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初めてのバーガンディレッドは、鮮やかなオレンジ色だった

前回、ジャニオタに言わせると
「2009年おもしろ荘ハライチ新規」は当時のデジャヴを感じ「M-1 2021モグライダー新規」になったという話をした。

そこで公言した通り、
マセキ事務所ライブ「バーガンディレッド(夜公演)」に行ってきた。”キャパを超える坊主”もとい、モグライダーともしげさんを間近で観るためだった。

結論、久々の劇場はドチャクソ楽しかった。月並みな感想しか出てこないがもうシンプルにむちゃくちゃ楽しかった!

4組(元々は6組、しゃもじは体調様子見、カラスさんは仮病と言われていた)それぞれに面白かったので、以下感想を芸人ごとに書き記しておく。

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モグライダー

今回の大本命、
モグライダーはそりゃもうバッキバキで、切れ味抜群だった。そう表現するに相応しいくらい勢いがあって、今年のM-1は「決勝に行く」じゃなくて「優勝」を取りに行くんだという覇気を感じた。

だからと言って台本通りにネタを披露していたわけではない。ともしげさんは相変わらず笑わせにかかってるとしか思えないミスを再三繰り返していたし、途中芝さんまで思わず「せーの!」とタイミングを合わせにいっていたくらいには最高の出来で空回りまくっていた。
強い想いと、完璧にできることはイコールではないのだ。

ただ確実に言えることは、2人は間違いなく本気で漫才に向き合っていて、
ネタが終わった後、私も全身に汗をじんわりかいていたくらいには魂を削っている時間だった。

ネタは「吉川晃司」さん。
動画で見たネタではあったが1月のバーガンディレッドでおろしていた「ますだおかだ」さんのネタをYoutubeで観て、M-1よりさらに面白いなんて!とチケットを急いで取ったのは間違いなかった。

目的は「吉川晃司さんにご飯をきちんと食べさせてあげたい」。
やっぱりヘンテコな目的なのだけど、オチはあの美川さんにも引けを取らない、いや上を行くレベルだ。思わずスタンディングオベーションをしてしまいそうなくらいの達成感を得る。

ともしげさんが成し得るからこそ味わえる特別な気持ちだった。何をやるかはぶっちゃけなんでもよくて、やっぱり誰がやるか、ともしげさんがやるからこそなんだよなと体感させていただいた。

2022の年末の主役は、11月のNEW PIER HALLから本気なんじゃない。今、この瞬間から既に頂点に選ばれるに相応しい振る舞いで漫才をしていた。
あとは、この面白さを2分に、4分に凝縮還元できるかどうかにかかっているのではと感じた。(膨張すればする程面白さは積み上がり、オチに感動するが、如何せんルールに則ると、長いかもしれない!)

カナメストーン

夜公演、2本ネタを見れたのは期待の星カナメストーンだった。
先輩の引っ越し手伝いをボイコットするネタと、先輩から貰ったパソコンを売り払うネタを見た。

建前と本音の立ち位置の2人が結果、誘惑に負けて悪魔の囁きに堕ちる、みたいなフォーマットが、「1人の人間の中の感情」のようにも解釈できて、折り紙付きの仲の良さと聞く、お2人らしいネタだなと感じた。

あとは、とにかく衣装のスーツが想像していた2倍鮮やかで、顔色さえ良く見えた。生で見るに限ると思った。
今のテレビの技術ではあの零士さんの蛍光色のオレンジスーツと山口さんの華やかなグリーンスーツの色味を再現するにはまだまだなのだなという発見があった。
かつ2人の真反対な声の高低差や、会話の速度にも関わらず、なぜか同じヘルツで会話しているのが非常に独特だった。

コンビで一緒に住んでいるというのを、ニューヨークのYoutubeで伺っていた。
モグライダー芝さんも「あれ誰がわかるんだよ」とおっしゃっていたが、2本目の漫才中に出てきた「神田さん」のくだりで、2人だけが笑っているのを見て、ふと「この2人はマジで同じ洗剤の匂いがするんだろうな」と思った。
もちろん神田さんは誰かわからない。
いい意味で新宿Fu-が置いてけぼりだったのがまたおかしかった。

これは余談だが、
明朝4時に目覚めて「カナメストーン、生で観ると彩度が高けえ」的な話をTwitterでしたら、まさかの投稿3分で零士さん本人からいいねが届いた。

授業をサボった日だけこそこそ食べに通っていた近所の吉野家のパートのおばちゃんにある日「いつもありがとね」と言われ、くすぐったい嬉しさと認知への小っ恥ずかしさで変な汗が出た。そんなとある18歳の昼下がりの懐かしい感情が思い出された。

スーパーニュウニュウ

スーパーニュウニュウは、
よく名前を聞くがネタを観るのは初めてだった。
いい意味で男女コンビという強みはまるで度外視の、バイオレンス(ポッキー)コントだったのがめちゃくちゃかっこよかった。
劇場映えする部門では臨場感含めダントツで、
オチも相まってタイムリーに面白かったし、顔はデカいがガッキーは似ていた。

おべんとばこ

おべんとばこさんは、
今回知り、初めて見る芸人さんだった。
ピン芸人さんのイメージが10年前のレッドカーペット芸人・エンタ芸人で止まっていて、歌か、キャラか、はたまたコントでくるか〜?なんて思っていたら、2本のサクッと聞ける漫談を楽しんだ。むしろそのどれでもないという裏切りがとちょっと嬉しかったし、はにかんだ笑顔がアイドル仕込みだった。

MC

モグライダー芝さんの、背筋の治療で毎日ハイボルトを浴びている話や、ともしげママともこさんの誕生日当日だったと言う話もライブならではだった。
芝さんの噂にそぐわぬ円滑なMCにはじまり、ネタよし・MCよし・平場よし・即興よし、おまけに顔もよし!というオールラウンダーっぷりは魔性だった。

最後に

改めていうけど、これで1,000円はいくらなんでも原価割れしてると思う。
対価以上の価値を得ることを良い買い物と呼ぶなら、バーガンディレッドは、今年イチ良い買い物だ。またすぐにでもおかわりしに行きたいと思う。

来月のバーガンディレッドはチケット発売 2月15日(火)10時より予約受付開始とのことなので、気になった人はぜひ。
零士さんのあのオレンジは強烈に残像に残るのでぜひ目でみて確かめてほしい。

【パンキッシュガーデン】
3/10(木) バーガンディレッド
■15:30開場 16:00開演
■18:30開場 19:00開演
前売\1,000(税込)当日\1,200(税込)
https://www.maseki.co.jp/live/burgundyred
ミニホール新宿Fu-
住所:新宿区歌舞伎町2-45-5
TEL:03-3208-9028

またバーガンディレッドの宣伝してるよこのnote。

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