あの子

今回まとめる感情は、結構生々しいかもしれない。
公にしなくてもいいのだろうけど、ずっとモヤモヤしているから、一旦ネットの海に流すことにした。


タイトルの「あの子」というのは、保育所が一緒だったAちゃんという明るい女の子のこと。
音楽発表会で大きな口を開けて歌っていた記憶がうっすら残っている。

卒園以来会ってないし、連絡も取っていない。


そんな関係だけれど、ある日思いがけない形で彼女の存在と何度も再会したのだ。

3年前、新聞でAちゃんの記事が2回ほど掲載されていた。
その翌年くらいに、わたしが卒業した車校のCMに出演していた。

その時は「へ~、今そんなことしてるんだ。すごいな。」と素直に思った。


そして、去年。
わたしの恋人と同じ職場に就職していることが判明した。

あまりにも出会いすぎている気がする。


これをきっかけに、ちょっとした好奇心が働いて、ネットでAちゃんの名前を検索した。

圧倒的な光量を放つSNSアカウントが出てきた。
さっき書いたこと以外にもいろんな活動をしている様子だった。
ビジネス関連のこと、被写体、プレゼン、イベント運営とか…。


「あぁ、この子はわたしにはないものを持っているんだな」


そう思った。


同時期、わたしはとある事業を始めていた。
軌道に乗せるために、人脈拡大と周知を兼ねた営業をかけないといけなかった。
その時に「プレゼン」が伴ってくる。
わたしの性格と真反対にあるタスク。

必須なんだけど、心が追い付かない、でも欲しいともがき苦しんでいた。


そんな状況でAちゃんを見てしまったから、彼女がやっている活動の内容や顔の広さや行動力をとても羨ましく思った。

加えて、見るからに自分のことが大好きで、自分が信じる「かわいい」を貫いている天真爛漫な姿。
その頃こちらは、自分の身なりに無頓着になっていたし陰鬱なオーラを放っていたから、それも相まって真反対にいる彼女に無性にイライラしてしまった。

そんな感情のまま、AちゃんのSNSをすべて見た。
オタク時代に培った情報収集力を駆使して、投稿の些細な情報から徐々に繋げていって、フォロワーとか見る。

我ながら「狂っている」と思う。

しかも、見れば見るほど腹が立ってくる。
そりゃそうだよな。


発散し難いこの感情は、一体なんなのか。
そんなの深掘りしなくても分かる。

純粋に「羨ましい」のだ。

自分が思い悩み、もがき苦しんでいる部分が、
喉から手が出るほど欲しているものが、
彼女には既に備わっている。

その事実が、無性に「嫌」なのである。

わたしだってそんな風になりたいよ。
いつだって注目されたいもん、ね。


根底には、自己肯定感とか承認欲求の欠陥みたいなのがあるんだろうけど、そんなこと知りません。


ここで解明したから終わりではない。
しばらくしたら、また顔を出してくるんだから。

そんな時は妬むより研究。
心の動きをとことん味わって、いいところは見習って吸収していったらいいんじゃないか?

Aちゃんのことを見まくったおかげで、わたしの心は活気づいてきた。
気が進まないけど「何かしらやってみよう」とか「いろんな人と出会うために、家から出てみよう」とか「自分のこと語ってみよう」って思えるようになった。

これは、ありがたい部分。

ただ気を付けたいのは、がんばってAちゃんになろうとしないこと。
どうあがいても他者にはなれないし、わたしにしかない良いところは必ずあるし、「かわいい」以外で表現できるチャームポイントもちゃんとあるのだから、自信を持ってほしい。
と、もう一人のわたしが言っています。


ふぅ~、こういう生々しくて荒っぽい感情って疲れるな。
でも、人間らしくていいな。生きてるって感じがします。


ここまで読んだ人いるのかな。
いたらおもろ。


半分寝ながら書いた”深夜の思考”

おしまい。


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