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フィリピン帰国危機事件|成功のもとストーリー

こんにちわ。ザッキ―です。

こないだ社内コンテストで「○○は成功のもとストーリー」という記事を書きました。
This is me ←前回のはこちら。
その記事を書くにあたって、実は没にしたものがあるので
勿体無いと思い、今回載せようと思いました。
少し、長いですが・・・
ぜひ、最後までお付き合いください。(^^)/

■○○は成功のもとストーリー〈第二弾〉

ふと、成功した自分を考えてみると何がありますか?

私は強豪の部活にいて優勝したことも、何かを作って収めた、などの
成功体験はありませんでした。

私が成功したなと思うのは、常に自分が成長したなと感じた時です。
悔しい思いをして、この悔しさや恥ずかしさをバネにして自分が変わることを成功(成長)したと思います。
自分が魅力的になれば、人は自然と集まりますし、周りに影響を与えられる人になると思います。

そんな私の歩んだ道を、冒険ストーリーでお話したいと思います。

■ピンチに強い

私が大学4年生の頃、フィリピン留学に行きました。
学校の専攻が教職だったため、夏休みも学校に行ったり、バイトしたり、教育実習にいったりなど、留学に行きたいけれど長期期間の留学はなかなか難しいものでした。なので、大学を卒業する前の2か月間を留学に当てていきました。

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海外に行くのは初めてではないのですが、1人で長期間行くのは初めてでした。
ただ、英語力は0。
好奇心と行動力で行くことにしました。

自分で場所を探して、日本人がなるべくいないところにいこうと思い、海から離れた山奥に行くことにしました。
何日か経ち、暮らしにも慣れて英語も若干話せるようになっていた頃、フィリピンの長期休暇とぶつかりました。
そんな休暇があるとは知らない私。
先生たちはみんなお休みで、家政婦さんもこない。
家には私一人になりました。

そこで考えたのは、「そうだ!海に行こう!」

折角習った英語をこんな早く旅行で使うことや、英語ができるようになったととも思っていなかったが、これは中間テストなのかもしなれないと思い旅立ちを決意。

それを先生たちに相談すると、なんと猛反対!

「やめなさい。危ないよ!君はそんな英語が話せないじゃないか!」

6人の先生に反対はされましたが、「行きたいんだ!」と強く主張し続けたおかげで先生たちが折れて協力してくれることに。

休暇が始まるまでの3日間は旅行に使える英語を習い
当日はバスターミナルまで先生が送ってくれることになりました。
ものすごく不安そうな先生に別れを告げ、いざ出発!

目的地はサンフェルナンド。
サーファーが多い町です。

私がいた町から直行便はないので、バギオという町で乗り換えます。

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バギオまでバスで片道3時間。バギオからサンフェルナンドまで片道2時間という長距離移動!

フィリピンの田舎の方では、日本のように電車や新幹線が普及しておらず、基本はバス移動かタクシーです。
バスも数が多いので、ターミナルには50~100台くらいのバスが止まっており、みんなバスを使うのでとにかく人が多い!
連休だったのでなおさらでした…。

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バスの直行便はないので、人の入れ替わりも激しく、スリなどの犯罪も日常茶飯事だと聞きました。なので、私はなるべく後ろに座り、バックを枕にして他の人に見えないようにしました。
いつ到着かもわからない大凡の時間だけを頼りに、緊張しつつも無事にバギオに到着。
そこで着いたことに安心した私は、財布とパスポートと携帯と地図が入ったポシェットをバスの中に置き忘れてしまいました

気づいたのは、降りてからご飯を買おうとした10分後。
慌てて元いた場所に戻ると、バスはもういなくなってしまいました。

必死で、バスのチケットを見て、バス番号を探しました。
駅員さんに聞こうにも、人が多すぎて時間がかかり
日本人を探しても、そもそも日本人あまりいない地を探していたのでおらず
自分の持っている力でやるしかなかったのです。

「BT2052!(バスナンバー)Passport lost!」

多分こんな言葉しか発していませんでした。

フィリピンで物を無くしたら2度と返ってこないというのが常識。
ズボンに入っていた約500円のお金と、洋服の入ったバックのみで取り残されました。
バス停で2時間探し、本当ならパニックになっているかもしれない状況でしたが、私は意外と冷静でした。
過去、色んなトラブルにさらされていていても、慌ててしまうと余計上手くいかない。と過去に学んでいました。

子供の頃、お父さんに車のなかに置き去りにされた時や、
海でボートに乗って沖まで流された時、
大学1年生の頃、取り立ての免許でハイエースに乗って山の崖から落ちそうになった時、
人は慌てると思考が止まり、自ら危ない行動にでてしまうという精神に追い込まれます。
今まで泣いて誰かの助けを待ち続けた結果、何度か死にそうになりました。
数々の事故を経験してきて1番危ないのは不安定な人間であり、
キケンな時に、慌ててしまうことが失敗の原因だと学びました。

なので、この時もハラハラしていましたが、心の中で「何とかなる」と思っていました。

そんな精神を保っていたので、ポケットにあった僅かなお金でコロナビールを買いベンチに座っていると、横に座ってたイトコと同じ6歳くらいの女の子が私をみてにこっと笑いかけました。
私はその子に笑い返すと、女の子と会話が生まれました。
もう片っぽのポケットからキャンディーをだし、女の子にあげると彼女はすごく喜んでくれました。
すると、女の子の横に座っていたお母さんが「キャンディーをありがとう。旅行にきたの?」と私に話しかけてきました。
私がここまでの経緯と今の現状を話すと、お母さんは一緒に探すわ!といってくれました。チケット売り場に聞いてくれたりしましたが、見つかりませんでした。
すると「旦那がバスの運転手をしていて、私たちは夫を迎えにきたのよ。夫がもうすぐ終わる時間だから、夫に聞いてみましょう。」
そう言ってくれました。感謝を告げる私に続けて言いました。
「お腹がすいたわね!ご飯をおごるから一緒に食べに行きましょ。食べている間に旦那も来るわ」
英語が早すぎて何言ってるかわからない私は「NOT MONEY!Are you OK?」と返しましたが「OK」の一言でした。

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なんて世の中親切な人がいるんだと、お母さんと女の子と3人でご飯を食べていると、ふくよかな男性がお母さんに話しかけてきました。
(あれ?この顔どこかで見たかな?)と思いつつ、お母さんが私の説明を夫にしていると、夫が私のバスチケットをみて「このバスは俺の乗っていたバスだよ!!」と笑っていました。
私もかなり驚き、急いでバスの中を見に行くとポシェットが見つかったのです!

ドラマかと思う話かもしれませんが、実際に体験した出来事でした。
こういった実話が実はドラマになっているのだと思いました。

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■まとめ

私が今までの失敗体験から学び、生まれた成功体験は
「失敗をしてからの行動が大事」ということです。

成功といえば、何かを残したとか、目に見える功績が多いと思います。
なので、私の成功体験は自分の内側のことなのです。
成功とは、自分に変化をもたらせたことだと思います。

仮に私が物凄く慌てて、パニックになっていたら何も変わっていなかったと思います。
何事も、慌てない事が大切ですね。

自分に危機が訪れた時に、本来の自分が試されるのだと思います。
大事な時に本領発揮ができるように、いつでも慌てず行動していきたいと思います。

PS.目的地のサンフェラナンドには無事につきました。

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サンフェラナンドでも事件があったので
いつかお話できたらいいなと思います。

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