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ヤナミュー現体制終了と、4/23のライブで感じた曲とグループの尊さについて

私が応援している大好きなアイドルに、やなことそっとミュート、略称ヤナミューがある。もしご存知ない方は、僭越ながら以前に作ったゆっくり解説をご覧いただきたい。

そんなヤナミューさんが、6/26に現体制終了というニュースを4/22に目にした。

https://www.yanakotosottomute.com/post/20222422

しばらく信じられない思い、これは夢で一晩寝たら変わるんじゃないか?という思いなど色々が脳内を交錯したが、スマホで読んでもPCで読んでも記事の中身は変わらない。公式サイトのコメントを読むにつれ、メンバー皆のファンを気づかい決意を述べるコメントには本心からの決断と納得を感じ、とにかく予約していた翌日4/23のライブに行くしかないと思った。

ヤナミューの曲には、他のアイドルさんのようなリア充ウェーイ陽の人生という曲や恋愛の曲は少なく、人々の別れや孤独、切なさ、そして一瞬の輝きをギターロックに乗せて爆発させるものが多い。それがナードを自称する自分がヤナミューを好きになった理由の一つであった。

4/23のライブでは、最初から最後まで、人生の数々で何度もライブで聴いたヤナミューの曲たちの数々が、現体制の終わりが決まった今こそ最高に輝き、心の底まで伝わってきた。以下、なでしこセトリ順に沿って歌詞を引用する。

二度とはないこの青は 明日が息吹く青へ
ほら 染まっていくから  / morning
カナデルハ 私色something
このShou 痛みの歌 / カナデルハ
ふっと舞った金木犀
香る切なさ
胸を締め付けるの / ラング
長いようで 短かっただなんて
簡単に言うんだね だけど
私には まだ始まってもいないの  / 結晶世界
Awake memories of the wonder 
失った気がしてた それだけさ / Awake
夜空が白んできてる
これが最後なんだ
振り返る 永遠の夢を / Afterglow
こうして胸を締め付ける 痛みが証って
ねえ そう思いたいよ / Stain
終わらない僕の sing it out
隠さなくて、いいかなって  / Sing It Out
目を凝らすんだ 小さく確かな 光がある
あの夕日 その先の 夜を照らす炎 /クローサー
最後と知っていれば
僕は泣いただろうか
永遠を知ったのは
それが終わったときさ / Nostalgia
レイライン 散らばった偶然が
ただ重なった それでいい / レイライン
一瞬の光 それしかいらない / 遮塔の東

この複雑な思いが交錯するタイミングに、いやこのタイミングだからこそ、ヤナミューの歌と曲は一層の輝きを持って切なく響き、ステージ上の渾身のダンスと共に魅せてくれた。曲自身がヤナミューのメンバー、ファンの想いを乗せてフロア中を包み込んでいくような気がした。
思えばヤナミューのファンになったのは、2019年の秋にライブで見たNostalgiaの切なく美しい世界に引き込まれたのがきっかけだった。それからライブの感動するパフォーマンスに立ち会え、社会がコロナで辛い時まで配信やラジオなど様々な形で私を支えてくれた。
こんな素晴らしいアイドルに出会えて、人生の中の短くない3年くらいという時を一緒に過ごせて幸せだった、そして、今最高のパフォーマンスを見せてくれていて、まだ2ヶ月、最高の輝きを見せてくれるところに立ち会うことができるのだ、とライブが終わって感じた。

ふと別の話になるが、私が大好きな漫画とアニメにメイドインアビスがある。層ごとに区切られた縦穴「アビス」に少女らが潜る冒険のお話で、作中ではある層から先は"ラストダイブ" "絶界行"と呼ばれる二度と後には戻れない世界となっている。だが、ラストダイブ・絶界行を決心した主人公リコたちの顔は明るく、まだ見たことのない冒険へのあこがれに満ちていた。

これからラストダイブ・絶界行と同じ片道切符の世界に向かうヤナミューは、"この4人でなら絶対絶対最高のラストライブを迎えられると信じている"とグループへの愛と自信さに満ちたなでしこさん、"今こそ私がみんなを前に引っ張っていくとき"と笑顔で元気なな彩華さん、"私はヤナミューのこともみんなのことも大好きです"と包容力と温かさに満ちた一花さん、"ヤナミューは50曲以上持ち曲があって、一つ一つに思い出がある、レコーディングの時も初披露の時も……"と大切な曲たちへの想いを語る間宮まにさんと、本当に素晴らしい最高の4人であり、リコたちと同じく全力で駆け抜ける力と元気に満ちている。

やっぱり寂しくてまにさんのように頭がバグってしまいそうだけど、あと2ヶ月のヤナミュー、精一杯活動を応援して、6/26に来る最高のラストライブを迎えられればと思う。

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