無題2

マーガレットという曲がこの世に放たれた時、これは自分の人生をもしかしたら変えれるんじゃないかと思った。ずっと描きたかった楽曲が書けたことにも、普段ライブを観てくれている人の耳と心にこれが突き刺さることにも、もしかしたら景色が変わる可能性があるという事にもわくわくした。
でもバカ正直に言うとほとんど変わらなかった。
また期待して、また外れてしまって。何回も繰り返しているけれど、やっぱり慣れない。もっと届けるにはどうしたら良いかを一人ぼっちで部屋で考えてみる。深夜になる。

自分はこのバンドで売れたいと思っている。理由は山ほどあるけれど、一番はこのバンドがもっと沢山の人の耳に届いて、このバンドでもっと長く、深く、沢山のストーリーを作り上げたい。とかそんな感じかもしれない。あと今最前でライブを観てくれてる人たちや、毎回来てくれる人たちに、少しでも報いたい。誇ってもらえるようになりたい。
毎回、俺らどうしたらもっとカッコ良くなりますか?という問いには、楽曲だねーと色んな大人や先輩に言われる。そんなこと何年も前からずっと自分でも分かっている。春のまま以外に沢山聴かれた曲がないこともわかっているし、それすら10万回にも満たないこともわかっているし、春のままですら全然クオリティーが低いということもわかっている。

このタイミングで制作期間と言われるとカッコつけた言い方の、曲のストックがないからレコーディングまでに曲を書かなきゃいけない期間が来た。
この現状と生活と人生を変えるにはどうしたら良いか?就職したら済む話だけど、そういうことじゃないだろと向き合って今日も曲を書いてみる。
力尽きてギターの横で眠ってしまう。で、起きた。
明日(今日)も朝早く起きて大学に行かないといけない

売れませんでした ごめんなさいみたいな言い訳は絶対にしたくないし、やりたい音楽と求められている曲の違いが…みたいなダサいことは言いたくない。
かといって、Blue Mash変わっちゃったなって言われたくない。絶対に。俺も普通にバンド見てて思っちゃうことあるけど、それが一番ショックだから。これはわがままでしょうか。どうなんだろう。

顔が見えない、でも誰かが見てくれている場所に全部書き出したら少し気持ちが晴れた。
あの日 自分の耳を打ち抜いたような曲をぜったいにかく おやすみなさいませ

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