限界女オタクが呪物展を見に弾丸大阪二人旅した話②

前回までのあらすじ:呪物展を見た!

さて、旅の最初の目的を遂行したので次はトンチキ縛りプレイが待っている。
そう、着替え現地調達チャレンジである。
ぶっちゃけ呪物展を出た時点で16時である。さらにアメリカ村までは30分。

間に合うのか?

間に合わなければ明日も今日着ていた服を着回す社会的生命抹殺チャレンジが待っている。
何の罰ゲームだよ

だが、ここで問題が起きた。

お腹すいた。
そういえば昼食は新幹線で食べたパン一個だけだ。
同行者をそそのかしてサイゼリヤに入った。
人は食べないと死んでしまうので仕方ない。
大阪まで来てサイゼかよと思われるかもしれないがサイゼはイタリアンの最高峰なのでこれもやっぱり仕方ない。
旅先で見かける緑の看板の安心感たるや実家通り越して自室のベッドのようなフィット感である。

間違い探しで盛り上がりながらパスタを啜る。疲れた体にトマトが染みる。

食べてて気づいたけどスマホの充電が残り少なくなっていた。
ホテルの予約は私がやったのでもし予約番号とかを求められた場合死んでしまう。
まだ充電に余裕があった同行フォロワーにホテルの予約詳細を送り道案内とかをすべて頼んだ。
めちゃくちゃに心が広いフォロワーはなぜか許してくれたがこれ普通ならお前さっき呪物展の待ち時間に散々スマホ弄ってただろうがと首を絞められてもおかしくないと思う。
いつもフォローしてくれて懲りずに遊んでくれるフォロワー、ありがとう。毎度やらかしてごめんね……。

しっかり腹を満たして本命の古着屋に向かって歩き出した時には18時だった。
数分で着くとはいえ閉店までもう1時間を切っている。
ちなみに古着屋大好きオタク達は本命に辿り着くまでに目に入る古着屋全てに突っ込んでいる。

今回向かったのはクローゼットチャイルドというロリータ服専門の古着屋だ。
有名なので趣味の方はわかっていただけると思う。全国にあるチェーン店のあそこである。

店内に入ると普段は手が出ない有名ブランドのかわいいお洋服が手が出やすい価格で並んでいる。

もう入り口からアリパイ(※1)である。ありがとうクロチャ。ありがとう……!ありがとう……!!

興奮したオタクは早速物色しまくり気に入ったお洋服を持ち歩き入り口に近づきすぎていることに気づかず万引き防止用ブザーを鳴らした。あのとき店内にいた皆さん、本当にすみませんでした。

せっかくクロチャに来たのだからと試着しまくり次の日の着替え以外にも買い込んだ時には閉店ギリギリだった。
なんとか着回し限界人間になることは避けられた。
胸を撫で下ろしながらまだ開いてる古着屋全部に突進しつつホテルに向かう。

20時前にホテルに着き余裕の表情でチェックインを済ませ……済ま……あれ?

自動チェックイン機に名前入れても予約が出てこないな……???

充電がヤバいスマホを確認してみるが予約はとれていることになっている。

あれ???なんで????

泣きそうになりながらホテルのスタッフさんに聞いてみる。

私「あの、今日予約してたはずなんですけど」

スタッフさん「あー、お客様が予約されているのはなにわ駅前の店舗ですね。当店は心斎橋店となっております……」

なんやて????

ホテルを間違えていた。
急いで来た道を戻る。
グーグルによると徒歩20分ぐらいかかるらしい。

正しいホテルに着いたときには、はしゃぎまくったオタク達の顔には隠しきれない疲労が滲んでいた。

ホテルのチェックインが終わり部屋に辿り着いた瞬間ベッドに倒れ込んだ。

ついでにこの時点で私のスマホの充電の残りは1%だった。
途中で買ったシュークリームの甘みがアホみたいに染みた。

教訓:旅行は計画的に。


疲れたので今回はここまで

次は二日目の無計画水族館です。

※1 ALICE and the PIRATES
  めちゃくちゃかわいいロリ服のブランド。
  筆者の着てるのはだいたいこれ。

おまけ

戦利品