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1年間のありがとうを重ねて

※デパプリ最終回を経て、プリキュアにわかオタクのデパプリ遍歴と共に湧き出る感想を書き殴ったものになります。広く寛大な心で見ていただけると幸いです、ネタバレも大量に盛り込んでますので未視聴の方はご注意ください

その1.始まり 〜推しとの出会い〜

  思えば昨年4月、友人からこの作品を勧められたのが全ての始まりでした…その当時私は、プリキュアシリーズをほとんど観たことはなく、むしろ恥じらいすら感じてしまっていました、今ではとても愚かな考えだったと思います。ともあれ、私が勧められたのはちょうど東映アニメーションさんが被害を受け、あらゆる東映アニメ作品が2週間以上の遅れをとってしまったあの事件の際に配信サービスで一気に5話まで観たのが最初ですした。


  きっかけは第3話、キュアスパイシーこと芙羽ここねちゃんのメイン回&初変身でした。一見するとクールでかっこいい印象を受けるけど、実は可愛いものが好きな女の子、「1人でいるのが気楽でいい」と思っていた彼女は主人公のゆいちゃんと出会い、困ったときには「助け合う」、自分の好きなパンを「分け合う」、ことで「分け合うおいしさ」を守るためにプリキュアとして変身し、闘う…推しが確定した時のことを今でも覚えています…!
 その後の第4話,第5話でゆいちゃんとうまく友達をやるために本を読んで勉強したり、ご飯を作ってきたり、マリちゃんとの距離感を分かりかねて遠慮しちゃったりといい具合にコミュ障だけど精一杯努力する頑張り屋さん、といった一面が本当に可愛らしいすぎて仕方がなかったです…!かくして、私のプリキュアオタク初めての推しキャラはここねちゃんこと「キュアスパイシー」となったのでした。

その2.1回目のガチ泣き 〜あまねちゃん加入回〜

 そうして視聴を続け、第18話「わたし、パフェになりたい!輝け!キュアフィナーレ!」にて、デパプリを観続けて初のガチ泣きをキメることになります。プリキュアになる資格を持ちながら、過去の罪の意識が拭えずになかなか手を取ることができなかったあまねちゃん、そんな彼女が敵の手に囚われた際、ゆいちゃんは優しくこう諭します。
 「おばあちゃん言ってた…『昨日食べた物が今日の自分を作る!今日食べた物が明日の自分を作る!』過去は変えられない…でも未来はこの瞬間から作っていけるんだよ?」
「あまねさん…明日はどんな自分になりたい?」

この言葉に涙を流しながらあまねちゃんは覚悟を決めたかのような表情でこう告げます

「私は…私はみんなを笑顔にできる…パフェのような人になりたい!」

 そして過去に犯した罪と向き合い、自分の正義を貫く戦士、4人目のプリキュア キュアフィナーレが誕生したのでした…おばあちゃんの言葉である「今日のご飯が明日の自分を作る」、そしてゆいちゃんの言葉である「未来はこの瞬間から作っていける」、いやぁブッ刺さりました…w
 今までの人生、あまり未来のことを考えて来ずに大人になってしまった私ですがこのセリフには本当に泣かされてしまいました…
  先のことはわからないけれど、今日食べるご飯=今この瞬間から培ってゆく未来への糧、それを積み重ねて自分のどんなにあやふやでもいいから求めてる何かに追いつけるよう今を生きていく…そんなメッセージがこの台詞には込められているのではないかと思いました…

その3.2回目のガチ泣き 〜コメコメ覚醒回〜

 続いて紹介するのは第28話「コメコメの力をみんなに…!パーティキャンドルタクト!」です。新たな敵、ゴッソリウバウゾーを前になすすべもないプリキュアたち、そんな中で一同は主人公のゆいのパートナーであるエナジー妖精であるコメコメの秘められた力を求めます。
 ですが,コメコメ自身もどう力を出せるのか分からずに失敗、そのままコメコメの力は出せないまま再戦となり…防戦一方、満身創痍のプリキュア達…いつも助けてもらうばかりで何もできない、全然ダメだとコメコメは自分を責める…そんな中、ゆいちゃんが叫びます

「そんな事言わないで! たとえコメコメでも、あたしの大好きなコメコメを、駄目だなんて言うのは許さない!」

さらに続けて今度は優しい口調でコメコメを諭します

「ありがとう、コメコメ…そんなに思ってくれて…あたし知らなかった…でも、コメコメも知らないんじゃない? コメコメと一緒に食べて、一緒に笑って、あたし、とっても幸せだよ!」

 そして、コメコメと共に敵に真正面から突っ込むゆいことキュアプレシャス、先ほどまでの苦戦が嘘のように敵の攻撃をかわしながらコメコメに伝えます。

「おばあちゃん言ってた! 幸せの味は、明日への道しるべ!コメコメとまたご飯を食べたい! その未来を思うと、力が湧いてくる!」

この言葉を胸に刻み、倒れていた仲間達もそれぞれ立ち上がり反撃を開始、「私達だって…プレシャスと想いは…おなじだ!」敵の猛攻を全て防ぎきり、全員でコメコメにこう伝えます

