見出し画像

08 愛車遍歴【二輪車編】

「スズキVanVan」

大学の時の愛車。自分でショップに行って買った記憶はないから、たぶん卒業した下宿の先輩に安く譲ってもらったんだと思う。

太いタイヤで、ずんぐりむっくりの個性的なシルエットだった。
当時は原付はヘルメット着用の義務はなかったから、もちろんノーヘル。
50ccは気軽な移動手段だった。

卒業する時に後輩に託して下宿に置いてきた。(あまり記憶はないが・・・)

就職して、移動手段は四輪になったが、二輪への憧れは捨てきれず、中免取得のために教習所に通った。晴れて免許が交付され、憧れの二輪車を物色。


「ホンダCBR400F」

本当は「ナナハン」といきたいところだが、そこまでの強い希望もなく、限定解除の「一発試験」に合格するわけもなく、それでも400ccのバイクには乗ってみたかった。

このCBR400Fに搭載されたエンジンには、REVというシステムが採用されていた。4バルブのうち、低速・中速までは2バルブ、高速回転域では4バルブが作動する、というエンジンの回転数応答型という機構だそうだ。8000回転を過ぎるあたりで2バルブから4バルブに変わる。ターボのような加速感だった。

モリワキフォーサイトがカスタマイズされていた走り屋仕様の中古バイクだったが、峠を攻めるわけでもなく、まして、そんな技量もなく、素晴らしいシステムも宝の持ち腐れ状態だったのは否めない。それでも山に登り、海まで走り、悦に浸っていた。


「ホンダ VT250Z」

1987年に発売された250ccの4ストV型2気筒エンジンを搭載したカウルなしのモデル。結局CBRは車検を取らずに(お金がなくて・・・)所有を諦めた。
四輪と二輪の2つの愛車の車検は無理だった。

雪のシーズンが長く、バイクシーズンが短いせいばかりではないが、彼女もできて、一人のバイクより、二人で車で動くことが多くなり、なんとなく疎遠に。タンデムは好きじゃなかった。一度だけ彼女を後ろに乗せて走ったが妙に疲れてしまった。

「ホンダ フォルツァ MF06」

息子たちも成長し、生活にも少しゆとりが出てきた頃、おりしもリターンライダーと言う言葉が流行り始め、こりゃもう一度二輪車に乗るか?ということになり、動かなくなったVTを下取りに250ccのスクーターを通勤に使うことにした。

下取りをお願いしたショップに置いてあった綺麗にカスタマイズされたフォルツァを見た時、「これしかない!」と思えるような出会いを感じたのだった。早々にお願いして、へそくりを全額注ぎ込む。

職場までは20キロほどだったが、日本有数の通勤ラッシュの中では四輪の移動より二輪の移動は、はるかに時短で経済的だ。混雑した交差点でも車の脇を抜けて先頭に出てしまえば渋滞回避になる。「通勤快速号」と名付けたくなるほど快適だった。

フォルツァは10年近く相棒として毎日のように走ってくれたが、当時購入した四輪の燃費が良く、燃費の差が小さくなってしまった。さらに転勤により通勤距離も減り、二輪の優位性がめっきりなくなったので、息子が使っていた原付を売るとき、これ以上下取りが安くなるよりは、と、一緒に引き取ってもらった。

この後、エンジンのない二輪に乗り換えて現在に至っている。