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16 iBook

2001年にAppleはホワイトボディの「iBook」を発売した。

友人がその前の、二枚貝に似せたボディデザインの「クラムシェル」と呼ばれる「iBook」のブルーベリーを購入した時、あまりに自慢するから「真っ白の四角いノートパソコンがAppleから出たらソッコーで買うよ!」と言った手前、「ソッコー」で「白いiBook」を購入せざるを得なかった。

最終型までのiBookまで白いポリカーボネートのデザインは引き継がれたのはクラムシェルタイプのiBookが思ったより売れなかったせいなのか?と、勘繰ってしまっていた。しかし、あのデザインと3kgを超える重さは個人的に「ナシ」だった。

購入した「iBook」のディスプレイは12インチ。CPUはPowerPC 750FX。GPUはATI Mobility RADEON 7500。メモリは128MB。ハードディスクは30GB。光学ドライブはスロットローディング式コンボドライブ(DVD-ROM/CD-RW両用)というスペック。サイズは285×230×34.2mm。重量は2.2kg。

入出力ポートが時代を感じさせる。FireWire 400ポート×1基。USB 1.1ポート×2基。mini-VGA出力。S-Videoおよびコンポジットビデオ出力。ヘッドフォン出力ミニジャック。ネットワーク接続は10/100BASE-T Ethernetと52K V.92モデム。

iBookに搭載されたのは「OS X(オーエス テン)」。バージョン10.0から「Aqua」というデザインのGUIを採用して登場したが、アップデートのたびに、デザインにも手を加えられた。

ちなみにMac OS X 10.8までのコードネームはネコ科の動物、10.8からは「OS X」という表記になり、10.9以降のコードネームはカリフォルニア州の地名になった。さらに10.12からは現行の「macOS」となった。macOSの変遷は下記に記す。

Mac OS X v10.0
Mac OS X v10.1
Mac OS X v10.2 Jaguar
Mac OS X v10.3 Panther
Mac OS X v10.4 Tiger
Mac OS X v10.5 Leopard
Mac OS X v10.6 Snow Leopard
Mac OS X v10.7 Lion
OS X 10.8  Mountain Lion
OS X 10.9  Mavericks
OS X 10.10 Yosemite
OS X 10.11 El Capitan
macOS 10.12 Sierra
macOS 10.13 High Sierra
macOS 10.14 Mojave
macOS 10.15 Catalina
macOS 11  Big Sur
macOS 12 Monterey
macOS 13 Ventura
macOS 14 Sonoma

Mac OS X v10.6(Snow Leopard)からIntelプロセッサ専用となり、それまでのPowerPCマシンでは動作しなくなった。こうして「iBook」はアップデートできず、Mac OS X v10.5(Leopard)のまま、生きながらえることとなった。