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21歳のこと
もう何もかも失って、絶望した日からどれぐらい生き伸ばせたかな。多分まだ1週間すら経ってない。
成人を越えているのに、「ご飯も喉を通らない」みたいなこと、まさか本当にあるとは。
人生終わった!と思った。あまりに悲しくて、涙すら出ない。地元の街にも、友達にも、思い出が染み付いてしまっているから、その場所に存在することが辛く感じて仕方なかった。この数ヶ月間で必死に貯めてた大事なお金を一気に下ろして、急いで家を飛び出して一人旅をした。
そこから数日経って、顔周りのヒゲが伸び切って大阪に帰還する頃にはご飯は上手く食べれるようになっていた。旅先で、友達にちょくちょく会って話聞いてもらったりした。
高級居酒屋に行ったり、逆に激安居酒屋で飲めるだけ飲んでみたり。欲しいものも買ってみた。スイッチついに買った。一年前ぐらいによく付けてた香水がなくなったので同じのをまた買った。
今日はレコーディングをした、つかれた〜と1人で呟いて、朝ごはんみたいな夜ご飯を食べて寝る
味気ない毎日を今日も明日も明後日も…
君ならなんて言ってくれるかなと思ってしまった。
どうかご無事でね
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