「〇〇〇〇〇です」
店舗スタッフ「こちらです、よろしくお願いします」
配達員「ありがとうございます、失礼します」

番号を伝えた後、料理ができあがるのを待ったり、ホット・コールドの袋の説明があったりとちょっと増えることもままある。

次に会話をするのは、お客様に手渡す時だろう。特に現金払いの場合、ドア前でレジと同じ事をする。

配達時はバイクあるいは自転車で公道を走っているため、会話はまずない。

う~ん

ウーバーイーツの配達において、特定の一人で話す合計時間は2分にも満たない。
配達行為によってウイルスを遠くまで運んでいるのでは?と言われたら「それはあり得るかもしれない」とはなるが、各一件一件の配達のレベルでは濃厚接触に当たらないため、真に的を得た指摘ではないのではないか。



とりあえず、ヤフーニュースの記事に答えていく形でウーバーイーツの現状を書いてみた。原付と自転車では収入に関して大きく異なる点があるかもしれないので、あくまでも

「東京都内全域」を「50ccの原付」で「都内一人暮らしの生計が成り立つ収入レベル」

でやっている配達員の一例として捉えていただけると幸いだ。



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