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大人になっても宿題は終わらない

夏休みの宿題はわりと期日までにはやるほうだった。「までには」なんて書き方をしたのは、やり始めるのが相当ケツを叩かれてだったから。中学校まではなんとなくそこそこちゃんとやっていたけど、高校からはケツを叩かれようがもうめっきり手をつけなくなってしまった。叩かれすぎたケツはもう叩かれたくらいじゃどうにもこうにもならないくらい麻痺してしまっていたんだと思う。

宿題なんて言葉、社会人になって使う機会なんてないだろうなって思ってたけど、そんなこともなかった。
「次までの宿題にさせていただきます」なんてわりかし打ち合わせとかで使っているのをよく聞く。宿題っていつから自ら名乗り出るものになったんだろう。
そしてこれはいったい何の話なんだろう。

ぼくはバンドをいくつか組んでいて、そのなかでドラムを担当しているLUCKYというバンドがある。スリーピースバンドなんだけど、3人各々主張が強くて(責任感の強さからくるものだと思うようにしている)『三国志』と評されていたこともある。そんなにバチバチで大丈夫?って感じだけど、今はわりと落ち着いている。はず。

そのバンドの8月のオレンジという曲に『大人になっても宿題は終わらない』という歌詞があって、ぼくはこの一節をいたく気に入っている。

この"宿題"が何を示しているかってそれは各々考えていただくとして、つい先日、ぼくにとっての宿題のひとつを仕上げることができたので今noteを書いている。

2023年8月12日、LUCKYの8周年記念ライブ『8月の∞オレたち』開催しました。

まずそもそもなんで8周年なのか。もうちょっと我慢すれば10周年なのに。という声にお答えしておくと、われわれおこがましくも、ラッキーという幸運感バリバリな名前でやらせてもらっているので、ほんとうは去年のうちに7周年企画を催して『ラッキーセブン』みたいなイベントをしたかった。

ただ昨年はまだ某感染症の禍中にいたため、企画で広まっちゃったらラッキーどころかアンラッキーもいいとこだろ、と開催することが叶わなかったわけで。
余談だけどアンラッキーという曲もあって、かなり最初期からやっている。

でもよくよく考えたら8だって漢字で書けば八で末広がりとか言われてるし、横に向けたら∞だし、なんか縁起良さそうだべってことになって企画が始動したわけです。

企画やろうってなったはいいけど、冒頭でふれた通りかなり腰の重い人たちが集まったバンドなのでなかなか話が進まない。って思ってちょっと遡ってみたら昨年12月にはTYTWに「甲府でイベントやるから出てほしい!!」って言ってた。なんだやるじゃん、意外と前のめりじゃん、おれ。

LUCKYの8周年ライブを8月にやる。冗談みたいな始まり方だったけど、なんだか心の隅っこで燃えている炎は確かにあった。

と、ここまで書いてきたけど、経緯ばっかり書いても面白くないなあ。

8周年だからってお祝いしてもらいたくてやるわけではなくて、自分たちのやりたいことをやりたかった。やりたかったこと全てができるわけじゃないから、今回は今回でコンセプトを決めてそれでやろうと思ったわけで。
でも実際、おめでとうっていろんな人が言ってくれて、とっても嬉しかったのと、それによってようやく8年ていう歳月を実感したみたいなところがあって、なんだか不思議な感じだった。


出てくれた人や来てくれた人たちには直接感謝を伝えられたと思っているので、今回はそれがメインで書いてるわけではないんたけど、でも何回言葉にしたって足りないくらい感謝してるのでまたここでもありがとうって書いちゃうんだけど。ほんとうにありがとうございました。最高の夏の思い出になりました。ラブです。

みんな楽しそうな顔をしていたからとってもうれしくて、撮った写真を載せたいなって思って書き始めた。
でもただ載せるだけじゃ面白くないから経緯とかいろいろ裏話みたいなところをつらつら書き連ねようと思ったけど、結局企画とか不慣れなわれわれが進めてきたことであって、苦労話みたいになっちゃってなんだかあまり面白いものではなさそう。
だからといって当日をタイムラインで振り返っていくのも違うような気がしてしまうから大人しく写真だけ載せてしまおうと思う。
みんないい表情してました。

8年間、ほんの些細な期間かもしれないし、なんならその中でちゃんと活動していた時期がどれだけあったかって、ちょっと考えちゃうけど、続けてきてよかったな、と思いました。こんなに素敵な友達もできたしね。

今回自分で自分に課してた宿題のひとつをクリアどころか、こういった形で最高の完成形にすることができたわけだけど、それによってまた宿題というものは生まれてくるわけで。

ただあの頃と違うのは、この宿題に対して、終わらせなくちゃ、とか、嫌だなあ、なんていう負の感情はわいてこない。どちらかというと楽しみで仕方ない。
自分で自分のケツ叩きながらだけど。
大人になってからの宿題は案外わるいものでもないのかもなあ、なんて思ったりする。

では、また。

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