インハウスデザイナー

去年も参加させていただいたインハウスデザイナーのアドベントカレンダーに図々しくも今年も参加させていただきました。去年はまたちょっと違う切り口から自分を知ることができたので、書きたいと思いました。

自分のコンテキスト

よかったことは、今年は働き方やプロジェクトへの取り組む姿勢、デザインする上で大事にしていることを理解できました。残念なことは、今年は立ち上げから携わっていたプロジェクトがなくなり、部署がなくなり、とてもさみしい年でした。

残念な思いの方が強いのですが、プロジェクトに携われたおかげで、いろいろな問題や課題に対して自分なりに答えを出してゆくことにチャレンジできました。また、自分はどんなデザイナーとして、仕事に向き合ってゆきたいのか自分なりのコンテキストが形成されました。

どんなデザイナー?に気が付いたきっかけ

今年はサービスデザインやブランディング、ビジョンドリブンなどの言葉について書かれた本をいくつか読んだ事もあり、よりよいサービスを提供することとはどういうことなんだろうと考え始めたことが気がついたきっかけになったと思っています。

大切に思うことは3っつありました

なくなってしまったプロジェクトは国内ECプラットフォームで店舗を運営するプロジェクトでした。

バナーやサムネイル作りなど、影響を見る事がダイレクトにできたため、デザインのみで売り上げを上げることはとても難しいということを、とても実感しました。
デザイナーよりのクリエイティブのみの改善で小さな数字の動きは、例えば0.03%程度の細かい動きは見れますが、結局マーケットやユーザーの特性だけでなく、プロジェクトの問題点など、多方面から問題を理解しないと売り上げを作ることは厳しい。
デザイナーとして売り上げを上げるためのサービス展開に大切だなと実感した項目を少しあげたいと思います。

1.ユーザー中心で問題解決
サービスを展開する上で当たり前ですが、プロジェクトにUXデザイナーやリサーチャーのようなスペシャリストはいなかった為、プロジェクトのフロント担当と一緒にユーザーの商品の買われ方や特性を考慮してバナーの情報設計、売り場の作り方を、考えていました。デザインする上でユーザー像は必要ですが、ペルソナではなくターゲットを組み立てていました。今多く見かけるUXとは少し違う手法ですが、ターゲットに寄り添ったデザインを実装する事で売り上げやバナー経由のPVの数値に問題が生じなければ、ユーザーに寄り添ったデザインで問題解決できたとしていました。

2.プロジェクトメンバー中心で問題解決
ユーザー以外に、もう一つ注目したサービス展開の視点がメンバー中心に考える改善です。日々の作業の中には、デザインを変えることや、フロー化する事で、工数が削減できる事が多くありますが、メンバーが少ない中で自分にできる範囲で改善できる事を探しました。地道な作業や気がつかれない事もたくさんありますが、改善することにより、メンバーや自分の負担が減って、作業しやすくなり、売り上げを上げることで増える負担を前もって防ぐ事もできるようになり、売り上げを上げるための新しい行動も増やす事ができるので、メンバー中心にした問題解決により、運営を進めていく上で良いスパイラルを生み出せる事を実感しました。

3.運営/運用を円滑に進めるための問題解決
これは、若干「スタッフ中心の問題解決」に近いのですが、自分のライフスタイルにも合わせて、いかに楽に運用するのかを考えることでした。
解決方法はワークフロー化するとか、更新ロジックを手軽できるようにするとか、色々ありますが、自分の作業効率化のために実装したロジックも便利に作る事ができれば、htmlなどの知識がなくても、誰でも更新できるようになるので、日々の作業の中に細やかな問題を見つけて地道に対応する事がとても重要だと思いました。効率化できれば、次の新しい施策にチャレンジできるから効果は倍増してゆきます。

プロジェクトのメンバーから、運用を通して学んだことはとても多くデザイナーとしてみんなとどういうスタンスで立ち向かって行きたいのか、人と一緒に仕事をするのが好きだった事を再認識できました。職種を越えたコミュニケーションの中から生まれる気づきはとても深く確実に自分を成長させてくれるました。

世の中にあるコンテンツは人が必要とするからどんな形でも存在している。人が開発して育てて、人に提供する。仕事の根底には全て人が携わっていると思う。だから、人に寄り添う気持ちが必要だと思っています。時間はかかりましたが今になりやっと腑に落ちています。

最後にインハウスデザイナーの素晴らしいところは、コンテンツに深くのめり込む事ができる事だと思っています。どんどん深くのめり込んで行って、多くのことを学びコンテンツを育てる事ができたらいいなと日々思います。

来年も何かかけるぐらい、学びがあったら良いな。
最後まで読んでいいただきありがとうございました。



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