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26 カブ主 JA60クロスカブを語る

クロスカブを選んだ理由みたいなものを改めて考えてみた。

若い頃からバイクへの憧れがあったが、今回、再びリターンライダーとして考えたのは「原点回帰」。自分自身の「やっぱりバイクに乗りたい」という素直な気持ちが一番の根底にある。通勤がメインなのは間違いないが、単なる移動手段というだけでなく、通勤以外にも「ちょっと走ろうかな」と思えるような相棒に、いつでも気軽に乗れるということは幸せなことだ。

金額的な問題が一番のネックだった。購入価格、諸経費、燃費を含めたランニングコスト。金銭的なことを考えた結果「カブシリーズ」が候補となった。カブシリーズの燃費が良いことは誰もが知るところ。50ccでは心もとないので、110ccに的を絞って検討を開始した。購入費用も諸経費も原付二種なので、副次的効果にも期待できるはずだ。

まずはデザイン。世界のスーパーカブがベースのオフロードテイストのクロスカブ。確かに後ろ半分はカブまんまのデザインだが、JA45からはレッグシールドが廃止され、スーパーカブとは一線を画したスタイリングとなった。初めてみた時のインパクトは大きく、一目惚れと言ってもいいかもしれない。色もね。

次にホイール。カブと言えばスポークホイール(らしい)。スポークホイールからキャストホイールに変わったことで「カブらしくなくなった」という意見があることも知った。キャストホイールについては好みが分かれるようだ。今風だとは思うし、最近になって見慣れてきた感はある。スポークホイールが嫌いというわけではないが、キャストホイールになってチューブレスタイヤになったことはパンクへの対応にアドバンテージがあると思う。JA45型までのスポークホイールの「柔らかい」と言われる乗り心地も知らないので、比較もできないし自分自身の基準もないので、自分で乗ってみて感じることなのだと思う。

「2ポッドディスクブレーキ&ABS」はありがたいバージョンアップだ。ネットでの評判も良い。ただ自分が「やっぱりディスクブレーキじゃなきゃダメだ!」くらいのスピードで走るかどうかは定かではない。実際、トロトロ走っているだけで、ディスクブレーキの恩恵にはあやかれないかもしれない。(自分には必要ないのか?)

メーターの形状が変わり、トリップメーター、時計、シフトインジケーターが追加された。JA45にはトリップメーターがなかったそうで、羨ましがる方も多いそうだ。時計はともかく、シフトインジケーターの追加はありがたい。正直ロータリー式は初体験だ。きっとどこに入っているかインジケーターを見なければわからないだろう。

そして、排ガス規制をクリアするために新しくなったエンジン。「ロングストロークなボア比のエンジンになった」と言われてもよくわからないが、低速時のトルクアップにつながっているらしい。60km/hくらいまでの速度なら静かで、気になるような振動もほとんど感じないというインプレも多かった。通勤には良さそうだと考えてよいのか?

「クロスカブ110 (JA60)」は人生最後の相棒になるバイクだと思ったので、あえて頑張って新車を購入することにした。急遽ボーナスが入ったことは大きなヘルプであったことは間違いないが。
自分自身、久しぶりのバイクだし、歳をとり認知能力や運動能力も落ち、さらに5年ほどバイクに触れてもいなかったので、言ってみれば初心者みたいなものだ。
「初心者」と「新型の新車」。対等な付き合いというか、新しく一緒に生きていこうね、みたいな、お互いにゼロから関係性を作っていきたいという気持ちが根底にあったのが、新車を選んだ一番の理由だ。
相手が中古のベテランカブだと、なんとなく、教えてもらう、リードしてもらう、というような、対等ではない関係になってしまうような気がした。言葉が見つからず、この気持ちをうまく説明することはできないが。

カブシリーズに乗っている、いわゆる「カブ主」の方のYouTubeやブログなどを拝見していると、自分なりのカスタムを加えたり、ツーリングやチョイ乗りにと、いろいろ楽しんで乗られているのがわかり羨ましい限りだ。そんなカブ主仲間の端っこにでも加えていただければありがたい。

見栄を張って乗るようなバイクではないので、素直な気持ちでクロスカブと付き合いたいと思っている。
先輩カブ主の皆様、今後ともよろしくお願いいたします。