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03 PC-386P

巷では98シリーズ全盛の中、人生初のPCはEPSONのPC-386P。
CPUはi386SXの16MHz。3.5インチフロッピーディスク2基内蔵。

フロッピーディスク時代の話。
5インチのフロッピーディスクに至ってはペコペコしていて、扱うのにも気を遣った。

当時、PCはフロッピーディスクで動いていて、フロッピーディスクを差し込むAドライブとBドライブという2つのドライブが標準装備だった。AドライブがOS用で、Bドライブがソフトやデータ保存用。

OSはMS-DOS。もちろんシングルタスク。マルチタスク環境はこの後のWindows時代。
MS-DOSのフロッピーディスクをAドライブに入れ起動する。そしてソフト用フロッピーディスクをBドライブに入れてコマンドを打ち込んでソフトを立ち上げる。違うソフトを使う時にはフロッピーディスクを入れ替える。

ハードディスクドライブも存在はしていた。10MB(メガバイト)で数万円という、とてつもなく高価なものだった。

フロッピーディスク用のドライブがAドライブとBドライブだったので、ハードディスクドライブは必然的にCドライブとなった、というのが現在に至っているのだそうだ。


初PCの「PC-386P」は、1991年発売のNEC PC-9801互換機。
300(W) x 300(D) x 101(H) mmというコンパクト設計というのが謳い文句だったが、これが当時268,000円もした。今、コンピューターにこの値段がかけられるなら、MacBook Airどころか、M3チップ搭載のMacBook Pro(248,800円)が買える。

当時はプリンターも10万円くらいしたような記憶があるから、両方で40万円近くの出費。
そしてこの頃はメモリー1メガ1万円の時代。「ギガ」ではなく「メガ」。
なんとも隔世の感を禁じ得ない。


当時は「CONFIG.SYS」や「AUTOEXEC.BAT」を弄って遊んでいた。
なにせメモリーが無さすぎて、どうにもならなかったから。
「CONFIG.SYS&AUTOEXEC.BAT」なんていうムック本が売られていた。

一番使っていたソフトは「Lotus 1-2-3」というMS-DOS用の表計算ソフト。
その頃すでに「Excel」もあったようだが、職場では、Lotus 1-2-3がメインだった。
マクロ組んだり、そのマクロが動くのが楽しくて・・・
仕事より時間かけてコンピューターに向かい合ってた。

ワープロソフトでは「一太郎」というのがあったが、まだ、ほとんどの人がプリンター一体型の「ワープロ」を使っていた。あれはあれで懐かしい。
どのメーカーのワープロが使いやすいのか、みたいな特集を組んだ雑誌が売れてた時代。


今は昔。