『コメコメ!いつもそばにいてくれてありがとう!』

「みんな!大好きコメ!」

  みんなからの感謝の想いを受け、コメコメは力を覚醒させます。コメコメの力を受けたプリキュア達はパワーアップ、新技「プリキュア・ライト・マイ・デリシャス」で見事ゴッソリウバウゾーを浄化することに成功するのでした…

 いや〜…ブッ刺さりましたね〜…w(2回目)
これだけ周りからいろんな人が助けてくれたのになにもできない、してやれない…自分は全然ダメだ、と…。
 個人的な話ですが,社会人としてまだまだ若手である私にはこのコメコメの心情はとても共感できる部分が多々ありました…自分はなんて役立たずで無能なんだろうと、何度も何度も思ってしまい、そんな自分が嫌になる…だからこそその後のゆいちゃんのセリフがまた響きました…

「私が大好きなあなたをダメだなんて言わないで」

「私はあなたと一緒にいられて幸せ」

「あなたと一緒に築く未来を思い描くだけで力が湧いてくる」

 自分を役立たずだダメだと思ってる人に対して,これほど強く優しく思いやりのある励ましがあるのでしょうか…?その後の全員で思いは同じだと、いつも一緒にいてくれて「ありがとう」と、あらゆる言葉が常にブッ刺さりまくり、もうただただ泣くことしかできませんでしたとさ…

その4.3回目のガチ泣き 〜映画デリシャス♡パーティー♡プリキュア 夢見るお子様ランチ!〜


※映画のネタバレを含みますのでご注意ください!

 映画最終局面,暴走するお子様ランチのテーマパーク、「ドリーミア」の園長ケットシー…ごはんに悲しい思い出があるケットシーはゆいちゃんのモットーである「ごはんは笑顔」だけでは救えませんでした…仲間達やプリキュアへと変身したコメコメ達妖精組と協力し、

「「笑顔」だけではなく「悲しみ」も一緒に背負わせて」

と涙ながらにケットシーに伝えます…そしてお子様ランチを振る舞い、ケットシーは涙を流しながら正気を取り戻し、浄化されるのでした…
  映画作品とはいえ、コメコメ以外の妖精組の擬人化や変身、限定フォームなどさまざまな新要素があった本作、ごはんにトラウマを抱えてしまったキャラを救うために涙ながらにその「悲しみ」すらも一緒に背負いたい、と伝えるシーンでもう涙が止まりませんでした…それにケットシーが涙ながらにお子様ランチを食べ、過去の暖かな記憶を思い出しながら「…美味しい…」と涙を流すシーンはもう…!
 大人になり、色々と本当の気持ちを隠すことも多くなり、それが当たり前だと思うようになってきた今日この頃、そんな大人を前にしてもあなたの全てを一緒に背負いたい、と言い切れてしまうゆいちゃんの度量の深さや慈しみの精神に涙が止まりませんでした…

その5.4回目のガチ泣き 〜想いをこめた最終決戦回〜

 次は先週、放送された第44話「シェアリンエナジー!ありがとうを重ねて」です。スペシャルデリシャストーンの力によって強大な力を得たフェンネルことゴーダッツ、最後の戦いでゆいちゃんはおばあちゃんの言葉ではなく、自分で感じ考えたゆいちゃん自身の言葉で伝えます。

 「ありがとうって言うと、胸が温かくなる・・・。だって、『ありがとう』は、心のあつあつごはん!」

 共に戦い続けた仲間達の方へと振り返り、一人一人に想いを伝えるようにゆいちゃんは続けます

「ありがとう…あたしは1人じゃない…。
ありがとう…どんなに苦しいことがあっても…。
ありがとう…自分を信じて…!
ありがとう…笑顔で歩いていける、その勇気をくれる!」
「『ありがとう』はそんな力がある…。たった1人から始まった温かい想いがたくさんの人を繋いだ…。『ありがとう』結ばれた、このバトンは、誰にも奪えない!」

 「聞いたふうな口を聞くな!」とゴーダッツはゆいちゃんの言葉を一蹴、しかしゆいちゃんは怯みません。さらに続けます

「ううん。これは、あたしが感じて考えた事…あたし自身の言葉!フェンネルさん! ジンジャーさんを大切に思ってるあなたなら、ジンジャーさんの思いを受け取れるはずだよ!」

 元々、今作の騒動は全てジンジャーという師匠に力の継承者へと選ばれることごなかった彼が起こした個人の嫉妬による負の感情が全ての始まりでした。流石にジンジャーの名前を出されてゴーダッツは怯みますが、やはり言い返してきます。
 「ジンジャーはもういない…貴様の思い込みだ!」としかし、プレシャスは伝えます

「そうかもしれない…でも、たとえもう会えなくても、交わした言葉から、思いは受け取れる…」

かつて、ゆいちゃんも自分の人生の目標であり、誰よりも信頼していたおばあちゃんを幼い頃に亡くしています、ですがそれでも引きずることもめげることもせず、おばあちゃんのお料理と言葉を今日まで繋げ続けてきました。交わした言葉から想いは受け取れる、まさにゆいちゃんの生き方そのものを体現した言葉であるといえるでしょう。    
 そして、自身の力の暴走により,我を失ってしまったフェンネルことゴーダッツ、涙を流しながら暴走を続ける彼を見て、ゆいちゃん達は今度こそ彼を救うことを決意します。自分たちの持てる力を全て出し、ゆいちゃんはみんなの想いを受け取ります、そして…!

