見出し画像

52_愛車購入記 ep3 ~ 試乗車は「LUXION」 ~

来店予約当日、すでに新型フリードについては頭の中から消えてしまっている。考えるのは「セレナ e-POWER ハイウェイスターV プリズムホワイト」の支払いがフリードの下取りを含めていくらになるかということだ。

ディーラーに着いて店内に置いてある展示車の「セレナ e-POWER ハイウェイスターV プリズムホワイト」の内外装を細かくチェックしようと思っていたが「早速試乗しましょう」と、セールスのA君が試乗車を玄関先に移動してくれた。気が早いな。試乗車は「セレナe-POWER LUXION リキュウ」。そういえば、奥さんのルークスの6ケ月点検で出向いた日産のディーラーにも同じ色の「LUXION」が置いてあった。日産はプロパイロット2.0を体感してもらうという狙いで「LUXION」を各ディーラーに配置しているのか?それも特別塗装色の「利休 リキュウ」を?「LUXION」と「ハイウェイスター」では外観的には大きな違いはない。パッと見でわかるのはバックドアのエンブレムくらいか。この「リキュウ」という色も太陽光の中で見るとなかなか落ち着いた良い色味だ。いや、たぶん選ばないけど。

A君からの説明もそこそこにドアを開け、運転席に乗り込む。さすがに着座位置は高い。こんな感じだったけ?C24型のセレナに乗っていたころを思い出そうとしてみるが、20年以上も前の記憶はすでにない。シートは「LUXION」の方が上質なはずだが、質感は展示車の「ハイウェイスター」とそれほど大差ないようにも感じる。インテリアはさすがに上質感を感じるものだが、それは最上級の「LUXION」だからか?展示車の「ハイウェイスター」も遜色ないとおもうんだが。

乗り込んで最初に目を引くのがインパネまわりだ。ステアリングの正面奥に12.3インチのディスプレイ。左側、車体の中央にも12.3インチのナビ。この2枚の12.3インチのパネルがピアノブラックの局面できれいにつながれて垂直に立っている。メーカーオプションならではの一体感はさすがだ。その下の操作パネルも含めて新しい日産の象徴なのだろう。パネル上の横並びのボタン式シフトには、特に未来を感じる。他のメーカーもボタン式のシフトに移行しているようだから、将来、従来のようなシフトレバーはなくなっていくのかもしれない。

正面の2枚のディスプレイが噂のセットオプションの中枢なのだろう。いわゆるメーターパネルであるアドバンスドドライブアシストディスプレイと呼ばれる12.3インチのディスプレイ。そしてその横のディスプレイには、ナビリンク機能付のプロパイロット、インテリジェントアラウンドビューモニター、インテリジェントルームミラー、前後のドライブレコーダー、ビルトインタイプのETC2.0ユニット等が内蔵されたNISSANConnectナビゲーションシステムが映し出される。

この他にオートレベライザー付きのLEDヘッドライトシステム、SOSコール機能、ワイヤレス充電器と6スピーカーなど、先進的な装備が一括で装着されるセットの価格が48万8400円だ。相当な高額なのだが、できれば選んでおきたい装備だ。が、いかんせんDVDやCDが再生できない。長距離移動ではDVDを聞きながら移動するウチにとっては結構大きな問題だ。HDMI端子があるようだから、それを使うか、あるいは社外品のDVDやCDが再生できるナビを装着するか、悩むところだ。

運転席に座りハンドル位置を調整する。サイドミラーを確認し、ルームミラーを見る。これがインテリジェントルームミラーってヤツか。インテリジェントルームミラーは初めてだ。今までの市販のミラー(40年間ほど使い続けてきた、オリジナルのルームミラーに重ねて装着するタイプ)は、セレナのルームミラーの形状からすると装着できそうもない。インテリジェントルームミラーの映り方には思ったより違和感を感じないので、今まで40年間使ってきたミラーもついに引退か。

「エンジンかかってる?」と思わず聞いてしまった。エンジンの音はしない。そうか、エンジンはかからないんだ。「そのまま走れますけど、もう一度かけなおしてみてください」と後部座席のA君が言うので、電源をオフにして再び始動させることにした。ハンドル左奥にあるイグニッションスイッチはちょっと押しにくい位置にある。スイッチを押すと目の前のディスプレイにはオープニングアニメーションが映し出される。十分バッテリーに充電されているせいだろう、エンジンが回る音はしない。回る気配もない。Dレンジのボタンを押して(ちゃんとDレンジに入っているのかどうかわからず、2回も押してしまった)、パーキングブレーキを解除させようとスイッチを探したが、走りだせば勝手に解除するとのことで、おそるおそるアクセルを踏む。「こいつ… 動くぞ!」(というお決まりのセリフは封印した。きっと誰も知らない)パーキングブレーキも自動解除。音もなくスルスルっと動き出す。忍び足で歩き出すような感覚だ。

店を出るところで左右確認。ガラスエリアが広いので周りが良く見える。

いよいよ試乗開始だ。