「プリキュア!おなかいっぱいパーンチ!!!」

見事、ゴーダッツに勝利し世界を平和に導くことができたのでした…!

 いや〜…ブッ刺さりましたねえ…w(3回目)ゆいちゃん自身の言葉をここで持ってくる展開の秀逸さに加え、OPで綴られてきた「ありがとうを重ねて」が最後の最後、こういう場面で回収されたこの流れが完璧すぎた…!前話である43話にて主人公の「ゆい」という名前はおばあちゃんがおむすび→人と人とを繋ぐ食べもの→お結び→結→ゆいから名付けたという話が明かされましたが、それともリンクしたありがとうの解釈はもう号泣必至でした…!
 私自身、誰かから心を込めてありがとうを言われることは子供の時と比べて滅多に無くなってしまったと日々感じていましたので、ありがとうのシーンは涙を流しながら本当にこころが温まるのを感じていました…。
 そして、みんなからの想いを受け取ったゆいちゃんが最後に繰り出す「おなかいっぱいパンチ」私の解釈ですが、これはゆいちゃん自身の力ではなく限界を超えた力だったのではないかと思うのです。
 元々、マリちゃんから「身体の芯を意識して、無駄なく力を注ぎ込んでみて」とアドバイスされ、ゆいちゃん自身まだまだ力を出しきれていないという描写はありましたが、それでもゆいちゃんの最大の技はその時点では「2000キロカロリーパンチ」でした、そして発動した後はほぼ必ずと言っていいほどお腹を空かしてしまいます。
 ですが今回の「おなかいっぱいパンチ」で一瞬出た数値は「♾」、しかも技名通り「想い」を受け取ったプレシャスの心はまさに「おなかいっぱい」の状態、その有り余る想いを全てぶつけたからこその数値分、自らの想いを消費=空腹になる従来のパンチではなく、空腹もなく今回この大技を発動できるに至ったのではないかと私は思います。

その6.5回目のガチ泣き 〜想いを結んだ最終回〜

 最後は今日放送された最終回である、第45話「デリシャスマイル~! みんなあつまれ!いただきます!!」です。ゴーダッツとの決戦に勝利し、大勢の人たちから祝福されるゆいちゃん達。ですが、マリちゃんを始めとした異世界であるクッキングダムとゆいちゃんたちが住む現実世界であるおいしーなタウン…これからマリちゃん達はクッキングダムで新たな任務に就かなければなりません。
 ずっと一緒にはいられない…ですが今までを振り返り、マリちゃんは伝えます「不謹慎かもしれないけど私、とても幸せだった」と…そして、各々別れを惜しみ、涙を流す一同…。

 最初にゆいちゃんと出会い,ずっと一緒に闘い続けてきたコメコメはゆいちゃんの言葉を胸に「寂しくない」と伝えましたが、やはり最後には涙ながらにゆいちゃんと最後の抱擁を交わします…皆涙ながらに名前を呼び合いながら、ゆいちゃんは伝えます

「コメコメがくれた幸せの味、あたし忘れないよ」
「今はお別れだけど…でも、また必ず会える」
「ありがとう コメコメ」

 そうして、妖精達とマリちゃんは新たな役目を果たすためにクッキングダムへと帰還,ゆいちゃん達も各々の未来へと進むために現実世界へと帰還するのでした…。

 いやもう本当ブッ刺さりすぎてダメでしたね!やはりこういう別れの涙、というシーンはなによりも涙腺に響きます…この一年間という期間の中で得たものを「絶対に忘れない」というゆいちゃんの言葉と共に私たち視聴者もこの物語を忘れないと思わせてくれる、そんな素晴らしいシーンだったと思います。別れの前のパーティのシーンでの悪役キャラ達や今まで関わってきた人たちも余す所なく登場し、ゆいちゃんやマリちゃん達と再び交流する姿もまた、本当にこの作品を追い続けてきて良かった、と心から思える最終回だっだと思います…!

最後に

 最後まで読んでいただきありがとうございました。成人男性の筆者が初めてのガチハマりプリキュア作品であった今作、決して全てを追えてたと言われると自信はありませんがそれでもアニメを見たり友人とプリティストアに行ったりとプリキュアでしか得られない思い出を得ることができた1年間だったと思います。
 ダラダラとガチ泣きポイントだった回を紹介したり途中妄想を挟んだりしてるだけのブログですが、何か共感したり感じてくれたりしていただけるのであれば幸いです。
 最後に、キャスト陣や製作陣の皆様、今作に携わった全ての方々‥本当に素晴らしい作品をありがとうございました…!次作の「ひろがるスカイ!プリキュア」は20周年記念作品とのこともありますのでにわかではありますがプリキュアオタクとして全力で楽しませていただく所存です。それでは…

ごちそうさまでした!!!

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